【三県境とその周辺 ①:古河公方公園】パワースポットを巡る夫婦旅 | 徒然なるままに山と歴史を・・・

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2024年3月19日 埼玉・茨城・栃木・群馬の県境周辺のパワースポットを巡ってきました。

その①古河公方公園 です。

 

   

 

 

今日は天気もいいので、どこかへ出かけるか、朝遅く起きてから考えて、三県境とその周辺を回ることにしました。

古河市内で昼食中に色々調べて、古河公方の関連史跡に行ってみることにしました。

古河総合公園の中に史跡があるということで、行ってみると名称が古河公方公園となっていました。

 

公園の入口付近に有料駐車場がありますが、「桃まつり」期間中だったこともあって付近はだいぶ混雑していました。そこで少し離れた所にある無料駐車場に車を止めて歩いて行くことにします。公園の南側にあるサッカー場の向かいの駐車場から、曲がり角ごとに看板が立っています。

 

5分程歩くと公園の南端が見えてきました。

 

畑の間を下りていくと小さな水路(愛宕川)があります。右の方に土橋がありました。この公園内には古河公方の館跡がありますが、ずっと先の方と左側にある土手は土塁の跡でしょうか。

 

少し行くと茶畑があり、その向こうに茅葺屋根の建物が見えました。

 

茶畑の左を抜けていくと小さな門があります。

 

門をくぐったところに築350年の中山家があります。

 

南側にある広縁には、向こう側に雨戸と障子が、手前側には蔀戸がついています。蔀戸は寺院や書院造の貴族の邸宅にしかないと思っていました。

 

今には囲炉裏ではなく火鉢が置いてありました。

 

糸車も置かれていて、副業もやっていたようです。

 

広い土間には天井がなく、かまどがあります。

 

中山家と並んで飛田家があります。こちらは曲がり屋です。

 

土間の一角には曲がり屋の特徴である厩があります。東北の方ではよく見かけますが、この辺りで見られるとは思いませんでした。

 

ここにはかまどの向こうに流しがあり、昭和以降もこの建物が実際に使われていたことがわかります。

 

こちらは南側の中央部には、はめ殺しの格子戸があります。中山家と比べると梁や柱は細いようです。

 

再び中山家に戻って、入ってきた門をくぐるとすぐ右手に、古河公方館跡の石碑があります。古河公方初代の足利成氏は、小山氏・宇都宮氏・千葉氏等北関東の豪族の支持を得て、山内扇谷両上杉氏と抗争を続け、亡くなるまでほぼ一生を通じて戦乱の中に身を置いていた人ですから、ここ古河の居館で体を休める暇もなかったのではないでしょうか。

 

館跡のすぐ横に堀切があります。左側には土塁も残っています。

 

堀切の中を下っていくと御所沼(北側)に出、管理棟の向こうへ行くと桃林があります。花の色が濃いものや薄いものがあり、菜の花も咲いていて、様々な色に溢れている感じです。

 

菜の花畑の左の方に虚空蔵堂が見えたので寄って見ました。文安年間の開基とされています。

文安6(報徳元)年(1449年)にまだ少年だった足利成氏が鎌倉公方となり、関東管領上杉氏との対立の後にこの地に館を構えた(古河公方となった)のが享徳4(1455)年、2年後には近くの古河城に移っているので、虚空蔵尊の開基してすぐに、ここに移されたと思われます。

 

お寺の山門なのに手前には狛犬がいます。四角い顔をして尻尾も丸まっていて、とてもユーモラスです。

 

山門をくぐるとすぐ右手に浅間神社がありました。この神社の入口が狭いから山門の所に狛犬がいたのかもしれません。

 

石段の途中に1棟、登った先に2棟の社があります。全て覆い屋の中に納められていて、正面の浅間神社は天保2(1831)年に建てられたと言われています。社殿の右には石を円錐形に積んだ塚があります。

 

鳥居の横の石仏の横に供養塔が並んでいて、その一つが足利一族の供養塔でした。

 

更に参道を行くと、虚空蔵堂の手前になで牛がいました。天神様でもないのに、と思いましたが、虚空蔵尊は丑寅の守り本尊でした。

 

虚空蔵堂の中には虎がいました。天井からはたくさんの御幣が下がっていて、まるで神社です。ご本尊は奥の厨子の中にいるようですが、前立仏はいません。

 

虚空蔵堂の裏から北側へ降りると広い桃林になります。

 

この桃林には四阿やベンチがありました。

 

桃林の一角に小さな森があります。

 

周囲を桃の木に囲まれて、ポツンとある小さな森の中に古河公方足利義氏の墓所がありました。ここにはかつて徳源院というお寺があったそうです。

 

桃林を突っ切って北側の池まで下りてきました。振り返ると丘の上に徳源院跡の森が見えます。

 

水面に桃が映る鏡のような池ですが、シラサギが波を立ててしまいます。

 

池の畔の道を南に行くと、芝生広場でイベントが行われていました。たくさんの露店も出ていて、平日なのにかなり賑わっています。

 

ステージでは歌謡ショーが行われています。

 

芝生広場を抜けておしゃれな感じのジェラテリアという売店で桃ソフトを購入。この公園は管理棟もおしゃれな感じで、御所沼の南側に突き出た橋があったり、池の中洲に四阿があったり、家族連れやカップルが楽しめるようになっています。

 

古河公方館跡を抜けて御所沼(南側)に出ました。橋の下からが沼の右に館跡である公方様の森が見えます。

土塁を越えて畑の間を抜けて駐車場へ戻ります。

 

 

【三県境とその周辺 ②③④:雀神社・満福寺・三県境】パワースポットを巡る夫婦旅 に続く・・・