Facebookを眺めていたら、
ふと目に飛び込んできた一枚の絵。
トルコの画家、スィベル・ギュレー。
「見てみたい。」
そう思ったのは、人生で初めてだった。
気づけば、迷わず展示会の予約ボタンを押していた。
■ 人生で初めて“絵に呼ばれる感覚”
展示会の会場。
少し緊張しながら作品の前に立つ。
吸い込まれるような光。
揺れるような桜の表情。
深くて、やわらかくて、どこか厳か。
展示スタッフの方が声をかけてくれた。
「油絵は、近づくと凹凸が見えるんですよ」
なるほど、表面のわずかな盛り上がり。
筆の運び、色の厚み。
説明を聞けば聞くほど、
絵の奥へ奥へと引き込まれていく。
■ 光で変わる、一枚の絵の「表情」
気に入った作品をひとつ選び、
椅子に座ってゆっくり眺めさせてもらう。
スタッフの方が
「光の当たり方で、まったく違う表情になるんです」と。
窓から差しこむ光、
夕陽へと移り変わる光を想像しながら眺めると、
絵が浮かび上がってくる——まるで3Dのように。
さっきは見えていなかった色が見える。
隠れていた余韻がふわりと現れる。
なんて贅沢な時間なんだろう。
もう1点の作品は、冬の凛とした空気のなかに、やわらかさがそっと混ざり合っていた。
その絵もまた“時間と光”で表情を変えていく。
絵に吸い込まれるとは、こういうことなんだと知った。
■ 鑑賞後は、心のままに東京大神宮へ
絵の余韻をまとったまま、
年末のお参りで 東京大神宮 へ。
一年の感謝と、来年の抱負を静かに祈る。
そのあとにいただいた、
少し早い「年越し蕎麦」と、
お清めの蕎麦湯割りの焼酎。
なんともいえない満ち足りた締めくくり。
心が静かに深く動いた一日だった。
自分が“美しい”と感じるものに、
素直に手を伸ばしてよかった。