2021/10/26 竜頭の滝臨時駐車場から黒檜山・社山を経て、中禅寺湖南岸を回ってきました。
本日の行程
06:25 竜頭の滝臨時駐車場 スタート
06:47 赤岩 [休憩 3分]
07:19 熊窪
07:31 千手ヶ浜
07:34 千手ヶ浜バス停 [休憩 13分]
07:50 千手ヶ浜
07:59 不動堂
08:04 千手堂
08:08 黒檜山登山口
08:34 尾根のコル [休憩 4分]
09:54 分岐
09:59 黒檜山 [休憩 13分]
10:15 分岐
10:53 浅い窪地
11:11 1816ピーク
11:39 1792ピーク
11:48 岩峰 [休憩 29分]
12:45 社山 [休憩 10分]
13:31 雨量観測アンテナ
13:35 阿世潟峠 [休憩 6分]
14:03 阿世潟
14:25 狸窪
14:57 立木観音
15:13 中禅寺温泉バスターミナル ゴール
15:30 (バス)
15:48 滝上バス停 [休憩 3分]
15:59 竜頭の滝
歩行距離 : 21.0km
本日の荷物
ザック (ミレー:30ℓ)・ストック2本(カリマー)
アイゼン(グリベル)・レインウェア(オンヨネ)
ガーミン・バッテリー・単3電池2本・ヘッドライト・
カメラ(α5000)・ ネックウォーマー・ニット帽・
フリース・手袋(薄手)・熊鈴・コンパス・
薬類・塩飴・水500ml・ソルティライチ500ml・
カントリーマーム・おにぎり・サンドイッチ
今回は光希が購入した車のお披露目ドライブを兼ねて、俊介と3人での登山です。
当初は立木観音の駐車場から時計回りの計画でしたが、天気は雨。昼頃から回復の見込みだったので、竜頭の滝からスタートすることにしました。
紅葉シーズンなので、竜頭の滝の前の駐車場でなく、臨時駐車場に車を止めてスタートです。レインウエアを着ようか迷う程度の小雨です。
駐車場の裏を行くと、崖に沿って森の中にハイキングコースが続いています。少し行くと突然前が開けて、紅葉の向こうに中禅寺湖が見えます。
まだ新しい木製の階段を上ると赤岩の展望台があります。もう雨は上がっていたので、ここでレインウエアを脱ぎました。
赤岩の先で下ると、しばらく平坦な道が続きます。
赤岩から10分程で砂浜に出ます。波がほとんどない静かなプライベートビーチです。
湖岸を歩いていくと、向こうに千手ヶ浜の船着き場が見えます。
千手ヶ浜に到着です。いい天気になりました。
竜頭の滝の臨時駐車場にトイレがなかったので、ここでトイレに寄ることにします。外山沢川に沿って舗装された道を歩いていきます。
すぐに千手ヶ浜バス停です。きれいなトイレの横の四阿で、ついでに朝食休憩にしました。
再び千手ヶ浜の戻り、中禅寺湖の最深部を南下します。
船着き場を出てすぐ、外山沢川を木橋で渡ります。
更に行くと吊り橋があります。柳沢川にかかる乙次郎橋です。
吊り橋を渡ると間もなく、右手に小さな不動堂が建っています。扉には鍵がかかっていて、お不動様は拝めません。
不動堂のすぐ先で山頂まで顔を出した男体山を拝めました。
湖面を見ると湯気が立っていました。水中の方が暖かいようです。
岸から森に入り、坂を登るとすぐに千手堂があります。不動堂くらいと思っていましたが、2間四方の大きな建物でした。こちらも扉に鍵がかかっていて、千手観音は見られません。
千手堂から坂を下ると、黒檜山へ行く道と、このまま南岸に沿って行く道との分岐があります。ここが黒檜山の登山口です。
いきなりのジグザグの急登を5分程行くと、山肌に沿って、踏み外しそうな細道が続いています。
沢を渡るとロープを頼りに急坂を登ります。朝まで降っていた雨で滑りやすいので、まさに命綱です。
更に登り続けると小さな鞍部(尾根のコル)に出ます。ここで小休止。
20分程坂を登り続けると傾斜が緩くなります。
坂が緩くなって広い森の中を行くと、向こうにシカがいました。しばらく様子を見ていると、再び木の芽を食べ始めました。そのまま進んでシカから3m程の所まで近づいても逃げませんでした。人間を見慣れているようです。
更に深い森の中を行きます。
辺りが平坦になるとすぐに社山と黒檜山との分岐があります。
分岐から更に森を行くと5分程のところに、黒檜山(1,976m)山頂の標識があります。分岐からずっと広く平坦で、樹林に囲まれているので、山頂というメリハリが感じられません。
分岐に戻って10分程行くと前方が開け、林を抜けましたが、稜線の南側はいつに間にかガスっていました。
更に行くと左側も開けて男体山が見えましたが、南から迫る雲に隠れそうです。
やがて右側の雲が取れ、渡良瀬川上流域の集落が見え、向こうには袈裟丸山周辺の山並みも見えました。
右の足尾方面を眺めながら急な稜線を20分程下ると、左側が広く少し窪んでいます。
浅い窪地を抜けると社山へ続く稜線が見えてきます。
再び細くなった稜線からは中禅寺湖が見えました。戦場ヶ原の向こうは低い雲が垂れ込めていました。
社山への稜線は、左に大きくカーブして続きます。男体山は半分から上は雲に隠れていました。
山王帽子山や男体山は雲に隠れていますが、太郎山だけは山頂まで見えました。
アップダウンを繰り返しながら笹の稜線を行きます。この先の1816ピークの先で左に90°曲り、一旦稜線から数れます。
小さな林を抜けると、いくつかの獣道が交錯する気持ちのいい稜線に出ます。
中禅寺湖では遊覧船も運行されていました。
1816ピークから10分程下った鞍部に小さな林があります。
林の手前からは、進行方向ではなく右の方に社山が見えます。
林を抜けて1792ピークを登り返すと、正面に社山が見えますが、コースはこの先でまた大きく左にカーブしていきます。
この先に大きな岩が積み重なった小さな岩峰があります。社山山頂は樹木があるようなので、見晴らしの良さそうな岩峰で休憩することにします。
岩峰からは360°の展望があります。座るのにちょうどいい岩もあり、休憩には持って来いの場所でした。
ノンアルビールで乾杯。凍らせて持ってきたのですが、まだ完全に融けていませんでした。
休憩の後、岩峰の先を少し行くと標柱があり、ここから90°曲がって右の急坂を下ります。
鞍部まで下ると、左側の崖が崩れていて、中禅寺温泉や立木観音がよく見えます。
いよいよ社山への最後の登りです。
10分程登ると森に入ります。意外と坂が急です。
森に入って5分程登ると、今度は大きな岩が連なっています。
岩エリアを5分程で抜けると山頂の端に出ます。またガスってきていました。
平坦な道は右側の足尾方面が開けていますが、何も見えません。
すぐに小さな森に入りますが、その先が山頂です。
社山(1,827m)山頂に到着です。展望もないので、少し休憩してすぐ出発します。
社山から阿世潟峠へ急坂を下ります。すぐに雲が取れてきて中禅寺湖が見えました。
急坂の足元が深い笹で見えない部分も多く、ストックを頼りに慎重に下っていきます。
紅葉の急坂を下っていきます。
ルート上のピークは巻かずに行きます。
またガスってきて中禅寺温泉が何とか見える程度になってしまいました。
雨量観測用アンテナのあるピークは、その先に道が続いていなかったので、少し戻ってコースに戻ります。
紅葉の中の急坂を更に下っていきます。
厚い雲のせいで向こうの稜線は平らにしか見えませんが、眼下の紅葉が救いです。
足尾方面を見下ろしながら坂を下っていくと、やがて阿世潟峠に到着です。
峠で少し休憩してから、阿世潟へ向けて最後の下りです。
峠から先は階段になっています。橋を渡って少し行くと坂の勾配が緩くなります。
阿世潟に到着しました。木立の向こうに湖岸が見えます。
阿世潟から平坦な林道歩きになります。
5分程置くと岸辺に下りられます。ここでストックの先についた土を洗い落としました・
右の方には湖に突き出た八丁出島が見えますが、茶ノ木平方面は低い雲に隠れています。
八丁出島の付け根を通過します。
八丁出島を過ぎるとすぐに狸窪です。半月峠から下ってきた道と合流します。
狸窪の先にゲートがあり、そこからは舗装された道になります。イタリアとイギリスの大使館記念公園を過ぎ、ゲートから25分程でバス停に出ます。しかしここはこのまま歩いていきます。
バス停を過ぎるとすぐに立木観音の駐車場に出ます。広い駐車場を抜けて行くと立木観音の山門の前に出ます。
歩道を10分程行くと二荒山神社の大鳥居のある丁字路に出ます。バスターミナルはもうすぐそこです。
バスで竜頭の滝へ向かい、滝上バス停で下車すると、湯川に架かる橋には大勢の人がいて、駐車場も満車に近い状況でした。
岸の両側には紅葉、岩の河床を流れる湯川の先に中禅寺湖が見えます。
滝上から川に沿って階段を下る途中に展望スポットがあります。
川は細くなったり広がったり、勾配も変えながら流れていきます。
階段を下り切ったところに竜頭観音のお堂があります。
観音堂の横に茶屋があり、その中を抜けると竜頭の滝に出られます。
双頭の龍を眺めて、今回の山旅は終了です。
今回は千手ヶ浜から男体山が見られた他は、ガスってしまって遠望はききませんでしたが、当初計画を逆回りに変更したことで、黒檜山から阿世潟峠までの稜線は中禅寺湖だけでなく、ガスの晴れ間には矢板や伊勢崎などの街まで見ながら歩くことができ、最後には露天風呂で汗を流し、思っていた以上の大満足の山旅でした。