僕は昔から自分でいろいろ作ったり修理したりするのが好きだ。
小学校のときにはラジオを組み立てたり、近くの自転車屋さんのパンク修理を見て、見よう見まねで自分でやってみたり。
だから今では、自転車はもちろん、バイクも自動車も、パンクはすべて自分で修理する。
車も、オイル交換はもちろんのこと、ファンベルトの交換やCDデッキやバックカメラなどの電装品取り付けなども若い頃からよくやってきた。
※でも失敗もよくあったなあ。最大の失敗は、これかなあ?↓
で、ユーザー車検がスポットを当てられ始めた29年前、僕もチャレンジしてみた。
当時は、ユーザー車検だというと、受付の人は面倒くさいやつが来たぞって感じで、ぞんざいに応対された覚えがある。
ピットに入る際、前後は自動車整備工の人たちばかり。僕がうろうろしてると後ろの人が教えてくれたりして、なんとかクリアしたのもいい思い出だ。
で、今回、息子が半年前に車を買い、僕が一時帰国中に初めての車検があるという。
今まで車検には二度ほど連れて行ったことがあり、息子は「自分もユーザー車検をやってみたい」とのこと。僕は、喜んでついていった。
(※以下、赤字は2年後のR6年時の追記。このときは息子は来ずに、奥さんと行ってきた。)
あらかじめ陸運事務所に予約を入れ、4つの時間帯のなかで一つ選ぶ。僕の経験上、ユーザー車検は午前中に入れた方がよい。もし修理箇所があった場合など、その日のうちなら無料で再検査してくれるからだ。
前日までにやっておくことは、
・オイル交換、場合によってはオイルフィルタ交換をしておく。(オイルは半年に一度、フィルタは一年に一度交換をする。今は自分でせず、オートバックスに持っていく。だって交換工賃が無料だし。)(ただ、息子のデミオはディーゼルなのでオイルは超高く、おまけに5L入るので、1万円ほどかかる。)
・タイヤの溝と空気圧チェック。スチールホイールの場合はホイールカバーを外しておく(息子の車はアルミだから必要なし)。(フロントガラスのお守りなどの吸盤は外しておく。)
・冷却水やウィンドウォッシャー液などの残量チェック。(R6時はフロントを少しぶつけてWWタンクに穴が開いてるらしく、WW液を入れても漏れ出てしまうため、入庫直前にペットボトルで水を補充して検査をクリアした。)
・5月中に自動車税を納税して証明書を確保。¥39,500(¥30,500)
当日、第1ラウンドを選んだ僕らは9時前に車検場につき、まずは車検場の前の店で自賠責保険の加入をした。¥20,010(¥17,650)
その後、所内で書類を書き込み、重量税¥15,000(同)と検査手数料¥2,100(¥2,200)の印紙を買って貼り付け、受付を済ませた。
書類は全部で7種類。
①と③と④は車検場に置いてある。②は車検証、⑤と⑥は支払い済みの証書、⑦は車に常設の整備記録簿でもいいし、僕の場合は車検場常設のものをコピーした。¥10
一時期必要だったリサイクル券は、今は提示しなくてもよくなったらしい。
9時半、車でピットに並んだ。
今回とても混んでおり、約一時間待たされたが、受付を手早くやれば待ち時間は短縮できるだろう。(R6時は30分ほどだった。)
ピットの直前で、まず外廻りのチェック。ライト、指示器、ホーン、バックランプ、WW液を係員の指示に従い操作する。それから、エンジンルームを開け車体番号の確認と、車内をのぞき走行距離の確認もされる。(バックにドライブレコーダー用のカメラが装着してあるため、それがちゃんと機能しているかドライブレコーダーを確認された。今回は配線が外れており映すことができなかったが、注意だけで終わった。)
そしていよいよピットへ。
僕は助手席に乗っていたのだが、係員が息子に「はじめてですか?」と聞き、はじめてなら係がつくから僕には降りていてくれと言われた。(ここで奥さんは降車。)
僕は、じゃあカメラ撮影に徹しようとパシャパシャ撮ってたら、危ないから撮影はしないでください、と叱られてしまった。
3年前に奥さんの軽自動車の車検に行ったとき(軽の車検場は別の場所)、「軽は女性が多いので係が一人ついて教えてあげます」と言われたが、今では普通車にもつくんだあ。すごいサービスだと驚いた。
検査は全て電光指示板に示されるのでそれに従い、自分で器具を操作したり、車を線に沿って進めたりする。検査ごとに検査票を機械に差し込むと、〇か✕が打ち込まれる仕組み。
まずは排ガスチェック。検査棒をマフラーの中に入れて検査する。(R6時はこれが再検。※後述。)
次は検査板の上をゆっくり進むことで、サイドスリップチェックが自然と行われる。
そして指示板の通りにタイヤを固定板の上に乗せ、アクセルを踏んでブレーキチェックとスピードメータ―チェックを行う。前輪駆動と後輪駆動の別は自動で判別される。
そのままの位置で今度は、機械が車の前に出てきてヘッドライトチェック。
これが曲者で、僕は何度かこの項目で引っかかったことがある。ヘッドライトの向きが少しでもずれていると✕がでるのだ。その場合は、車検場の前にある整備工場で、2,000円ほどで調整してもらい、もう一度ピットに並ばなければならない。昔、ピットに並んでた時に後ろの整備工の方に、新聞紙をライト上半分に貼る裏ワザを教えてもらった。(R6からはヘッドライト検査が今までと違いハイビームに変わったようだが、電光掲示板の指示通りやれば特に問題なし。裏技も使用せずクリア。)
最後は、地面に穴が開いたところをまたがって車を進め、下廻りのチェックをしてもらう。
息子のデミオは、さすが買って半年。一度目で全て〇をもらい終了。
(※R4年は息子が運転で係員が一人ついてくれたため一度でクリアしたが、R6年は僕が運転で検査も自分で行いすべて○をもらったのだが、その書類を持って中間窓口にいくと、「ディーゼル車なので排ガス検査は係員に言って別の装置でやってもらわないとダメ」と言われ、○を一つ取り消されもう一度並び直した。また30分待って排ガス検査を係員にやってもらい、その後他の検査をすっ飛ばすためのボタンを押して前へ進む。と言っても、前には通常の検査車がいるので待つしかないのだが。)
その書類をもって中間窓口へ行きチェックしてもらってから、最初の受付へ行くとすぐに車検票を発行してくれ、自分で前面ガラスに貼って、11時前にはすべて終了となった。
もっとユーザー車検は流行ってもいいと思うのだが、今でも1割程度の人しか行っていないらしい。
もっとも、うちの奥さんも、昨年僕がいないときは、面倒だと言って、近くのくるま屋さんにお願いしたらしいけどね(最低でも3~4万円は高くなる)。
あと半年余りで本帰国だ。
これで僕の40年間の勤務生活は終了となる。
帰国してまずやりたいことは、庭にでっかい2階建てのテラスを自作すること(この夏、古くなった4畳ほどのテラスを解体してきた)。
家には電気ノコやチェーンソー、各種塗料が買いそろえてあるので、それらを駆使し、簡易屋根付きのテラスを見事完成したあかつきには、このブログで紹介したいと思うので見てね。
今はもっぱらその設計図づくりに勤しんでいる。
<軽自動車のユーザー車検の様子はこちら↓>