僕は、サウジアラビアで働くことになった。
サウジを内側から見たその様々な「魅力」の記録第20弾。
今回はサウジの5つの世界遺産のうちの一つへ、今は帰国してしまった奥さんと共に、昨年12月に行ってきた「ホフーフ旅行編」。
※今年7月、ヒマーの岩絵群が6つ目の世界遺産に認定されました。
サウジの5つの世界遺産とは・・・。(昨年12月現在)
一番近いのが、リヤド市内のディルイーヤ。ずっと閉鎖されててまだ行ったことがない。
そして、一番有名な紅海沿いの街ジェッダ。現地の人はジッダと呼ぶ(※)。ここは昨年、同僚家族と行ってきた。
※アラビア語にはエの発音がないからです。
あと、サウジの北西にあるハーイルとマダインサーレハ。
※ハーイルとディルイーヤにはこの冬休みに行くつもり。またレポートします。
そして今回の目的地、サウジの東に位置するアハサー地方のオアシス地帯だ。ホフーフはその中心都市である。現地の人はフフーフと呼ぶ(※)。
※アラビア語にはオの発音もないからです。下記参照。
砂漠ばかりのサウジアラビアであるが、アハサー地方にだけは古くから水が豊富にわき、農業が盛んに行われてきた。特に、ナツメヤシの栽培で有名であり、海沿いの街ダンマームで石油が出たことから、アハサー地方の発展も後押しされてきた。
僕らは2泊3日の予定で、ホフーフとダンマームをまわってくる予定だった。
僕の旅行は、なぜかアクシデントがつきもの。今回もアクシデントから旅行は始まった。
リヤド市内の交通機関としての鉄道はまだ開通していないが、リヤドから遠隔地へ伸びる鉄道は2本あり、北西のハーイル方面へ伸びるサウジ鉄道会社(SAR)と、東のアハサー地方へ伸びるサウジ鉄道機構(SRO)とある。
SARは専用アプリがあり、予約は簡単にできるが、SROはアプリがなくWEB予約も機能していなかったので、僕らは当日チケットを買うことにした。
※この旅行の2か月後(今年2月)に、SARとSROの合併が発表され、SRAの名前で運営されることになり、今までのSARアプリで両路線とも予約できるようになりました。
朝、そのために少々早く、リヤド(南)駅にUberで向かった(※)。7:21発のダンマーム行きに乗るために30分前に着いた。
※リヤド駅は2つあり、SAR線はリヤドの北部に、SRO線は南部にあります。
駅はとってもきれいで、写真映えする建物であった。しかし、まずは切符の確保である。売り場に直行して、駅員さんに2名分の切符を頼んだ。ところが・・・
駅員「チケットはないよ。売切れ!」
僕 「えーーー!・・・じゃあ、この後の電車にします。」
駅員「今日の分はすべて売切れだよ! 明日の分も売切れ。」
僕 「・・・・・・・・・・・」
僕と奥さんはショックすぎて何も考えられず、切符売り場の前に座り込んでしまった。
予約でいっぱい?・・・コロナ禍の平日なのに?(冬休みでした)・・・アプリで予約できないのだから、事前に直接ここへ買いに来なければいけなかったのだろうか・・・。
僕らの旅行は、いったいどうなってしまうのか・・・。
切符売り場の前のベンチで、ただただ途方に暮れてしまったのだった。(つづく)