今日の師匠宅の茶稽古(三手扱いとニ手扱い) | 茶の湯放浪記

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筆者は坊主頭ですが毛髪の事情によるもので、寺とは関係ありません。

今日は風炉の稽古の二回目やってんけど、風炉って最初に水指の前に茶入または薄茶器と茶碗を置き合わせるとき、二手扱いやん❓

勝手付きに仮置きした茶碗を、左手で左端を取って持ち上げて、右手で茶碗の正面を持って茶入(または薄茶器)の左隣に置くやん❓


これが炉の時は三手扱いやん❓

左手で茶碗の正面を取って持ち上げて、右手で茶碗の右端を持って持ち替えて、さらに左手で右端を持って茶入(または薄茶器)の左隣に置くやん❓


この違いは、何でなんやろ❓

師匠に訊いたら陰陽のバランス(火や水の位置とか、奇数・偶数とか、右手・左手による違い)を言うてはったんやけど、サッパリ理解出来へん^ ^


それよりも私は、次の動作の手数に着目したんや。


風炉は、次の手数が三手やん❓

右手で茶碗の正面を取って持ち上げて、左手で茶碗の左端を持って持ち替えて、さらに右手で茶碗の右端を持って持ち替えて、膝前に置くやん❓


それに対して炉は、次の手数が二手やん❓

左手で茶碗の左端を取って持ち上げて、右手で茶碗の右端を持って持ち替えて、膝前を置くやん❓


要するに、風炉も炉も足したら五手や、と言いたい訳^ ^

東洋思想というか陰陽五行の世界では、奇数が吉数やねん❓

ホラ、御祝儀って三万円とか五万円やろ❓

(それ以上はしたことないけど^ ^)


ま、こんなんの理由を訊いたら

「昔から、そう決まってるんです💢」

なんて怒る先生もおったけど、そんな先生にはなりとう無いなあ^ ^


別に、どっちでもエエのに、そうするのは、何か理由が有るはずなんや。

、、、、、、、、、、、、、、、、、、

ま、繰り返し動作で、変化する理由が何とも説明出来へん時は、単調になることを避けるための「点前を文様化」という美学やと思うわ。

そういう時は、理由なんかに拘らず素直を受け留めよか^ ^


風炉の柄杓の扱いなんかが、そうやなあ。

切り柄杓、置き柄杓を交互に繰り返して行くなあ。

あれは、そういうことやと思うで。

、、、全然違うたりして^ ^


あ、今日は師匠に莨盆(たばこぼん)に入れてる莨入れの中身を訊いてみたんや。

そしたら、本物を入れてはったわ。

流石やなあ。(形式的な物でも、師匠は疎かにしない。)

本物は、こんなん。




小粋(こいき)って言う名前の「刻み煙草」

小伜(こせがれ)では無い^ ^


右上の四角いポチ袋みたいなんが「たとう紙」とも呼ばれる煙草入れ。

右前の竹筒には水が入ってて、灰皿の役割をする「灰吹(はいふき)」

左半分を占める湯呑みみたいなんは灰と炭火が入っててライターの役割をする「火入(ひいれ)」

手前に二本載せてあるのがパイプの役割をする「煙管(きせる)」

二本入ってるのは正客用と「その他の人用」^ ^


あ、師匠に

「タバコは、どこで買わはったんですか❓」

って訊いたら

「専売公社です‼️」

「え❓JTでしょ❓」

「あ、そうそう。JT、JT^ ^」


しかし、懐かしいなあ。

JTは専売公社やったし、NTTは電電公社やったし、JRは国鉄やったなあ^ ^

今の子は、知らんかもやで。

ま、もうすぐ60歳やもんなあ。

しかし、まだまだ頑張るぞ^ ^

では、また。