今日の自宅稽古(見立てもイイけど、予習もね) | 茶の湯放浪記

茶の湯放浪記

田舎に住む、普通のサラリーマン茶人のおろかな日々を綴っています。
ご一笑頂ければ幸いです。
筆者は坊主頭ですが毛髪の事情によるもので、寺とは関係ありません。

コイツは、以前「ハロウィン茶会の趣向」を考えた時に、建水用に買ったランタン。

本来はロウソクを立てて、ぶら下げて、照明に使うものである。

ところが実際に使ってみると、口径が小さすぎて、口縁に載せた柄杓が転がり落ちる事が判明。

ホナ、水指にしたろ。

 

ところが、ちょうど合う蓋が無い。

どうしようかなと思っていたら、今朝小さい鉄瓶の蓋がピッタリ合う事が判明。

よっしゃ~、と思ったね。

ところが薄茶点前が終わって、茶筅すすぎをする為、水を汲もうとしたら

「アレ?柄杓の合が入らへん(笑)」

・・・見立てもイイけど、予習もね、とはこの事だわさ。

「建水にも、水指にも使えんかったら、何に使うたらエエんや?」

「花入れにしはったら、どないですか。」

Oさん、それ名案やで(笑)

来年やったる。

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今日の自宅の稽古場の道具組は、こんなん。

 

 

そっぽを向いて座っている人の画と賛

「こちら向く、心は無いか 花もある」

作者不詳(硅択?)

昔、インターネットで格安で拾ったモノ。

ボロボロなので、疵物が許される10月にしか使えない(笑)

そういえば、お茶の「10月は疵物が許される月。11月の炉開きは茶人の正月」というのは、ハローウィンの思想(10月31日は全ての物が滅びて、11月1日に生まれ変わる)と共通するものを感じる。

それは、ともかく、私はこのお軸が結構好きだ。

「茶の湯とは、人の心のやさしさを形にしたもの」

と司馬遼太郎さんは小説「功名が辻」で書いていた。

私は、そういうお茶がやりたいし、このお軸は、そういう気持ちが感じられる。

 

花 : 宗旦木槿

花入: 李朝白磁 徳利

花入敷板 : 丸香台

【幻の本席(笑)】

風炉:鉄 道安風炉

釜:破れ笠

敷板:織部瓦

水指;京焼 細水指

 

【立礼席】

 

立礼卓に見えなくも無い(笑)

竹台子に黒い布を被せて、安全ピンで留める。

呈茶台・建水台として、左右に棚を置いたら完成。

正客の席は、こんなん。

 

正客と亭主が真正面から向き合って点前をするというのは、お茶では少ないのだ。(流し点てとか)

メッチャ違和感がある(笑)

対決か?対局か?

 

Oさんが買って来てくれた主菓子

 

今日も楽しくお稽古出来ました。

ありがとうございました。