2月17日――。
福岡市内にある弥生小学校にて厨房者研修(チャイルド・キッチン)
伝えたい事は何ですか?
「ぼくたちはラーメンを通して、『ありがとう』と『笑顔』を伝えていくのが仕事なんだ」
「仕事を通して感じた事、笑顔、喜び、元気、勇気、一生懸命さ」
「そんなものを伝えられる人間力を身に付けた集団でありたい」と、河原成美は言った。
子供たちに食文化の素晴らしさを伝えるため、8年前から続けてきたというこの活動も、今回で61回目。
これまでおよそ5000人の子供たちが参加してきたそうだ。
今回参加したのは6年生。
卒業前、親子揃って思い出作り。ラーメン、そしてギョーザを粉から作り上げた。
初めての挑戦に悪戦苦闘は当然。麺は太かったり短かったり。
ギョーザの皮も、大きさ形はバラバラ。傍目は決して美しいとはいえない。
しかし、どれもみなオリジナル。
丹精込めてこしられた、最高の料理。
「おいしー!」
「デリシャス!な味です」
笑顔、笑い。
冷気のこもった体育館は、いつの間にか暖かくなっていた。
それは、コンロの炎にかけられたスープ鍋のせいだけではない。
心まで温める料理、そして、笑顔がそうさせていたに違いない。
「一風堂のみなさん、今日はぼくたちのために、美味しいラーメンとギョーザの作り方を教えてくださり、ありがとうございました」
最後に、子供たちから歌のプレゼント。 いきものがかり『YELL』
僕らはなぜ
答えを焦って
宛ての無い暗がりに
自己(じぶん)を
探すのだろう
誰かをただ想う涙も
真っ直ぐな笑顔も
ここに在るのに
サヨナラを
誰かに告げるたびに
僕らまた変われる
強くなれるかな
永遠など無いと
気づいたときから
笑い合ったあの日も
唄い合ったあの日も
強く
深く
胸に刻まれていく
サヨナラは
悲しい言葉じゃない
それぞれの夢へと
僕らを繋ぐ
YELL
いつかまためぐり逢う
そのときまで
忘れはしない
誇りよ
友よ
空へ
僕らが分かち合う
言葉がある
こころからこころへ
声を繋ぐYELL(抜粋)
伝えたい事は何ですか?
音程の少し外れた合唱。
音域も狭ければ、音量も足りない。
でも……。
上手い下手なんて関係ない。
大切なのは……。
本気で「伝えたい」
と願う心。
本気で「伝えたい」
と願う感謝。
伝えたい事はなんですか?
伝えてもらった事はなんですか?
子供たちから伝えてもらった事は……。
FIN