2024年8月 隠岐の島町の名所を巡ってきました。
1日目 ①西郷岬灯台 ②白鳥神社 です。
灰色の雲の垂れれ込める羽田から出雲を経由して、隠岐世界ジオパーク空港に着くと、一転していい天気。タラップを下り、空港ロビーで予約していたレンタカーを借りて出発です。
空港で観光MAPをもらった中に、神社MAPがありました。面白い狛犬や彫刻など、たくさんの神社が紹介されていたので、隠岐では主に式内社を回る予定でしたが、このMAPで紹介されている神社も回ってみることにします。
神社巡りの前にまずは西郷岬灯台です。空港から車ですぐの所にあります。駐車場の先の灯台の向こうに行ってみると、去年行った五島列島の教会のような形の小さな灯台がありました。1921年に設置されたもので、隠岐で一番古い灯台です。大正時代に設置された全国の灯台のうち、今でも建設当時のまま残っているのはここだけだそうです。
灯台の向こうに行ってみると、小さな展望台がありました。
展望台からは、西郷の街の向こうに、明日行く予定の「トカゲ岩」が見えました。
葛尾山の隣の右側が崖になった山に、へばりつくように大きなトカゲがいます。
御崎神社というのが西郷にありますが、大御崎神社というのは見当たらず、廃止されてしまって今は神様もいないのかもしれません。
西郷岬から県道に戻る途中からは、草を食む「だんだん牧場」の牛たちが見えます。向こうには島前の島影も見えました。
西郷岬から滑走路の下を抜けるトンネルをくぐると、県道に面して白鳥神社の白い鳥居があります。寛文8(1667)年より前に創建された神社で、2005年にこの地に移転してきました。白鳥神社は全国にありますが、全てヤマトタケルノミコトがご祭神です。
鳥居をくぐると、正面の石段の上に太い注連縄の張られた随神門があります。隠岐の随神門は、これまで見てきたものと違って、左大臣と右大臣が向かい合っています。後ろに拝殿が見えますが、随神門や拝殿に沖縄のような瓦が使われているのは、隠岐では他に見られません。
随神は檻のような厨子に入っていました。
随神門をくぐると拝殿が建っています。拝殿左側の軒下には船が吊り下げられています。
拝殿でお詣りして本殿を見に行きます。
隠岐造りの本殿の左右には、小さなお社が2つづつ並んでいます。
向拝は唐破風。その上の小壁には彫刻がありました。町の有形文化財に指定されています。
白鳥神社から少し西郷岬方面に戻った辺りに船親王塚があります。船親王は舎人親王の皇子で、天武天皇の孫です。藤原仲麻呂の乱に加担したとされて諸王に落とされて隠岐に配流されました。
小さなお社の後ろに古い五輪塔が並んでいます。後鳥羽上皇や後醍醐天皇のようにメジャーではないので、説明板などはありません。
【隠岐 島後 1日目ー③④:水祖神社(港町)・玉若酢命神社】パワースポットを巡る夫婦旅 に続く・・・