土日は久々にアクセス600超えを記録しました『モンゴル8000』でございます。
この旅日記の後は、最近読んだ本のレヴューでも書こうかと思っております。
面白かったです。長谷部誠「心を整える」自分がしっかりしていないと、なんにもできないですね。
さて、”なつたび”最終夜。
最終夜ということは、この日に無事ウランバートルにたどり着いた、ということですが…
それまでのいきさつを踏まえて
「ホントに明日、帰れるのか?」
という一抹の不安を抱えながら床に就く我々。
しかし旅も(ゲストハウスを含めると)8日目。はじめのほうこそ、夜中3時に起きて星空なんぞを(男2人で)眺めていた我々ではありましたが、この日は一度も目覚めることなく、朝を迎えます。
たびって、疲れるものですね。
朝。7時半。朝食が運ばれてくる。
このときまでに、ガイドは、
「私達の車が、今日、ハラホリンまで行くから、そこで公共バスを捕まえるわよ」
という、昨日とさして変わらない提案をしていました。しかしながら我々も
「もう、ウランバートルに帰れるなら、それが午前1時だろうが2時だろうが、もう、どうでもいいっす」
的な状態になっていたため、ガイドの提案を了承。
しかし
朝食を食べ、8時に荷物をまとめて外へ出ると
そこには、一台のランドクルーザーが。
*おっさんの足が車から出ているのは気にしないでください
おもむろに、ガイド
「この車、これからウランバートルに行くらしいの。だから、あなたたち、この車に乗って、ウランバートルに帰れるわよ!!」
おおおおおおおおおおおおおおおおおおお
まさかの、大逆転。
なんでも、事情があってウランバートルからはるばる父親を迎えに来た大学生の息子が、我々を乗っけて行ってくれる事を了承したらしい。
しかも
ランドクルーザーの後部座席は、我々2人だけ、という豪華っぷり!!(それまではロシア製のバンの後部座席に6人とかで乗っていました。)
あわただしく荷物をランクルに載せ、ガイド、ウヨン、スイス人夫妻、おばーちゃん、運転手と握手し、手を振ってお別れ。
ちょっと、感動の瞬間。
「夜にはウランバートルに着くからね!」と、ガイド。
「なんだかんだあったけど、いい人たちでしたね。」
と、ヒロ。
これからウランバートルへ帰れるという高揚感と、たびの終わりの寂しさとが入り混じって、なんだか熱くこみあげてくるものがありました。
8時半、キャンプ地出発。
途中、昼飯にツォイワン(油蒸しうどんみたいな)を食べたり
ツォイワン。
車がパンクして、修理のために立ち寄った場所が
ガソリンスタンドの裏でパンク修理中。
ん?向こうに見えるのは…
古都・ハラホリンじゃないか!
ハラホリンへ行ったのは、ツアー2日目。
なんだか、懐かしくさえある。
そんなこんなで
車は、進んでいきます。
道は、まっすぐ、ウランバートルを指し示しております。
この辺で、ヒロ
「ヤスさん…おれ…草原…飽きました…」発言。
そりゃそうです。ずーっと同じ景色。誰だって飽きます。
しかし、さすがに、距離700キロの道のり。
朝8時半に出発し、東にあった太陽はどんどん方向を西に変えていき・・・
夕暮れです。まだ着きません。
ウランバートルに到着したのは、夜の11時。
実に13時間超のドライブでした。
私のアパートについてからは、ビールとカレーで簡単に乾杯。
たびに、ようやく終止符が打たれたのでした。
ツアー8日間、ゲストハウス含め9日間のたびを終えて…
たびには、いろんな要素があると思います。自然と出会うたび、人と出会うたび。
けれど、僕にとってたびっていうのは、一種の安らぎを求めにいくものです。
だから、あまり積極的に人と話をしようと思わないし、むしろ、何も喋らずに、ぼーっと風景を眺めているのが好きです。
しかしながら、時折、ふと思ったことを話すことができる仲間がいると、すごく楽しい。
ツアーに同行したアイルランドのジェリー、シンガポールのカップル、ノルウェイのカップル、スイスのマイケルとアニク。
彼らは、どんな思いをいだいてこの地を訪れ、そしてどんな気持ちでたびを続けているのか。
スイスの2人は、言っていました。
「いましかできないこと、いまじゃなければできないことを、したかったんだ。」
きっと、そんな時間も、我々の人生には、必要なんだと思う。
あくせく働くのも、もちろんいいだろう。いや、毎日一生懸命、社会のために働く人がいなければ、この社会はうまくまわっていかないし、よりよい明日も見えてこない。
そんな人たちに感謝しつつ、しかしながら、どこかで、人生の VACATION があっても、いいのかもしれない。
僕が日本に帰るのは、来年6月。
高校教師として現場に復帰するのは、その次の年の4月になると思う。
もちろんそれまでに、職場を探さなきゃならない。
30歳を超える僕を受け入れてくれる職場を探さなきゃならない。
そして、どこかに受け入れてもらうために、僕自身のレベルアップも、継続的にしていかなければならない。
けれど、その作業が早く終わったなら
ちょっと、あてもなく世界をたびしてみようか
そんな気持ちに、はじめてさせてくれた、たびでした。
そして、何より、相方のヒロの存在が、大きかったように思う。
英語もモンゴル語もほとんどわからない、だけど、身振り手振りでコミュニケーションを取る姿、
ひとたびギターを手にとって歌を歌えば、たちまりその場の空気を明るくし、その中心に立つ姿。
懐かしいなぁ、そういう、手放しで飛び込んでいく姿。
僕は、英語はほとんど問題なく話せるし、モンゴル語も、言っていることはだいたいわかる。
けれど、コミュニケーションは、「気持ち」なんですよね。
相手のことを知りたい、相手と仲良くなりたい、そういう気持ちがあれば、言葉の問題ももちろんあるけれど、仲良くなることはできる。
ある意味で、たびに「やすらぎ」を求めている私と、「新たな出会い」を求めているヒロがうまーく噛み合って、ほんと、心地いいたびになりました。
まだこれから、これまで生きてきた時間よりも長い時間を生きていくのだろうけれど、こんどは、自分ひとりのなかで、そういったバランスをとって生きていかなきゃな、と、なんだか素直に思ったのでした。
たびに関わってくれたすべての人に、感謝。
そして、私の人生をよき方向に導いてくれているすべての方々に、感謝。
ゲストハウスに帰ったら、アイルランドのジェリーがいた。1週間ぶりの再開。