その講習会に私は着物を持って行って更衣室で着替えてたんやけど、もう一人男の人が入って来たんや。
挨拶はしたけど、真剣な顔してはったし、どんな偉い人か判らんから、ウカツな事は言われへんやん❓^ ^
ほんで黙っててん。
その人、薄茶の実技指導のお詰めをやらはってなあ。
やっぱり同門会 兵庫県支部の役員さんか、偉い師匠のお弟子さんなんやろなあ。
ほんで茶碗と出帛紗や、御三器の返却の作法がややこしくて、混乱してはったわ。
何より、私はお茶を飲み終えたら、拝見までは絶対に、アグラをかくんやけど、舞台の上ではアグラなんか、かかれへんやん❓
それで足が痛うて、痺れて、大変やったやろなあって心配しててん。
ほんで、講習会が終わったから更衣室でその人にまた逢うたから
「お疲れさんでした‼️足が痛うて、痺れて大変やったでしょう⁉️」
て訊いたら
「それは大丈夫なんですけど、下座床の作法が、、、。練習したのに、、、」
やて。
やっぱり真面目な偉い人やったみたい^ ^
しかし大役を終えたからか、最後にメッチャ笑顔で
「お先に失礼します❤️」
て言うてくれはったわ。
来年は最終回でもあるし、数少ない男性同士やし、何か話しかけて見よかな❓
、、、、、、、、、、、、
会場の神戸文化ホールは歴史があって、多くの名優・名人が、この舞台を踏んでんねん。
それらの人の一部の色紙がホールに飾ってあったから、紹介するわ。
落語家 柳家小三治さんの「御容赦」
関西弁やと間寛平さんの「カ、カ、カンニン」と言うギャグと同義語やけど、かっこええなあ。
バイクやオーディオマニアでもあり、粋な江戸落語の名人やった小三治さんらしいわ。
これは狂言師の野村万作さんの「人間有笑(じんかん わらいあり)
狂言師さんは、笑いについての色紙が多いみたいやけど、深みがあってエエわあ。
同じく狂言師の茂山千作さんの「笑門 福来る」
お福さんの面と扇が描かれてて、上手いなあ。
これは落語家 露の五郎さんの色紙。
歳取って、名人と呼ばれた上で、こんなことを言うてみたいわあ^ ^
落語家で先代の桂文枝さん。私が若い頃は小文枝(こぶんし)さんやった。
今は、あの三枝さんが文枝で、きん枝さんが小文枝で、文珍さんは文珍のままかあ。
色々あるんやろなあ^ ^
それはともかく、落語家らしく「寿限無」のもじりで「寿芸夢」。
上手いこと言うなあ。
しかし「寿限無」のままで充分めでたいで^ ^
これが今の文枝さんが三枝さんやった頃の色紙。
元々「いらっしゃーい」とか「オヨヨ」が三枝さんのギャグで、「新婚さん いらっしゃい」と言うTV番組は後で出来たんと違うかな❓
これは東京の落語家で大名人やった古今亭志ん朝さんの色紙。
綺麗に禿げてはって、その後ろ姿の似顔絵を自分で描いてはるねん。
後ろ姿の自画像なんてシャレてるなあ。
俺も、もうすぐ描けそうやけど^ ^
これは、先代の桂春団治師匠の色紙。
柳と川と燕かなあ。
私から見たら不思議な落語家さんで、TVにはあんまり出なくて、落語もあんまり面白くなくて、持ちネタも少なかったんや。
実はこの人は、爆笑王と呼ばれ「なにわ恋しぐれ」と言う歌のモデルにもなった「芸のためなら女房も泣かす ド阿呆 春団治」の息子さんやねん。
お父さんの跡を継いだけど、顔も生き方も芸風も反対で、端正な顔立ち、真面目で地味な人柄やったなあ。
ああ、先代春団治らしい色紙や^ ^
最後に日本舞踊の若柳吉金吾さんの色紙。
どんな人なんかは、全然しらんねん。
私は日本舞踊に花柳流とか若柳流ってのがあるって知ってる程度なんやけど、この言葉は気に入ったわ。
「生きているうち、はたらけるうち、日のくれぬうち」かあ。
「日のくれぬうち」は、一日一日を大事にせえよってことやろなあ。
「はたらけるうち」は、「会社におる間は」なんか、「体が元気に動く間は」頑張らんかい❗️ってことなんやろなあ。
そして「生きているうち」は、たとえ体が不自由になっても、生きているうちは頑張ろうぜってことなんやろなあ。
ま、ぼちぼち頑張るわ^ ^
では、また。