短波放送でのDRMというデジタル放送の受信にチャレンジしてみました(その1編)。
結果はどうしてもうまくいかずにデジタルを複合化した音声が一瞬だけ聞こえたくらいです。
今回のチャレンジではネットでのDRM放送受信テクニックを検索して以下のような条件で試してみました。
受信機側の環境
・貧乏なのでRTL-SDRドングルが受信機のハードウェアです。
・貧乏なのでアンテナはML-30を2階の室内に吊るしてあります。
・貧乏なのでSDR#(Sharp)+ヴァーチャルオーディオケーブルソフト+DREAM-2.1.1-win32-svn808-dfが受信ソフトウェア環境です。
-SDR#(Sharp)の受信時設定はUSBモードで帯域幅11KHzにして、受信周波数を5.5KHz下方向にずらしてあります
今回の受信時周波数は中国のCRI放送局6030KHzの電波放射方向全方位に合わせました
SDR#(Sharp)のオーディオ出力デバイスはDireciSoundのヴァーチャルオーディオケーブルソフトのINにしてあります。
SDR#(Sharp)のRTL-SDRデバイス選択時はデバイスの「AGC」類を使わずに「RF GAIN」も特にいじってはいません。「DIRECT Sampling MODE(Q Branch)」を使用しています。
-ヴァーチャルオーディオケーブルソフトの設定は
内部サンプリング周波数は「C:\Program Files\VB\CABLE\VBCABLE_ControlPanel.exe」にて「48KHz」「96KHz」を試してみました。
INデバイスのサンプリング周波数は24Bit「48KHz」「96KHz」を試してみました。
OUTデバイスのサンプリング周波数は24Bit「48KHz」「96KHz」を試してみました。
-DREAM-2.1.1の設定は
faad2_drm.dll、libfaad2.dll、一応libopus.dllも持ってきておいてカレントディレクトリに追加しています。
Setting→SoundCard→Signal Input→Device→ヴァーチャルオーディオケーブルソフトのOUTにしてあります。
Setting→SoundCard→Signal Input→Channel→「L+R」と「I/Q Pos」を試してみました。
Setting→SoundCard→Signal Input→Sample Rate→デフォルトの48KHzです。
入力音量の「Level」は-10db程度になるあたりにWindowsの音量ミキサーでSDR#(Sharp)の出力を調整しています。
View→Evaluation Dialog→の設定はBandpass Filterの「ON」「OFF」を試しました。
とこのような状態でDREAM-2.1.1の反応はというと、
一番良さそうな状態で以下の画像のような感じです。
・「MSC CRC」のランプが緑色になりません。
・メインダイアログの受信状態のアンテナ表示が2段階目まで点いてベストです。(Level[db]の上部)
・何かの拍子にDREAM-2.1.1を起動したときに一瞬だけラジオの音声のような物が聞こえたことはあります。残念ながらその時EvaluationDialogを開いてなかったのでどのような信号値だったのかは見れませんでした。
・他の方の「中国之声」のEvakuationDialogと見比べてみると「DRM Mode」が「A」で聞こえてる方いらっしゃいますがこちらは「B」になっていますなぜでしょう?
・「Flip Input Spectrum」のチェックも試してみましたがSDR#(Sharp)のUSB出力とは合わないようでした。
・SDR#(Sharp)でのRTL-SDRのサンプリングレートの違いは最低の「0.25MSPS」の場合に近隣1MHzとの混信が酷くなる程度で他のサンプリング数は無理のなさそうな「2.4MSPS」までは特に変化がないようで基本的に「0.9MSPS」を使ってみました。
・SDR#(Sharp)での受信に使ったRTL-SDRの種類は「RTL-SDR V3」と「Nooelec NESDR SMArt v5」です。どちらもあまり変わりがないようですが「RTL-SDR V3」の方がノイズに弱いようです。
・アンテナ線にRTL-SDR用というアイソレーションフィルターやローパスフィルターを入れて試したりもしましたがそれらで取り除けるような条件の混信やノイズは無いようでした。
・他の方の「中国之声」のEvaluationDialogと見比べてみると「SNR」や「MSC WMER」の「db」値が圧倒的に低いようでもっと受信信号が強くないとダメなようですがSDR#(Sharp)のFFT画面の信号の強さを見るとまぁまぁ強いのですがこれでも弱いとなると困ったものです。「MSC WMER」は条件の良い時の瞬間でも15db程度でした。