〈池田先生と共に 新たな広布の勝利山へ〉 未来へ信心の根を強く深く2023年10月25日

 「根ふかければ枝しげし、源遠ければ流れながし」(新261・全329)

 御本仏は「報恩抄」で、こう仰せになり、「万年の外未来までも」と展望された。

 いずこの世界であれ、持続可能な未来のためには、盤石な「根」を張り、豊かな「源」を満々と湛えねばならない。

 わが学会は、「慈悲曠大」なる日蓮大聖人の大誓願に連なり、月々日々に、一人一人が「人間革命」の信心の根を深め、「慈折広布」即「世界平和」へ団結の力を源に漲らせている。

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 一人を励まし育てる根っことなり、大法弘通の源流となるのは、最前線の「支部」であり「地区」である。

 今年は、広布第2章の「支部制」への移行を実施して45周年。当時、新出発に際し、私は申し上げた。

 ――広宣流布は、「自分自身の中」「家庭の中」「近隣の人びととの絆の中」「創価の法友の輪の中」にある。ゆえに足元を固めよう!と。

 そして、この1978年(昭和53年)、私は新たな支部長・支部女性部長(当時・支部婦人部長)との熱い共戦の心に燃えて、日本中を東奔西走しながら、学会歌を綴り続けた。

 「常勝の空」を贈った関西には、1年間で7度、訪問したと記録されている。

 東京では、「ああ感激の同志あり」と、王者・足立をはじめ草創の父母の集いにも駆け付けた。

 夏には、「三代城」の北海道を横断し、お会いした友は延べ2万人を超えた。

 祈りを重ねて、中国、四国、九州、中部、東北、北陸、関東、東海道、信越、山梨へと、方面歌・県歌を贈らせていただいた。

 沖縄をはじめ勝利島部(当時・離島本部)の求道の友との総会も、懐かしい。

 「会合と個人指導の比率を2対8に」と呼びかけたのも、この年である。

 一対一の対話の積み重ねから、異体同心の「万事を成ずる」力が脈動するのだ。

 尊き個人会場のお宅にも私は勇んで足を運び、最大の感謝をお伝えしてきた。

 法華経には「人に勧めて坐して経を聴かしめば 是の福の因縁もて 釈・梵・転輪の座を得ん」(法華経526ページ)と説かれる。

 妙法の会座を提供してくださるご家族が、生々世々、大指導者の福徳に包まれることは、絶対に間違いない。

 この年の創立記念日には、大好きな“庶民の大城”荒川文化会館で本部幹部会を行い、「不死鳥のような生命力で生き抜き、断じて信心と人生の凱歌を!」と船出したのである。

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 いよいよ「世界青年学会 開幕の年」である。

 戸田先生は「創価の青年のたくましさを吹き込んでこそ、世界の青年層を力強く蘇らせることができる」と宣言された。

 我ら「創価青年家族」は、何ものも恐れぬ、たくましき師子王の心で進むのだ。

 全ての陰徳は陽報の根となり、源となる。わが支部から地涌の宝樹を林立させ、立正安国の大河を流れ通わせていこうではないか!