建物内は超怪しいうえに、未だかってないほど狭い部屋・・・トイレを含めても4畳半ほどにベッド2つ。シャワーは便器の真上で使うしかないほどの「チョンキンマンション」に泊まってしまった僕ら。
「もう帰る!!!!!」
とマジ切れした奥さんを何とかなだめ、息子には銃のおもちゃを買う約束をした(実はこれが最終日のアクシデントの元となる!)。そして、気持ちを入れ替えるように、20分でホテルを出て、今夜の観光へ出たのだった。
※前回のブログのコメントで、サウジの姉御ハマチ様よりチョンキンマンションの情報をいただきました。それによると、やはりあそこはやばい場所だってことが今更ながらわかったのでした。これは奥さんと息子にはとても言えないオフレコ情報です。
すでに時間は夜8時半。
でも、バンコクでは0時を過ぎることもあるほど、わが家族は旅行では時間を忘れ歩き回る。
今夜は露店街で有名な「男人街(ナンヤンガイ)」へ繰り出した。
もとは、テンプルストリートというらしいが、明後日行く予定の「女人街(ノイヤンガイ)」と対比で、こういう通称らしい。
地下鉄で行こうかとも思ったが、帰りに乗ることにして、行きは街並みを見ながら歩いて出かけた。
ネイザンロードを北へ地下鉄1区間分行った西側にある。が、隅から隅まで歩いてみたかったので、駅を超え、前回泊まったイートンホテルまで北上し、左に折れ、テンプルストリート=甘粛街(Kansu St)のでっかい赤色の北門(この年の5年前に作られたばかり)から南下して露店街に入った。
これぞ、中国という雑多な雰囲気が、通り全体にただよい、とても居心地がいい空間に、三人とも時間を忘れ楽しんだ。
そういえば、夕食を取り忘れていたのに気が付いた。皆、ホテルの件で忘れていたようだ?
やっぱり飲茶だろうってことで、おいしそうな露天の軒下でおなか一杯食べた。
この後、宿に戻って、二人が文句を言うことを忘れて眠ってしまうことを祈っていろいろ注文したのだった・・・。
(そう、うまくはいかず、宿に戻ってから、またしこたま文句を言われたのでした…。)
◆ ◆ ◆ ◆ ◆
2⃣日目
今日から本格的な観光だ。明日と明後日は遊園地巡りなので、今日は、乗り物も含めて観光地をはしごするつもりだ。
オクトパスカード(suicaみたいなもの)を使って地下鉄、バス、船、ピークトラムを乗り倒してくるぞと、勇んで出かけた。
まずは、尖沙咀からすぐの海岸に出た。
アベニュー・オブ・スターズと呼ばれる、香港の映画スターの手形とプレートが飾られたプロムナード(遊歩道)がある。これは、アメリカのハリウッド・ウォーク・オブ・フェイムを模してつくられているそうだ(この5か月後、ハリウッドへ行って実際に見てきた)。
ブルース リーの彫像もあった。息子は大好きなジャッキーチェンらの手形に自分の手を置いて楽しんでいた。
その後、スターフェリーに乗船し、クーロン半島から香港島へ渡った。
※ウィキペデアによると今ではクーロンと呼ばないようですが、あえて使っています。
(つづく)