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 僕は、サウジアラビアで働くことになった。

 サウジを内側から見たその様々な「魅力」の記録第23弾

 今回はなんとか列車に乗れ、ホフーフに着いてホッとしたのもつかの間、また新たな問題に直面した「ホフーフ旅行編その3」

 

 僕と奥さんは、まず、明後日のダンマーム行きとリヤドへ帰る切符を買っておくことにし、売り場へ。2日前なら手に入るだろうと思っていた僕らは、すぐにその考えが甘かったことを知ったのだった。

 ダンマーム行きはあった。が、明後日のリヤドへ向かう列車が6便ともすべて売り切れだと言われた。3日後の早朝があるぞと勧められたが、その日は仕事があるので伸ばすことはできない。聞くと、明日の便は17:30だけまだ空きがあるという。泣く泣く明日のそれで帰ることにせざるを得なかった。つまり、3日間の予定を2日間にし、ダンマーム行きもあきらめるということになる。

 残念だが、気持ちを切り替えて、僕らは駅を出た。

 

 タクシーに乗り、まずはアハサーオアシスの公式WebSiteに載ってる、上の写真の場所に連れて行ってくれと頼んだら、よくわからないと言う。

 じゃあ、とにかくナツメヤシの街並みを走ってくれと言うと、ここは全てがそうだと言う。

 しかたないので、予定していた次の目的地「アルカラヒル」を指定し走り出すと、実際、街のいたるところに、壁で囲まれた敷地内にたくさんのナツメヤシが植えられていた。

 運転手に「これを上から見ることはできないか?」と聞くと「アルカラヒルで見れる」とのこと。一石二鳥であった。

 

 アルカラヒル(アルカラマウンテンとも呼ばれる)は、石灰岩のでっかい岩石群が集まってできた丘。岩石の上からの景色ももちろんだが、岩と岩の間にできた洞窟のような隙間もたいへんダイナミックで魅力的な場所。

 入場料金は50リアル。自然にあるものを柵で囲んで50リアルのお金を取るのもどうかなと思いつつ、まじめな日本人は値切りもせず支払った(当たり前か?)

 とても素晴らしい場所だった。ここはホフーフ一番のおすすめ。

 

 前のレストランで遅い昼食をとり、せっかくなので岩石群が途切れるところまで、道を1kmほど歩きながら、大通りへと出た。

 

 その後、タクシーで駅の近くのホテルに移動。

 チェックインをすると同時に、大仕事が待っている。ネットで予約した「2泊」を「1泊」に変更しなければならない。キャンセルだけなら、別に大したことはないが、いかにキャンセル料を取られずに交渉するか、が大仕事なのだ。

 普通は、当日・前日キャンセルは当然全額負担だ。が、経験上、外国では、5つ星ホテルでなければ、交渉でどうにかなることが多い。

 ※例えば、子供の宿泊などは、予約する際に子供を数に入れると当然、金額が加算されるが、大人だけ予約して、当日、現地で子供人数を交渉すると、外国では小学生以下は無料になることが多い。下記参照。

 すでにカードで支払い済みなのを返金する形での交渉なので、最初は渋っていたが、理由を説明し、時間がかかったが何とか了承してもらうことができた。ふう、一仕事完了…。

 

 夜は、この街で一番有名な「カイサリア・スーク」へ歩いて出かけた。(つづく)