居合の業(わざ)には色んな名前が有って面白いんや。
大抵は動作そのもの(請流=うけながし、脛囲、四方切)とか、シチュエーション(棚下、門入、壁添)とか、カッコええだけでほとんど意味無し(稲妻、月影、岩浪、浮雲)とか、イメージだけやん(横雲、霞、颪=おろし、八重垣、瀧落=たきおとし)なんやけど、一番困るんは意味がありそうで不明なヤツ^ ^
そんなんの代表が、戸詰(とづめ)と戸脇(とわき)。
ほんで、それらは演武の順番が連続やから、しょっちゅう
「どっちやったっけ❓」
って思てまうねん。
戸詰は、自分の直前の左右に戸や襖(ふすま)があって、その向こう側左右に敵がおるんや。
戸脇は、自分の直前の左右に戸や襖(ふすま)があって、その向こう側の右と自分の左後ろに敵がおるんや。
「詰める」と言う動詞は「詰所」なんて言うように、居るとか控えているってことやろなあ。
せやから、両方の戸の後ろに敵が控えてるんかなあ❓
「脇(わき)」と言う名詞は、横とか隣とか周囲を表すなあ。
左の腰に刀を挿したら、左後ろの敵に斬り付けるのが、一番時間が掛かるんや。
それで敵の一人は通常とは違って左後ろに控えてるんや。
それを、いきなり左後ろに向かって肩越しにつくんや。
あ、何か解ったような気がしてきたわ^ ^
では、また。