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 新年第1弾! 今回は「学級だより」ではなく「学級新聞」について・・・

 以前、学級だよりの作り方をこのブログに載せた。

 

 学級づくりの一環として、学級だよりを発行する先生も多いだろう。しかし、それは教師からの一方的な投げかけでもある。学級をつくるためには、生徒相互のかかわりを多くとらせる手だても必要である。その一つに学級新聞づくり」がある。

 

 行事のときに、壁新聞形式でレポートをまとめるってのは、よくとられる手だて。僕の言う「学級新聞」とは、同様の形式のものを、A3orB4サイズで、各班ごとに、一週間ずつ分担させ作らせるものをそう呼んでいる。

 字の大きさは5ミリ方眼で一文字。縦書き、5段構成など、最低限のレイアウトを決めておく。新聞タイトルは班で考えさせ、内容は取材を中心に、活躍した子の紹介本の感想社説・エッセイなど、日頃思うことを書かせる。
 もちろん4コママンガも必須(上記は初期のものなので載っておりませんが)。マンガと言って馬鹿にしてはいけない。社会で騒がれていることや学校での出来事の風刺クラス内のよいこと紹介など、これを凝るとけっこう新聞自体に重みが出るし構成や内容などすごく頭を使うことになる。(僕は、4コママンガだけでまず学活2時間取り、じっくり指導する。)

   ※この時期だったら、子どもの目から見た「コロナ騒動」や「コロナ禍の生活」、

     「オリンピックへの期待」など、いろいろおもしろいネタがいっぱいあるね。

  また、先生のコーナーも必ずとらせ、担任に原稿依頼をしに来させる。(この内容をまとめたものを、「ぼくの宝物たちへ」というタイトルで、20万円かけて400部、自費出版してしまいました・・・。全て無料配付済。)
  その他、各種アンケート家庭学習方法の紹介授業の様子(発言の多い子の発表)清掃の取り組みの班ごとの様子など、書くことはいっぱいある。

 これをやると、子どもたちは担当が回ってきた週は放課などに余裕がなくなるが、でも、子ども相互のかかわりは増えること請け合い。

なにより、子どもたち自身が学級の中に目を向ける

 先生のコーナーもいろいろ工夫できるし、学級だよりとは違った意味で絶対楽しみになる。だって自分たちの「作品」なのだから。

 

 気を付けたいのは、教師は必ずチェックを入れ、内容で不都合なものやつまらないものは厳しく指導しないといけない。まかせっぱなしでは意図しない内容になってくる場合もある。


 教科指導に力を入れたり新たな手だてを工夫する先生は多いでしょうが、学級づくりにも新たな手だてを取り入れてみませんか。絶対に心に残る学級ができあがりますよ。

 

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 ※以下、子どもに学級新聞づくりを投げかける場合の一例。参考にどうぞ。

学級の団結を深めていくために、学級新聞を出すのはとても有意義なことだ。班ごとに発行すれば五週間に一回まわってくるわけだからアイディアも十分ためることができる。つまらんものなら出さないほうがいい。君しか出せない新聞、君の班しか作れない新聞、僕らのクラスしか創り出せない新聞を発行したい。
 いい新聞作りをするためには、いくつかの条件がある。ここでそれを学び、君も新しい班でそれを活用していこう。
   ①クラスの話題が中心を占め、個人の名前もひんぱんに登場する、アイディア豊富なクラス独自班独自の新聞であること。
   ②読むのに時間がかかるほどの情報量が詰まってること。
   ③班員全員の手による作品であること。
   ④カットや4コママンガなど、ユーモアが適度に折り込まれていること。
   ⑤その他、見出しがあること、行が縦か横ではっきりしていること、字がきれいなこと。

 以上だ。

 班長一人で作った、クイズやマンガ中心の、30秒ほどで読めてしまうものはくだらない。例えば、行事の結果だけの報告じゃなく、練習の時の苦しさや実際の場面を取材し、班員の手記などをうまくとりいれると、すごくいいものになるよ。