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 子どもの可能性は無限だ!

 今回はラップのお話

子どもの可能性をなめるな!パート1

 

<子どもの可能性 その③>

 みなさん、ラップって歌える? ちまたでは、高速ラップって言って、まさしく高速で歌詞をリズムに乗せていくなんて技もやってるね。
 ある修学旅行のバスレクで、子どもたちがそれをやってた。初め、CDが流れてるだけだと思ってたら、子どもがマイクでそれにかぶせてた。余りに見事な速さ・リズムなので最初わからなかったが、完璧にかぶせてた。例え歌詞が書いてあって、練習時間があったとしても、ラップというジャンルをはたして歌いこなせるか、音楽教師の僕にも自信がない。

 「嵐」の櫻井翔は高速ラップが得意と聞いた。でも、まさかアイドルなんだから、実力はそこそこ…なんて思ってた。ところが、先週、息子が「嵐」のCDを2枚借りてきて、それを聞いたらびっくりした。嵐のラップの見事なこと。アイドルなんてとても思えない実力だった。バラエティの中の彼らからは想像できない、彼らの真の実力と魅力を知った気がした。

 僕は、「ハジー」が大好きだ。ハジーはメロディラインもいいし、歌うようにラップし、ラップするように歌う。その見事な融合は、僕の音楽のワクにはないものだ。他のラップには音程がないものが多い中、ハジーのそれには確実に音程が存在している。実は、頭の固い世のお年を召した方達同様、僕も最初はラップをちょっと下に見てた。それを変えたのがハジーだ。

※もっとポピュラーな人たちで言えば、「ファンキーモンキーベイビーズ」も魅力あるメロディラインとラップをうまく融合してヒットした代表であろう。

 そこに存在するのは、4分の4拍子でありながら、アーフタクトとシンコペーションがふんだんに入った、超難解なリズムなのである。昔、「サザンオールスターズ」が「ザ・ベストテン」で初めてTV出演したとき、一つの音符にたくさんの言葉を入れ込んだその曲風に驚いたものであるが、すぐに同化できた。しかし、今のラップは、僕にはとても無理である。しかし、子どもたちは、それを見事に耳で聞いて再現してしまう。そのすごさに、僕は改めて感じた。

好きになることがまず一番大切なのであり、子どもたちの可能性は計り知れないなあ、と。