はじまりは、夏に知り合ったモンゴルの友人からの一通のメールでした…
「ヤスさん、わたしは田舎に帰ります。いつ会ったらいいですか。」
??
いや、別に会う義務とか無いんだけどな…
聞いてみると
「旧正月に、私の家へ招待するといいました。あなたにバスの乗り方を教えなければなりません。」
…そんな約束…したっけか…
確か、8月か9月に話の流れで、「じゃ、田舎につれてってよ」とかいった気がする…
というわけで、いってきました、モンゴルの田舎!旧正月(ツァガーンサルといいます)!
旧正月…親類がわさわさ集まって、ようこそようこそと言い合って、食べて飲んで…のお祭り。日本のお正月と似たようなものです。
せっかくなので、写真をふんだんにお送りします。
バスに乗って、さあ出発!
まさかの7時間、バスに揺られていました。
友人の実家、今回訪れた場所は、ウブルハンガイ県のアルバへールという、友人に言わせると
「県で唯一の、市です!」
・・・
・・・そうか・・・
・・・これを、市と呼ぶのならば、
・・・もう何も言うまい・・・
あっ、一応、こんな建物もちょこちょこあるのね…
泊まった場所は、もちろん、ゲル(移動式住居)
電気は通っていますが、水道はない。トイレは外に掘ってある穴を利用します。
友人宅。
これでゲルにステイするのは3回目だけど、なんか、慣れた感じがする…
さぁ、そういうわけで、ツァガーンサルの準備。
神棚に供えるお供え物を準備します。
友人のダヴァ-。
まつぼっくりみたいなパンに飴を刺してる。
こちらは、ダヴァーの姪。
お供え物に飴とかお菓子を乗っけてます。
そして・・・
神棚、完成!!
家の真ん中に置くお供え物も完成!
ツァガーンサルの”ツァガーン”とは、白い、という意味。
パンやお菓子など、白いものを飾るのが伝統。
右はヤギを煮たもの。客人が来るとナイフで切って食べます。
ツァガーンサル前日、準備も終わり、夜になると、お母さんが
「お祭りのお茶(ツァイ)を飲むよ!」
と、これも白いミルクティーを差し出し、その後は…
ボーズ。
モンゴル式の蒸し餃子みたいなものを、とにかく食べまくります。
客人が来れば新しく作り、来なくても朝昼晩、ずっとボーズ(これも、白いですね)。
私は友人宅の家族として扱われていましたが、一応客人ということで、滞在の期間、ずーーーっと
「ボーズ、食べなさい」
「お茶(ツァイ)、飲みなさい」
と言われ続け…
ボーズ、100個以上食べたんじゃないだろうか。
また、これに加えて、客人が来るとアルヒ(モンゴルウォッカ)も振舞われるので、あっという間に酔っ払いができあがります。
友人もボーズを食べる。
この夜(旧正月前夜)は、この後近くの親類を周り、よく食べ、よく飲まされました。
日本人!?というだけでネタになるらしく、、、いや、もう飲めねぇってほんと…
翌日。ツァガーンサル初日。
とりあえず、正月なので、お寺へ行って
ガンダン寺。モンゴルはチベット仏教と、昔ながらの自然崇拝が融合しているので、日本とよく似ています。
僧(ラマという)はずっと経文を唱えていました。
お寺をまわって帰ると、あとはずっと、いろんな親類の家を行き来して、挨拶をします。
年上の人が手を上に、年下が下にして、「休みはどうだい?」と言いながら、両の頬を合わせる。
たくさん親類がやってきたので、友人に、「あの人はどんな関係?」と聞いたら
「姉の夫の兄の息子です。」
・・・そんな遠縁の方までいらっしゃるのですか・・・
友人に「日本語でなんといいますか?」と聞かれたので
「知らねぇ、ってか、そんな人が誰だかさえ知らねぇ。」
親族がこんなに関係を続けているんですね。。。
日本も昔はこうだったのかなぁ。
その後、友人が
「今日は遊牧をしている姉の家に行って、泊まります。」
と。
遊牧をしている姉の家…
大自然ですね。
今は、こうやって遊牧ではなく、餌を与えたりもしているようで。
馬に乗る私と、子どもたち。
後ろは、夜のあいだに羊や牛を入れる小屋です。
2月になったとはいえ、まだ夜はマイナス25度くらいですからね。
(ちなみに昼でもマイナス10度くらいですが、なんだかもう慣れました)
そんなこんななツァガーンサル。
感じたのは、親族のつながりですね。
日本では希薄になりつつある、親族とのつながり。
こうやって、伝統を守り、受け継ぐことで、厳しい寒さの中でも、人と人との結びつきの暖かさを感じることが出来るわけです。
友人の母、兄一家、姉一家。
旧正月中は、私も、モンゴルの民族衣装(デール)を着ていました。
着ていなくてもそうですが、よくモンゴル人に間違われます。
人と人との暖かさを感じた、モンゴルのツァガーンサルでした。
ボーズ、ごちそうさまです!!!!!