1年半に及ぶ滋賀大学教育学部との戦いが終わる‼️ | 近江の物語を君に捧ぐ

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近江を舞台に、近江に生きる人を主人公にした小説をひたすら書き続けている近江人、木村泰崇のブログ。

息子が

教師を志望していると

知った時には、

正直なところ、

驚いたものだ。(笑)


毎日毎日、夕食を食べ終わり

酒を飲みながら

鼻歌交じりに

学校のことをあれこれやっている

父の姿を目にしていて、

教師はけっこうラクチンな仕事だと

思ったのかもしれない。(まあそんなことないか)


私は、あくまでも

[小説家]志望である。

売れていないだけであって(笑)、

小説を書くことこそが

自分の人生だと思っている…………

その辺のことを

わが息子は

わかっているのだろうか?



まあ、そうしたビミョーな問題は

スルーして、

高校生で

教師志望となれば、

[大学]進学は

当然のことながら

[教育学部]ということになる。



父は、いつも[自由人]的な雰囲気を

漂わせてはいるものの、

けっこう[古風]な面もあり、

そりゃあ、田舎で

胸を張れるのは[国立大学]だろうって、

さらに、

国立大学は5教科すべてが

受験科目だ、オールラウンドな能力が

求められる、

お父さんは高校時代は劣等生のアホだったから

たった3科目で受験できる私立大学しか

受けられなかった、

おまえには3科目じゃなくて

オールラウンドな国立大学を受けてほしい、

さらにさらに言えば、

私立大学は

スポーツが優秀というだけで

勉強なんてまるでできなくても

入学してくる、

付属高校からエスカレーター式に

上がってくる、

そういう人たちがたくさんいる、

お父さんが私立大学にいたから

そういう[腹立たしさ]を間近で

ものすごく感じてきている、

おまえには

国立大学を目指してほしい‼️

…………と、

愚かな父は愚かな古くさい偏見を

わが息子に入れ込んでしまった。(笑)



教師を目指すなら

地元の国立大学の教育学部が

何よりもベストである

…………と、

さらにさらに

押し付けて、

そうして

わが息子の1年半に及ぶ

滋賀大学教育学部との

長い戦いはスタートしてしまった。(笑)



下手な私小説を書いている私としては

その愚かな父の思いを背負わされた

悲劇のわが息子の苦難の戦いの記録を

リアルタイムでもって

逐一報告したかったわけだが、

ネタとなり

[さらしもの]となる息子が

それではあまりにも不憫に思えて

この1年半、

報告はいっさい控えてきた。

ブログでも私生活でも(笑)

息子の大学受験の話は

封印してきた。(笑×2)



…………………………



振り返れば、

息子が高校3年の秋に始まる。


夏まで高校野球に身を投じていた

息子が受験勉強をやり出したばかりの頃だ。


いわゆる[旧AO型の推薦入試]で

滋賀大学教育学部を受験できるとわかり、

内申書と、小論文と

プレゼンテーションの3つで

受ける受験にアタックした。

だいたい90人位受けて20人位が

合格できるとのことだった。

一次試験の小論文では

(父と違い作文が苦手なのだが)

奇跡的に合格。

そして、二次試験の

プレゼンテーション、

これがもう、プレゼン当日までの

準備が、ものすごく大変だった。

確かそのテーマは

[考えるとはどういうことか?]

本を読みまくり

資料を読みまくり

パソコンでプレゼン当日にボードに

貼り出す[資料]を作らないといけない。

作ってはボツにし

作ってはボツにし

また本を読みまくり

またパソコンに向かい…………

そんなことを

高校に通いながら約1ヶ月

深夜に続けていた。

そして、担任の先生や

野球部の先生や

最後には校長先生の前で

プレゼンテーションを披露し

見てもらい

感想を聞いていた。

私は、息子がパソコンで

打ち出した発表原稿をチェックしたが、

けっこう[いいでき]だと思えた。(笑)

「このプレゼンなら受かる❗」って

ホントに思った。

よくもまあ

この哲学的テーマに

野球しかやってこなかった息子が

ここまでアプローチしたものだと。

それが

それが

合格発表の12月、

見事に不合格‼️(涙)


このプレゼン失敗は

息子にはかなり大きなダメージとなった。


それから

1月の共通テストは

間もなくやってきた。

自己採点は最悪❗

そうして

滋賀大学教育学部の前期試験。

共通テストの比重は高く

もちろん不合格‼️(笑)

続いてある

後期試験は

(共通テストが悪いのに

前期試験よりも難関となる後期試験

など受かるわけがないと)

受験すらしなかった。(笑)



…………(1年間の浪人生活)…………


その1年は

あっという間に流れた…………



もうあのプレゼンへの

アタックはやめた。(笑)


共通テストを受けて

前期試験でもって合格…………の

ルートのみで

滋賀大学教育学部にアタックすることに。



一応、秋の模擬テストの合否判定などを

チェックすると、

まあたぶん今度は間違いなく大丈夫のような

感じに仕上げていた。



そうして

1月の共通テスト。

これまた

まあまあの点数。

おまけに今年は

数学などの平均点が低くて

息子にはラッキー。


よーし、いけるって

臨んだ倍率は約3倍の前期試験。


それが

それが

それが

いったい試験で何をしでかしたのか

予想もしてない

不合格‼️(涙×マックス)


「おまえなぁ、なんで社会なんかを

受けるんや❗ 体育をなんで受けんの?

体育の先生でええやん‼️

体育やったら絶対受かっていたのに」

と、愚かな父は

愚痴ばかり。(笑)



後期試験は

倍率は約10倍‼️

内申書+共通テスト+小論文。

後期試験は

小論文のみである‼️

私ならもう

ラッキーポッキークッキーの

後期試験が

小論文が苦手な息子には

まさに地獄‼️(笑)


前期試験の発表後、

私は

息子が書き上げる小論文の答案を

添削して採点して

悪いところを

言いまくった。


何よりも

息子の

中学校の時に通っていた

某進学塾の指導通りの

マニュアル通りの

小論文が気にくわなかった‼️(怒)


「もっともっと

自分の体験を書かないと。

理屈書いてもたかがしれてる‼️

自分が見たこと聞いたこと

自分の傷を

ガンガンに書いたらええやん‼️

そういうのでないと

読み手の心に響かない‼️」



毎日毎日

息子は

小論文の過去問にひたすら

アタックした。


それにしても

滋賀大学教育学部。

小論文の課題となる

読む必要のある長い文章まで

もろに[哲学]なのである‼️(笑)

[記号論まで出ている‼️ワオー‼️]



そんなふうに

必死のパッチで取り組んだ

小論文の後期試験の合否発表は

一昨日の3月20日。


わが

息子は

滋賀大学教育学部に

計4度目のトライにして

ついに

ついに

合格した‼️‼️‼️‼️‼️




息子も

私も

正直なところ、

やった‼️という喜びというよりは

ホッとした‼️気持ち。



いろいろな感情に

包まれた1年半であった。



しかし、

わが息子は

このブログの

2018年3月の

[春の嵐]というタイトルの

ブログもまさにそうだが、

私小説作家の私に

いろいろとネタを提供してくれるものだ。(笑)

(案外、私よりも

私小説を書くのに向いてるかもしれない)




………………




[付録]



息子は、

アホな私が受験して不合格となった

あのヴォーリス建築が

たまらなく美しい

関西学院大学文学部にも

合格した。

それが

受験しに行かないで

合格している。(不思議‼️)

今、私立大学では

[共通テスト利用受験]というのがあって

試験を受けに行かなくても

共通テストの点数だけでも

合格できるという。


息子は

関西学院大学の文学部の

日本史専攻に合格したが、

私の個人的な思いとしては

こちらの方に進んだほうが

大学での[勉強]としては

楽しいのではないか?

という気もする。(笑)