2022年11月 琵琶湖の東から南にかけてのパワースポットを巡ってきました。
その⑫御上神社 ⑬三上山です。
旅程
【2日目】
08:38 芦浦観音寺 (3分)
[草津市芦浦町]
09:04 兵主大社 (46分)
[野洲市五条]
10:20 御上神社 (25分)
[野洲市三上]
10:50 三上山 (1時間5分)
[野洲市三上]
13:26 大笹原神社 (16分)
[野洲市大篠原]
14:06 苗村神社 (31分)
[蒲生郡竜王町綾戸]
15:04 新善光寺 (12分)
[栗東市林]
15:29 大野神社 (10分)
[栗東市荒張]
16:06 八丈岩・三雲城跡 (48分)
[湖南市吉永]
17:47 金勝山横ヶ峰展望所 (14分)
[栗東市荒張]
草津市内 泊
【3日目】
善水寺 [湖南市岩根]
常楽寺 [湖南市西寺]
長寿寺 [湖南市東寺]
金勝寺 [栗東市荒張]
金勝山横ヶ峰展望所 [栗東市荒張]
建部大社 [大津市神領]
石山寺 [大津市石山寺]
兵主大社から御上神社にやってきました。国道8号と県道504号の交差点にある駐車場のトイレの裏に鳥居があります。
森に囲まれた参道の砂利道を行くと、楼門(国重文)があります。室町初期の康安5(1365)年に建てられたと考えられています。
楼門の手前右側に小さな社が2棟建っています。右が愛宕神社、左が御鍵取神社です。同じようで微妙にデザインが違うのが面白いです。
楼門をくぐると鎌倉時代後期に建てられたと言われる拝殿(国重文)があります。この日はお礼参りの方が来ていました。
拝殿の後ろには本殿があり、その左には摂社若宮神社(国重文)があります。鎌倉時代後期の建立と言われ、御上神社摂社二之宮として鎮座していて、天照大神の祖父のイザナギ命を祀っています。
若宮神社本殿は装飾的な彫刻はなく、質素な造りです。
御上神社本殿(国宝)も鎌倉時代後期の建立です。天照大神の孫の天之御影神を祀っています。古い神社仏閣の建築は板壁が多いのですが、この建物は漆喰壁が用いられています。
神主さんは拝殿ではなく、テントの下でお礼参りの祝詞をあげていました。
本殿の右側には、天照大神の孫で天之御影神のいとこの瓊瓊杵尊を祀る、摂社三宮神社(県有形)があります。
三宮神社本殿は室町時代に建てられたもので、これも質素な建築です。
御上神社から国道8号を渡ると田んぼが広がっていて、冠木門が建っています。向こうは「昭和の悠紀斎田」といって、昭和天皇の即位の際に行う大嘗祭で使用する、供納米を耕作する田んぼに定められたところです。悠紀斎田の向こうの山は、御上神社の奥宮のある三上山です。三上山は近江富士とも呼ばれています。
田んぼの中の道を歩いて三上山の麓の集落に三上山の登山口があります。民家の軒先をかすめるように階段を登ったところにゲートがあります。
イノシシ避けのゲートのすぐ先に魚釣岩の看板がありますが、岩らしきものはありません。大昔、琵琶湖の水面がここまであって、この上で神様が釣りをしていたと言われています。
ゲートの先はずっと石段が続いています。この日は天気も良く、早くも上着を脱いでTシャツ姿になってしまいました。
ゲートから7分、建物の跡らしきものがありました。
三上山は山頂のに大きな岩があることは有名ですが、早くもその片鱗を見せ始めました。
ゲートから10分、道が平坦になり天保義民碑側の登山道(表道)と合流します。先にある階段の両側に石灯籠の跡がありました。
階段を登っていくとすぐに広い平坦地に出ます。妙見堂の跡地です。現在は四阿と看板があるだけです。
妙見堂跡から3分程緩やかに登っていくと「中段の道(北回り)」と分岐します。中段の道では三上山をぐるっと回ることができます。
中段の道との分岐から先はずっと階段が続きます。
妙見堂跡から15分で分岐があります。ここはそのまま山頂を目指すのではなく、右へ、割岩方面へ行きます。
分岐からすぐ、大きな岩の下を回り込むように登っていきます。
いよいよ割岩です。鎖を頼りに割れ目に入っていきます。
割岩の手前には「肥満度確認可能」という看板が出ていました。
割岩を通過して再び登山道に戻っても、急な岩場が続きます。
上の方に手摺りが見えてきました。
しっかりした手摺りのおかげで、急な岩場も安全にラクに登れます。
手摺りの先で急に展望が開けます。登山口から40分、ようやく下界にお目にかかりました。
草津の市街地の向こうに、琵琶湖越しに比叡山が見えます。
琵琶湖大橋の向こうに比良の山脈が連なっています。
更に北の方に琵琶湖が続いています。右端の岡山のすぐ右の八幡山は、木の枝が張り出して見えません。
展望地の先も10分近く急登が続きます。
展望台の分岐に出ました。
展望台は緩やかに傾斜した大きな岩場です。ここからは南に金勝山が見えます。その左下には石部の街が見えますが、手前の菩提寺山に隠れて三雲城は見えません。
少し右の方には京都と滋賀の県境の山並が見えます。右は草津から大津の街です。
琵琶湖の対岸の坂本・雄琴・堅田の街も見えます。
今日は日脚が強いので木陰のない展望台から登山道に戻ります。展望台から続く岩の向こうに鳥居が見えます。鳥居の手前は磐座と呼ばれています。
鳥居の向こうには御上神社の奥宮が鎮座しています。
三上山山頂(432m)に到着。しかし地元の幼稚園児たちがお弁当タイムで立錐の余地もなく、私たちのお弁当タイムはお預けになりました。
三上山山頂から雌山を経由して、周回コースで下ります。下り口がわかりにくく、案内板もないので、幼稚園児の後ろを行ったり来たりして、ようやくそれらしき急坂を見つけました。
雌山方面へ下る道はずっと急坂です。特に山頂から10分程の間はロープを頼りに下ります。
しばらく下っていくと切り立った大きな岩があります。その下に「むかでの穴」というのがあるので、行ってみることにします。
看板から30m程行くと人が入れる大きな穴がありました。
大きな岩を右手に見ながら深い森を下っていきます。
山頂から20分程下るとベンチがありました。展望もないので、ここはスルーすることにします。
ベンチから5分ちょっとで鞍部に出ます。打越という分岐です。右へ下ると登山口です。
打越からそのまままっすぐ登り返して雌山へ向かいます。
打越から2分。雌山(270m)の山頂に着きました。少し広くなった平坦地の一角に、見逃してしまいそうな雌山の小さな看板がありました。
打越に戻って裏登山口へ向かいます。
打越からはずっと階段が続きます。
打越から下ること12分、御上神社の屋根材として使う為の檜があります。檜皮をはがした痕跡が見られます。この辺りからは坂は緩やかになります。
更に少し下ると分岐があります。右から下りてきましたが、左に行くと妙見堂の階段の下に出ます。
分岐から3分程でゲートがあります。
ゲートの先に駐車場がありますが、閉鎖されています。この奥に天保義民碑があります。
ゲートから3分程で裏登山道の入口です。奥の左が三上山、右が雌山です。昭和の悠紀斎田の間を抜けて御上神社の駐車場へ戻ります。
近江 湖東・湖南 ⑭⑮大笹原神社/苗村神社に続く・・・