今朝の新聞に、東日本大震災で死亡した方で身元が判明した方の名前が1名載っていました。
3年と1か月を超えての判明です。
ようやく故郷に帰ってこれたんですね。

ここしばらくは、1か月に1名判明するかどうかの頻度ですが、それでもこうして身元を明らかにするためにがんばっている人たちがいます。

以前読んだ「遺体」というルポルタージュには、震災で亡くなられた方々や遺族に寄り添う大勢の人々が描かれています。
西田敏行さん主演の映画の原作でもあったので、読んだ方も多くいらっしゃるでしょうね。
非常に重い内容でしたが、読んでよかったと思います。

自分のやっている事(仕事)が何のためになっているのだろうと、疑問を持つことがあるかもしれません。
「自分に役に立つか否か」という基準であれば、そういう気にもなるかもしれません。

極限状態の中で自分の役割を精一杯果たそうとしている人々がこの本に息づいています。
自分の役割を精一杯果たすことで、他人の役に立っている
「今の仕事が自分の役に立っているのだろうか」と(甘っちょろい事を)考えている人には、すぐに読んでいただきたい本です。

遺体―震災、津波の果てに/石井 光太

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遺体: 震災、津波の果てに (新潮文庫)/石井 光太

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「日清・日露戦争に勝った日本が調子に乗ってアメリカに戦争をしかけたのが先の大戦である」
と学校で教わった記憶があります。
特に「日清戦争に比較的楽に勝ったから」と。

日清戦争があったのは1894年
大政奉還の後、1868年鳥羽・伏見の戦いを皮切りに、1869年5月まで戊辰戦争
明治10年(1877年)最後の内乱である西南戦争
(この辺りの歴史は、昨年の大河ドラマ「八重の桜」で再確認しました)

西南戦争から日清戦争までは、20年足らず。
当時の清は、アヘン戦争でイギリスに負けたとはいえ大国です。
日本とは国力の差が大きかったはず。
政治の大改革やらで、その20年弱は日本にとって充分な時間とは言えないのでは。

この戦争に負けたら、日本は清に飲み込まれるか、イギリスに飲み込まれるか、ロシアに飲み込まれるか、という切羽詰まった状況だったはず。
そんな厳しい状況なのに、好んで戦争に突入するかなぁ。
と、疑問を感じていたので読んでみました。

幕末からの国家としての意思決定が書かれています。

授業では日本史は日本史、世界史は世界史と、当然ながら別々で教わりました。
1894年 日清戦争
このような事象に終始してしまうのも仕方がありません。
ですが、なぜ起こったかを考えると、その時の日本を取り巻く情勢を考えないと理解にはつなげられません。

社会の授業でぴゃーっと習ったことをあらためてじっくり考えるにはもってこいの一冊です。

大日本帝国の国家戦略/武田 知弘

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パラリンピックが始まったのに、TVは取り上げる局が少ないですね。
オリンピックはNHK、民放ともに溢れていたのに...

メダルも既に5個!なのに昨夜のスポーツニュースのトップは野球のオープン戦でした。
その次はJリーグ。
で、パラリンピックは?

2020年の東京オリンピック・パラリンピックまで今回を含めて3回ですよ。
ソチパラリンピックをほとんど取り上げていないから、残り2回でマスコミは盛り上げられるという算段でしょうか。
心配になってきました。

パラリンピック見たいよ~
息子の同級生のお母さんと話していて、ひょんなことから食材の産地の話題になりました。

「なんかあっち方面のって怖くない?」と彼女。
はっきりとは言わないけど、どこのことなのかはわかります。

どうして怖いの?と聞くとその答えは
「なんとなく」

なんとなく、ですか...
こういうのを風評被害っていうんですね。
なんとなくと思う人が案外多いと思うんです。
悪意は全くなく、ただそう感じているだけ。

私はむしろ福島県産を意識して買ってるよ。
店頭に並んでいるのは検査をクリアしているから、安全性には問題ないと思ってる。
産地偽装って可能性は、デメリットの方が大きいだろうからそれはないでしょう。
福島県産を安心して買ってる。
少しでも応援できるかなとも思ってるし。

とここまで言うと、その人も「そうかぁ、そうだよね」と納得してくれます。

なんとなくという漠然とした不安には、明確な説明で解決できることも多いと思います。
ひとりひとりが丁寧な説明をすることで、風評被害は減るのだと信じます。
ソチ五輪が始まり、ワクワクする毎日です。
ご存じの通り、モーグルの上村愛子選手はまたもメダルに届かず4位でした。
「世界のトップ4」と考えたらとても素晴らしいことだとは思いますが、上村選手がずっと「メダルを獲りたい」と口にしていたので、獲ってほしかったなぁ、というのが私の正直な気持ちです。

上村選手は長野五輪以来、メダルを期待され、また本人も渇望していました。
五輪のメダルという夢に向かって競技生活を送っていました。
その道は決して順風満帆ではなかったと聞きます。

5大会出場のオリンピアン上村選手でもメダルという夢は叶わなかったのです。
切ない...ですが、これが現実です。


学校では夢を持つことの大切さを子供たちに伝えています。
そのことは大切なことだし、必要だと思います。

ですが、夢に向かって努力すれば叶うとも言っています。
私は常々この部分は違うのではないかと思っていました。
ならば、上村選手は努力が足りなかったのでしょうか?
そんな事は誰も思わないでしょう。

私の友人は「自分の子供には夢がまだないからどうしよう」と言います。
その子はまだ中学生です。
夢をまだ見つけられないことが新たな悩みの種になっている人も少なくないようです。

そもそもなぜ学校で夢を持つことの大切さを訴えるのか?
それは、子供たちに自己肯定感を持ってほしいからではないでしょうか。
(日本の子供たちは諸外国に比べて、自己肯定感が低い傾向にあるようです)

「あなたにはこういった素敵なところがあるよ」と伝えることが基本だと思います。
どんな人でも、たとえ些細なことでも、ひとつはいいところはあります。

美点がわかれば、自信につながります。
自信がつけば、克服すべき点にも目が行き、何とかしようというパワーも生まれるでしょう。

そういった積み重ねの中で、夢も生まれてくるかもしれません。
夢を叶えたいという気持ちや行動も現れるかもしれません。
自己肯定感があれば、たとえ夢が叶わなくても、次に向かうパワーに変えられるでしょう。


上村選手から私たちはいろいろな事を学びました。

夢は叶わないこともある(むしろ、その方が多いかもしれません)
ですが、失望することではありません。
そこから何を学び、次にどう活かすか。
これが何より大切なことだと思います。
平成26年初めてのブログが今日だなんて!

このひと月あっという間に感じて、「何をしていたんだろう」と軽く自己嫌悪に陥っていたら、それを払拭するようなニュースがありました。

そう、小保方晴子さん。STAP細胞を発表した方です。

ネイチャー誌で論文を酷評されても、「もう一度だけやってみよう」「明日までやってみよう」と続けること5年。
今日の成果につながったのです。

元々意欲、志の高い人がコツコツ続けると素晴らしい成果を生むという好例です。

私のようなフツーの人が日々を無為に過ごしていては申し訳ないような気がします。

フツーでも気おくれすることはないと思います。

自分の仕事・役割を丁寧に、言われたことだけではなく、自分なりに考えて味付けをしていくと、5年とちょっとで1万時間になります。
それだけ費やしたら「○○のことはアイツに聞けば分かる」という存在になれるでしょう。

「小保方さんスゴイ」で終わらせず、自分にできることとして考えたら...
週明け2月からワクワクしませんか?
昨年の大晦日は、思いもかけない訃報を受け取りました。

今年の師走は、前の会社の上司Oさんの訃報が届きました。
一年間の闘病生活は立派な生き様でもありました。

告別式からの帰りの電車から、大きな夕陽が見えました。

太陽は夕陽として沈み、また朝日として上ります。
けれども、Oさんはもう二度と朝日を見ることはできないんだ、と切なくなりました。

でも、よくよく考えてみると、誰も「明日」を迎えられる保証はどこにもないのです。

そして、明日も大切ですが、この瞬間はもっと大切なのだと改めて思いました。
大切なことを先送りして、今をないがしろにしていないだろうか?
一期一会です。

「また明日ね」と、その明日を迎えることができるのは、まさに有り難いことなのです。

今日、大晦日、映画「永遠の0」を観てきました。
今、こうして過ごせることがどんなに有り難いことか。
およそ70年前の出来事ではなく、戦った人たちの思いは今この瞬間まで繋がり、明日へも続くものだと感じました。

「明日」という言葉の重さを感じています。

その「明日」は新年です。
有り難さを噛みしめながら、このブログを読んでくださった皆さんに、今年一年感謝いたします。

先日の全日本選手権でソチ五輪の代表選手が決まりました。

男子シングル  羽生結弦選手、町田樹選手、高橋大輔選手
女子シングル  鈴木明子選手、浅田真央選手、村上佳菜子選手
アイスダンス  キャシー・リード/クリス・リード組
ペア  高橋成美/木原龍一組

ソチ五輪代表選手

おめでとうございます!
どの選手もコンディションを整えて、本番は素晴らしい演技ができますように!

男女ともに順当な選考だったと思います。
ですが、発表から数日経ってこのところ特に男子の選考に対して、異論があるようなマスコミ報道が出てきています。
異論が出ることは問題とは思っていませんが、選考基準を本当に理解して報道しているのかなと疑問を抱いてしまいます。

日本スケート連盟が定めた代表選考方法は次の3つ。
(1)1人目は、全日本選手権の優勝者が決定
これで羽生選手が決定です。

(2)2人目は、全日本の2、3位、GPファイナルの日本人最上位者を含めて選考
全日本2位は町田選手、3位小塚選手、GPFは優勝の羽生選手
羽生選手は既出なので、2位の町田選手がこれで決定。

(3)3人目は、(2)で漏れた選手と世界ランク日本人上位3人、ISU公認のシーズンベスト日本人上位3人の中から選考。
世界ランキング
1位 羽生、3位 高橋、6位 町田、10位 織田、11位 無良、17位 小塚選手
シーズンベスト
2位 羽生、3位 高橋、6位 町田、7位 織田、9位 小塚選手
両方とも最上位者である羽生選手は、すでに選ばれているので次である高橋選手、というわけです。

分かりやすい選考結果だと思います。

それにしても、今回の男子はレベルが高い!
日本は最大枠の「3」ですが、足りません。
世界王者のパトリック・チャンをして「日本の選手じゃなくて良かった」と言わしめる程のタレント揃いです。
見る分には贅沢ですが、選手は大変です。

繰り返しますが、選考結果は基準に沿った分かりやすいものだったと思います。

それを、マスコミが「これまでの実績」とか「リーダーシップを取れる選手」とか、後付けの理由を入れるから自分で自分をややこしくしているんです。

「これまでの実績」と聞けば、イコール「過去の実績」と考える人が多いかと思います。
でも、これは「今シーズンの実績」という意味だと私は思います。

当然ですが、フィギュアスケートという競技は、それぞれ違う曲、違う演技構成で滑ります。
なので、点の出やすい・出にくいプログラムが存在します。

本格的なシーズンは10月初めのGPシリーズ第1戦からですが、その直前にジャパン・オープンがあります。(国際試合です)
その時に、そのシーズンのプラグラムが、どの程度ジャッジにアピールできるかが分かります。
得点が伸び悩んだら、シーズン途中でプログラムを変更することもあります。

なので、「勝てるプログラムか」というのが「これまでの実績」と言えるでしょう。

「実績」というような、イメージしやすいけれど、そのイメージはバラバラというような言葉は、マスコミは避けていただきたいなぁと切に願います。


それにしても、今回の全日本の放送はひどかった(怒)。

女子シングル フリーの後、オリンピック代表選手の発表で放送終了!!
その後に代表選手一人ひとりがリンクで決意を語ってくれるのに!!!

翌日のエキシビションでは、町田選手の演目「白夜行」をオンエアせず!!
準優勝選手の演技ですよ!「編集上のミス」って言ってましたけど
...そんなミスがあるか!!!

加えて、引退発表の織田選手に、鈴木選手が温かいメッセージを送っている途中で番組終了!!
...怒!!!

うすうすは気づいてましたけど、今回はっきり確信しました。
この局はフィギュアスケートに対して興味がないんだなと。
選手に対して、敬意も愛情もないんだなと。
商品としか見ていないなと。



あまり怒ってばかりでも精神衛生上よくないので、織田選手のいい人っぷりを紹介してほんわかしたいと思います。

公式練習 織田選手

自分のフリーの得点が出た後、次の滑走である高橋選手に向かって、キスアンドクライから「大ちゃん、がんば!」と声援を送っていました。
この時、自分自身の順位も危ういのに、ライバルにこうして声をかけることができるなんて(涙)


鈴木選手優勝で織田選手号泣

鈴木明子選手が全日本13度目(!)の出場にして初の優勝の裏で、本気で号泣する織田選手。
感受性豊かな人なんだなぁって思います。
高橋選手もリンクの外ではほわんとした人のようですし、ベテランのこの二人がこういったキャラクターなら、そりゃみんな仲がいいのも分かります。


引退発表の織田選手

引退発表で花束を受け取るときも号泣。
浅田選手が涙を浮かべ、村上選手が織田選手に負けず劣らず号泣。
本当に慕われているんだなぁと感じます。

ゆくゆくはコーチだそうですね。
アイスショーにも積極的に出るようですし、楽しみです。
織田選手、本当に素敵な演技をありがとうございました。



あ、アイスダンスとペアに触れずじまいでした。
娘が通う中学校では、人権に関する授業が、先日、2週間ほど集中して行われたそうです。

その中の1つのテーマは、戦時中のお隣の国

日本語の強制
創氏改名
(徴用工としての)強制連行

!?

娘は、「前にお母さんがブツブツ言ってた内容だから(せめて「反論」って言って!)、なんか違うなぁと思いながら聞いてた。」

「そうか。いくらでも資料はあるから、また説明しようか?」と私が言うと、娘は「いい」の一言。

...だよね。


「もしさ、お母さんからこれらの話を聞かないままで今日学校での話を聞いたら、あなたはどんな感想を持ったと思う?」と聞いてみました。

「日本は悪いことをしたんだなぁって、日本が嫌になると思う。」

自分の国を悪い国だと思わせるような教育は、次代を担う人材を育成する場として相応しいのでしょうか?
私が中学生だった頃と何ら変わってない...。

自分の国に誇りが持てなかったら、国民である自分のことも好きになれるはずがありません。
自分のことが好きでなかったら、自分を大切にできないし、他人も大切にできるはずがありません。

これがいじめを生むのではないでしょうか。

学校教育自らがいじめの原因となる教育をしてどうしようというのでしょう。

今回の話について、レポートを書かなければいけなかったとのこと。
「将来に向けてどう取り組むかが大切って書いた」とは、娘なりに精一杯考えたのだと思います。


普段は、授業のことを自分から詳しく話してくれる娘ではありません。
話せば私から議論を吹っ掛けられる内容だと分かっていて、あえて話してくれたのは、頭の中というより心がもやもやしたからかもしれません。

最後に私はこう言いました。
戦争に限らず、どちらかが100%いい・悪いってことはありえない。
それぞれが自分の国のために力を尽くしていることだから。
日本も先人たちの努力で世界から認められている。
いずれあなたが社会に出た時に、それを実感できることがあると思う。
そして、また次に伝えるのが先輩としての役目。
しっかり考えて、自分なりの答えを出せ。と。


すっかり影を潜めたテレビの特定秘密保護法案反対の熱狂

最高にヒートアップしていた先週の報道を見ていた我が家の娘と息子の会話

(「全国で反対のデモが起こっています」という映像を見ながら)
娘「全部が反対なんてありえへんやろ!賛成もいるはずやで」
息子「そうや。クラスで話し合いをする時でも、賛成・反対の両方いるんやから、片方だけっておかしいわ!」

小4でも「変だ」と思える報道姿勢って、誰のためにやっているのでしょうかね?