深夜から翌朝ごろまでは冷え込みそうですが、日曜の今日、日中は晴れ間が広がって比較的暖かそうな予報の京都市です。
こんにちは。お疲れ様です。クリーニング師 ・ 繊維製品品質管理士 の 村山@京都 です。
今回の事例は
とてもお気に入りのブルゾン、何か飛んで少し汚れたので濡れた白いタオルで拭いたら色が抜けて白っぽくなってしまいました。
ネットで探して来ました。何とか直せませんか?
と言う、お住まいは同じ京都市内なのですが当店からは距離が有り、JRを利用してまでしてご来店して下さったお客様からのご依頼です。
状況はこんな状態でした。(下写真)
表生地は綿100%でこのような状態、ひょっとすると以前ブログでも紹介させて頂いた
「 注意!!ウェットティッシュで拭いたら変色した!? 」
のケースの様に、塩素系漂白剤と同じ成分を含んだおしぼりのようなもので拭かれたのでは?とお聞きした所、普通に水で濡らしたタオルで拭いただけとの事でした。
と、すると、今回のケースは、デニムの様に表面だけ染められた糸を使っているので、拭いて擦った為に染まり切っていない糸の内部が表面化した物と思われます。
そうした点を考慮して色修正をさせて頂きました。(下写真)
このように綺麗に直ったのでお客様も大変喜んで頂いたのですが、着用されて行けばまた同じような事が起きますので、
「今後、(先に書いたような作りの)色が落ち易い糸を使った作りのブルゾンなので、着用され続けたり、洗濯をする事によって全体的に擦れなどで丁度ジーンズの様に白っぽくなって行きますよ、このブルゾンはそうした変化を楽しまれても良いタイプのようですよ、それでもこの色合いを保持されたいのでしたら、汚れがひどくなる前に、今後お近くのクリーニング店にご依頼なされるなら今回当店でさせて頂いたようにソフトなクリーニングを要望されますようお願いします」
とお伝えさせて頂きました。
その説明で、この色合いが大変気に入ってるので今後気を付けて着たいとお客様も理解して下さいました。
お客様の好みも多種多様、差し出がましいのですがお客様の好みも含めて先の事も考えてアドバイスさせて頂く事も私たちの仕事だと思います。
今回もお読み頂き有難うございました。
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※当店は「イドカバネット」登録店です