2024年6月 長野県北地域の三大修験道場を巡ってきました。
その②-1 飯縄神社奥社 です。
【 行 程 】
09:10 一の鳥居苑地駐車場 スタート
09:24 石の鳥居
09:29 木の鳥居
09:39 第一不動明王
10:26 駒つなぎ場
10:45 富士見の水場
10:53 天狗の硯岩
10:57 第十三虚空蔵菩薩
11:23 西登山道分岐 [休憩 5分]
11:37 石祠 [滞在 5分]
11:44 飯縄神社奥社 [滞在 9分]
12:05 飯縄山山頂 [休憩 18分]
12:38 飯縄神社奥社 [滞在 7分]
12:51 石祠 [滞在 3分]
12:59 西登山道分岐
13:45 駒つなぎ場 [休憩 4分]
14:23 第一不動明王
14:31 木の鳥居
14:36 石の鳥居
14:49 一の鳥居苑地駐車場 ゴール
歩行距離 : 7,9km
一の鳥居苑地は、戸隠神社にお詣りする「戸隠古道」の出発地点であると同時に、飯縄山登山の起点でもあります。広い駐車場の、トイレや管理棟の反対側の隅から出発です。多くの車が止まっていますが、ほとんど出発済みです。
スタートするとすぐに平坦な林の中に入ります。
スタートして7分。道路に出ました。
緩い傾斜のついた道路をまっすぐ行くと、十字路の先に石仏があり、少し先には両側に灯籠がありました。
更に道路を行くと駐車場があります。この日は奥宮開山祭ということで、一般車は止められません。飯縄大明神の扁額の掛かる石の鳥居をくぐって再び森に入ります。
階段を上ると林道に出ました。向こうに木の鳥居があります。
木の鳥居が奥宮の一の鳥居です。ここから本格的な登山道になります。
笹の生い茂る森の中の道には、根っこが露出している所が多く、かつてこの山が火山だったことがよくわかります。
緩やかな登山道を行くと注連縄の巻かれた杉がありました。旧一の鳥居の跡地ということですが、礎石などの痕跡はありませんでした。
一の鳥居跡地から少し行くと不動明王像があります。ここから十三仏を拝みながら登ります。
十三仏は閻魔大王など三回忌まで担当する十王と、その後三十三回忌までに登場する三人の王に対応する如来・菩薩で、裁判官でもあります。
第一不動明王から10分で第二釈迦如来がありました。第一との標高差はちょうど50mです。
第二からわずか2分程で第三文殊菩薩(標高1336m)です。
坂の傾斜は少しずつ強くなってきたようです。
二合目の標柱の先に第四普賢菩薩がありました。
第五地蔵菩薩、標高1381m。地蔵菩薩は死後35日に登場する閻魔大王に対応する仏様です。
奥宮一の鳥居から35分、第六弥勒菩薩がありました。辺りが広くなっていて、休憩場所と書かれた看板がありました。
更に2分程で第七薬師如来、三合目です。
だんだん大きな岩が目立つようになってきました。
第七から2分、第八観音菩薩。
第九から5分、右カーブの途中に第十阿弥陀如来がありました。標高1508m。
第十から5分程で馬頭観音がありました。標高1522m。この観音様は十三仏に含まれていません。
馬頭観音からすぐ、左側に平坦地がありました。駒つなぎ場です。その一角に第十一阿閦(あしゅく)如来があります。周囲にコンクリートブロックや平たい石があって、休憩にはちょうどいい場所です。
緩急あった登山道は駒つなぎ場から先は、ずっと急になりますが、時折り樹木の間から下界が見えるようになります。大座法師池の向こうに、千曲川沿いに広がる長野盆地が見えました。
駒つなぎ場から15分、ようやく第十二大日如来が現れました。急カーブの途中の草むらに隠れるような感じで、疲れていると見落としてしまいそうです。
大日如来のすぐ先に、この登山道唯一の鎖場がありました。
鎖場を越えるとすぐ、富士見の水場があります。
コップが備え付けられていますが、水はパイプからポタポタ垂れる程度でした。
水場の先の階段を登ると、今度は急登です。
急登の先に天狗の硯岩があります。一の鳥居苑地で配布されているコースマップには「眺めがいい」と書いてありましたが、枝葉が伸びて、展望はありません。
天狗の硯岩から2分で十三仏の最後、虚空蔵菩薩がありました。
だんだん木と木の間が広くなってきました。上の人がいる辺りは眺めが良さそうです。
ガスって何も見えませんでした。
まだまだ急登が続きます。
周囲にはシラカバが多くなり、辺りが明るくなってきました。
虚空蔵菩薩から急登を10分程登ると七合目の標柱がありました。
7合目から10分程登ると森林限界に出ます。
残念ながら絶景を眺めながら、という訳にはいきませんでした。
笹原の中を登っていくと西登山道への分岐に出ました。
相変わらずガスっていますが、小腹が減っていたので、ここで休憩していきます。
分岐の先も急登が続きます。
鳥居が見えてきました。
2つの鳥居の奧に大きな石が積まれ、その上に石祠がありました。周辺にもいくつか石祠があります。
石祠の向拝には武田菱の紋がついていて、中には小さな不動明王がいました。
鳥居の前の大きな岩の左へ行くと、そこにも4基の石祠が並んでいます。
9合目に出ました。ここは飯縄山の南峰で、辺りは広く、休憩している人たちもいました。
9合目の東側に一段下がったところに飯縄神社奥社があります。
時折り雲が晴れると、社殿の前からは山頂標やくつろいでいる人たちの姿まで見えました。
ひとしきり辺りをウロウロしてからお詣りします。
社殿の奧の祭壇には小さなお社があり、横にキツネや仏像がありました。
正面左には天狗の面が掛けられています。
右側にはカラス天狗の絵や像がありました。飯縄修験を極めると天狗から「飯縄の法」と呼ばれる呪術を授けられ、空を飛べるようになると言われています。
奥社の前からの眺めは相変わらず真っ白なので、山頂へ行くことにします。
奥社社殿の裏に上がると石仏があります。隣には石祠の屋根が乗った手水鉢のようなものがありました。
石仏の先を一旦下っていきます。
鞍部から登り返します。
鞍部から10分弱の登りで飯縄山(1917m)山頂に到着です。大きな岩を敷き詰めたような広い山頂は、腰掛けやすい岩も多く、あちこちに休憩する人の姿が見られます。
山頂の方位盤の先に小さな石仏がありました。
石仏の前には2~3人が腰掛けられるような、まるでベンチのような石があったので、そこで休憩することにします。
少し雲が晴れてきましたが、いつまで山頂に佇んでいてもキリがないので、戻ることにします。
下り始めるとだんだん雲が取れてきました。
大座法師池や長野市内も見えてきました。
鞍部から南峰(9合目)へ登り返します。
南峰に戻ってきました。
再び奥社に来てみました。無事に登頂できたお礼をしておきました。鳥居の向こうは崖のような急斜面です。
さっきまであそこにいたんだなあと、つい山頂を見入ってしまいます。
行きは鳥居の所から9合目に上がってから奥社に下りましたが、帰りは奥社の横から戻ることにします。
降り口の右にも小さな石祠がありました。
笹が生い茂り足元が見えない道は、岩が埋まっていたりしてつまづきそうになるので、足元を探りながら下っていきます。
笹を掻き分けながら行くと、神の井戸があります。石祠の下に澄んだ水を湛えた小さな池がありました。
更に雲が取れてきました。
まだ雲がかかっているものの、北アルプスが見えてきました。
標柱の手前まで戻ってきました。向こうに鳥居があります。
無事に下山できるように改めてお願いしておきました。
西登山道との分岐まで下りてきました。
戸隠山もだんだん見えてきました。
雲が取れてくると、頭上が美しい新緑に覆われていたことに気付かされます。
虚空蔵菩薩が見えてきました。ここから石仏を数えながら下っていきます。
天狗の硯岩まで下りてきました。展望がないことはわかっているので、スルーします。
危険な急坂が続きます。
富士見の水場、富士が見えず水もほとんど出ていませんが。
駒つなぎ場で休憩していきます。
第一不動明王まで下ってきました。
奥社一の鳥居。あと一息です。
一の鳥居から林道を渡って、若干の急坂もあります。
石の鳥居まで戻ってきました。今朝止まっていた車はもうありませんでした。開山祭は終わっていたようです。
道路を歩いていき、ゴミ無し地蔵の先から再び森の中に入ります。
ゴール。一の鳥居苑地の駐車場もだいぶ減っていました。
【北信の三大修験 ②-2:飯縄神社里宮】パワースポットを巡る夫婦旅 に続く・・・