幼児期の教育は重要なのか? | 近江の物語を君に捧ぐ

近江の物語を君に捧ぐ

近江を舞台に、近江に生きる人を主人公にした小説をひたすら書き続けている近江人、木村泰崇のブログ。

今日は

教員免許更新講習の講座を

3コマ受けた。

(あと35コマ、まだあるぞ。笑)


今日受講した3コマの中で

東大大学院の教授が

話されていた

幼児期の教育の問題に

関心を抱いた。






アメリカで
ある地域の貧困層の子どもたちに対して、
3歳から2年間、
幼稚園において手厚く教育を受けさせた
グループと
同時期になんらの教育を受けさせることなく
自由にさせておいたグループに
分けて、
その後の子どもたちの成長を
大人になるまで
調査し続けたという。

その結果、
大人になってから
経済的に豊かになり
自分の家を持ち
犯罪などもせず
しっかりと人生を歩んでいった者は
圧倒的に2年間幼稚園に
通ったグループだったという。

介入がなされたのは
あくまで
3歳からの2年間のみである。

その後の介入は
いっさいなかったという。

それでも
その後の人生に
大きな差が生じた。

幼稚園卒園後、しばらくしてからの
両グループの
IQ検査の値には
差は見られなかった。
だから
3歳からの2年が
いわゆる「学力」の差を生み出している
わけではない。

いったいどういう面において
両グループの子どもたちに
差が生まれたのか?

それは
自制心とか
向上心とか
努力しようとする力とか
…………そうした
「心」の面ではないか?

…………ということである。


しかし、
アメリカ……
大胆な実験を
「人間」相手にするものだよなぁ……(驚)