Le Mans Ultimate June 2024 Update 和訳 | rFactor2にゅーす

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2024年6月10日、Studio397及びMSGはアーリーアクセスとして公開中のLe Mans Ultimateの大型アップデート”June 2024 Update”をリリースしました。

 

今回のアップデートでは事前に予告されていた通り、リプレイ、レーダー、ドライバーラベル機能の追加、レースのスタート方法とネットコードの改善が行われました。また、その他にも先日提携を発表した”Coach Dave Academy”セットアップ機能なども併せて追加されています。

HIGHLIGHT

  • リプレイ、ドライバーラベル、レーダー機能の追加
  • レーススタート方法の全面的な見直し、及びHUD追加
  • ネットコードの改善
  • Coach Dave Academyの無償セットアップ配布機能追加(ハイパーカーのみ)
  • 車両選択画面の改善
  • 2024年マシンリバリー(ハイパーカー)の追加
  • Thrustmaster社製ステアリングLCDへの対応
  • 各車タイヤの大幅アップデート
  • UIやHUDの改善及び修正
  • ゲーム全体のパフォーマンス改善及び修正
  • 車両、サーキットのマイナーアップデート
下記はリリースノートの和訳となります。皆様のLMUライフのご参考になれば幸いです。誤訳などあれば修正しますのでご指摘ください。
 

June Release - 10th June 2024 [Build 14657277]

Known Issues​

下記2点の問題は早急にHotfixを行います。
  • セブリングのフルフォーメーションでは、レースがグリーンになる前にピットレーンを通過するとドライバーは自動的に失格となります。
  • スピードリミットが表示される前に発生する2列縦隊において、ユーザーがポジションを外れていてもUIはそれを知らせず、これによりユーザーはペナルティを受けます。ペナルティを回避するためには、ユーザーは赤色のバリアに近い位置をキープする必要があります。ドライバーはこのフェーズで、一定の速度を維持しながら2列縦隊を維持する必要があります。

※上記2点については6/11のHotfix#1で修正されました。

 

現在、Asetek製プラグイン“RaceHub_rF2_SMM_x64.dll“について、クラッシュ(CTD)の原因となることが判明しています。これらはアップデートされるまで無効にしておくことを推奨します。詳細はKnown Issues(和訳記事は現在制作中)のフルリストをご参照ください。

​新機能

リプレイ​

リプレイコントロールは、LMUの3セクションで使用可能となりました。レースウィークエンド中はモニタースクリーン上のウォッチオプションからアクセスが可能となり、コース走行中はインスタントリプレイキー(デフォルトは”R”)を使用することができ、そしてメインメニューでは過去のレースをロードすることができるようになります。

ドライバーラベル​

車両上にドライバー名を表示するドライバーラベルが導入されました。この機能はGAMEPLAY設定のカスタマイズオプションとして提供され、シングル/マルチプレーヤーを問わず常に、ラベル表示の有無を選択することができます。さらに、この機能はTABキーを押すことにより、コース上でも簡単にオン/オフすることが可能です。

レーダー

ユーザーからのリクエストが高かった近接レーダー機能をHUDに搭載し、コース上を走る際の潜在的な危険、ブラインドスポット、チャレンジングなコーナーに関する情報を提供します。これは設定メニューからオン/オフが可能です。
  • コース上の車両、及びピットレーンを走行中の車両を表示します。
  • ユーザーに非常に近い車両のみを表示します。
  • 車両が近づいてきたら黄色、横に並んでいたり接触の可能性が高い距離にある車両は赤色で表示されます。

​レーススタートの改善

レーススタート手順は見直しが行われ、ユーザーにとって明確になるよう改善されました。この改善には、ドライバーがコース上においてフォーメーションラップルールに沿って正しい位置を確保できるよう手助けする、幾つかの新UIエレメントが含まれます。
  • フォーメーションラップ中の説明を行う新たなHUDエレメントを追加しました。
  • ペナルティ管理の改善:
    • 愚かな動作にはドライブスルーペナルティが課されます。ただし、マイナーインシデントにおいてユーザーがポジションを戻す場合は免除となります。
    • 非常に愚かな行為を行うと失格となります。
    • スタートせずにレッドライト中にピットアウトすると失格となります。これは大幅なタイムアップを可能とするポテンシャルがあるためです。
  • オンラインでスタートしないドライバー管理を改善しました。
  • スロー走行やクラッシュ時の車両管理を改善しました。この状況下では、ペナルティを伴わない通過が許可されます。
  • レーススタート前のダメージを無効化しました。
  • HUD上にグリーンライトの点灯を表示します。
  • グリッドへの整列及びグリーンフラッグ掲示時には音声案内が行われます。

Coach Dave Academy セットアップ

Coach Daveとの提携により、ユーザーは無償でハイパーカー用セットアップオプションの手助けを受けることができます。これは今後拡大される予定です。

​機能改善

​ネットコード

我々はネットコードのリファクタリングに、熱心に取り組んできました。これはユーザーからはすぐに見えるものではありませんが、開発チームが修正や更新された機能を組み込むことで、さらに強固な基盤を構築することになります。

全体的な修正及び改善​

General​

  • ”Fill Grid”機能を追加しました。これにより、単独で選択可能な車両を含むクラスエントリー台数以上の車両が同時に走行することが可能となります。
    • ハイパーカークラスは、2023ルマングリッド、+2024年のハイパーカー(BMW、12ポルシェ、83フェラーリ)が走ります。
    • LMP2及びGTEクラスは、2023ルマングリッドを読み込みます。
    • ゲームはサーキットのザイズに応じてクラス間のバランス調整を行います。 
  • 車両選択画面の改善
    • 年度毎の車両選択機能を追加しました。
    • 車両選択アイコンは、現在選択している車種のみを表示します。
  • Thrustmaster社製ステアリングのLCDサポートを追加しました。
  • masファイルの展開にタイムアウトを追加しました。これによりファイルが破損した場合でもゲームがフリーズすることがなくなります。
  • 様々なクラッシュ、パフォーマンス、マイクロフリーズの修正を行いました。

​Gameplay

  • 青旗ペナルティは初期設定で無効となりました。
  • ピット出口での青旗を可能とする、車両ポジションの調整機能を追加しました。これによりスパのピット出口では正確なライト点灯が行われるようになり、ユーザーは他者がこのフィールドを通過するまでスタートができなくなります。
  • パドックがスタート/フィニッシュライン付近にない場合において、ピットアウト後の1周目のタイム計測を正確にする修正を行いました。
  • オンラインレースでセット固定が正しく適用されなかった問題を修正しました。
  • 他車両が背後にいる場合、ピットボックスでプレーヤー車両が(自動的に)回頭しない問題を修正しました。
  • ハイパーカーの燃料比率が誤って変換されるため、ピットイン後の自動燃料サジェストを無効としました、
  • ファストローリングスタートのグリッドを調整、より広くなりました。
  • ステアリングヘルプの強度をスケールダウンし、以前は”Low”設定となっていた強度を”High”としました。

Graphics / Visuals​

  • オンボードカメラは正確に車両を表示するようになり、これによりミラーやホイールディスプレイが見られるようになりました。
  • 無効にしていた場合、夜間に白くなっていたミラーを修正しました。
  • 最初のフレームに切り替えた際、パスベースカメラがジャンプしていた問題を修正しました。
  • サーバージョイン中に背後を見る際、視界が変わる問題を修正しました。
  • ボーダーレスとウィンドウの切り替えに関する問題を修正しました。

挙動

  • フロントウィングストールの挙動計算を追加しました。
  • タイヤスリップカーブの進展(劣化)を追加しました。
  • ピットイン時、LMDhは常時SOC(充電状態)であることを確実にしました。
  • ピットボックス内にいる際のダメージを無効化しました(他車両がヒットしてきた場合、自車両へのダメージは入りません-ただしヒットした車両にはダメージが入ります)。
  • モーターマップが正しく動作しない問題を修正しました。

AI​

  • レーススタート時、スタートライン付近でAIが突然クラッシュする問題を修正しました。
  • AIを100%に以上した場合、必要な速さにならない問題を修正しました。

UI / HUD​

  • プレーヤープロファイルの様々なスタッツにおいて、100%を超える場合がある問題を修正しました(例:DNFs)。
  • MFDのサイクル順序を修正しました。
  • MFDのマイナスセクタータイム表示を修正しました。
  • コクピットリードアウトオプションを改善し、ユニットの整列及び維持機能が追加されました。
  • コクピットディスプレイの翻訳が無効化されました。
  • モーターマップ及び回生レベルが表示されない問題を修正しました。
  • UI及びHUD内の、ドライバー名の略称をリファインしました。
  • イベントスケジュールのスタート時間が誤って表示されるタイムゾーンを修正しました。
  • 様々なUIの修正を行いました。

車両アップデート June 2024​

Hypercars​

最新アップデートではタイヤを作り直しました。この改善によりタイヤの生成熱によるカーカス強度が正確になります。また、インラーライナーによる(重量を含む)シミュレートが更に向上されています。タイヤの温度上昇も僅かに増加しています。
 
我々は多様なスライディングスピードや温度において、接地圧感度が変化する新たなコード機能を実装しました。この結果、タイヤはより良いフィードバックを生み出します。新タイヤは、特にタイヤ温度によって異なる”グリップアップ”性能を発揮します。

Oreca LMP2​

タイヤには最新アップデートが使用されています。この改善によりタイヤの生成熱によるタイヤカーカス強度が正確になります。また、インラーライナーによる(重量を含む)シミュレートが更に向上されています。高レベル解像度の構築によりハイパーカータイヤにより近づき、強度と接地面プロファイルはさらに正確になりました。このタイヤは構造の小変更によって”横/縦方向”のスプリングレートが全体的に硬くなり、これによりスリップアングルの減少はより正確になりました。
 
また、既にハイパーカータイヤに提供されている機能を有効化し、スリップカーブはよりリアルにピークからドロップオフするようになりました。
 
最後に、我々は多様なスライディングスピードや温度において、接地圧感度が変化する新たなコード機能を実装しました。この結果、タイヤはより良いフィードバックを生み出します。新タイヤは、特にタイヤ温度によって異なる”グリップアップ”性能を示します。

GTE​

以前はハイパーカーのみに採用されていたスリップカーブの進展が適用された最新タイヤモデルにより、スリップアングルのピークからのドロップオフがより正確になりました。また、低温時のタイヤパフォーマンスは若干低下しており、コールドタイヤ時にはより注意する必要があります。
 
最後に、我々は多様なスライディングスピードや温度において、接地圧感度が変化する新たなコード機能を実装しました。この結果、タイヤはより良いフィードバックを生み出します。新タイヤは、特にタイヤ温度によって異なる”グリップアップ”性能を示します。

車両-詳細

Hypercars​

全般

  • 2024年のチームを追加しました
  • コース毎のタイヤコンパウンド制限を追加しました。
  • 2024年チームに2024タイヤスタイルを追加しました。
  • リアルのコース毎のBOPが、BOPアップデートの新たなベースとして使用されます。
  • エンジンパワーカーブの標準空気条件を調整しました。
  • 車高によるエアロ感度の調整を行いました。
  • エンジンスロットルマップの調整を行いました。
  • TCマップを調整しました。
  • デフォルトセットアップを更新しました。
  • Coach Dave Academyセットアップを追加しました。
  • 新たな接触音値を採用しました。
  • サンプル再生時のスロットルインプット動作を変更しました。

BMW M-Hybrid LMDh​

  • 初登場

Cadillac V-LMDh​

  • 微小なボディメッシュのスムージング問題を修正しました。
  • ステアリングホイールHUDを少し暗くしました。

Ferrari 499P LMH​

  • シート移動量制限を更新しました。
  • RPM LEDをシフトポイントに適合させる更新を行いました。

Glickenhaus SGC 007 LMH​

  • ドライバーLODを調整しました。
  • シート移動量制限を更新しました。
  • エンジンミクスチャマップの順番を逆にしました。これにより0(最低)はSCになっています。
  • アイドルから4000rpmのエンジンパワーカーブを調整しました。

Peugeot 9X8 LMH​

  • ドライバーLODを再有効化しました。
  • シート移動量制限を更新しました。
  • 2024年チームを追加しました(カタールのみ)。

Porsche 963 LMDh​

  • ドライバーLODを調整しました。
  • シート移動量制限を更新しました。
  • フロントの接触ポイントが前に出過ぎていた問題を修正しました。

Toyota GR010 LMH​

  • シート移動量制限を更新しました。
  • 2024年チームを追加しました。

Vanwall Vandervell LMH​

  • シート移動量制限を更新しました。
  • 低LODシャシーに関するスペルミスを修正しました。
  • エンジンミクスチャマップの順番を逆にしました。これにより0(最低)はSCになっています。

LMP2​

Oreca 07 LMP2​

  • シート移動量制限を更新しました。
  • スウィングマン(後方)カメラのマイナーな修正を行いました。
  • ガレージにおけるディファレンシャルセッティングの表示を変更しました(記号の代わりに単語を使用)。
  • 最新タイヤに更新しました。
  • AIのウェットフロントタイヤ摩耗を減少させました。
  • デフォルトセットアップを更新しました。
  • 車高に対するディフューザー感度を調整しました。
  • 新たな接触音値を採用しました。
  • サンプル再生時のスロットルインプット動作を変更しました。

GTE​

全般

  • 新たなV.07タイヤモデルを採用しました。
  • 新たにフロントウィング感度カーブを追加しました。
  • 燃料補給を行わないピットストップができるようになりました。
  • デフォルトセットアップを更新しました。
  • 新たな接触音値を採用しました。
  • サンプル再生時のスロットルインプット動作を変更しました。

Aston Martin Vantage GTE​

  • サイドウィンドウに表示されなかった雨滴を修正しました。
  • 常に汚れが表示されていたボディを修正しました。
  • BOP:LMにおいて、エンジン+2%、重量-10kg
  • BOP:LM以外のコースにおいて、燃料容量+5L
  • フロントウィングストールエフェクトを追加しました。

Corvette C8.R GTE​

  • シート移動量制限を更新しました。
  • BOP:LMにおいて、エンジン+1%
  • BOP:LM以外のコースにおいて、重量+12.5kg、燃料容量+4L

Ferrari 488 GTE v1.23​

  • 高LODにおけるナンバープレートのクリッピングを修正しました。
  • BOP:LMにおいて、重量+10kg、燃料容量+3L
  • BOP:LM以外のコースにおいて、重量+12.5kg、燃料容量+4L
  • 新たなフロントウィング感度カーブを追加しました。
  • LMでの給油時間を僅かに更新しました。
  • 60mphで発生するオンボードのループ不良を修正しました。

Porsche 911 RSR GTE v1.23​

  • シート移動量制限を更新しました。
  • ドライバーLODのスペルミスを修正しました。
  • BOP:LMにおいて、重量+10kg、燃料容量+2L
  • BOP:LM以外のコースにおいて、重量+12.5kg
  • フロントウィング感度カーブを新たに追加しました。

​サーキット

全サーキット​

  • ファストローリングスタート位置、推奨ライン、ファストローリングスタートグリッドの空間を更新しました。
  • Updated fast rolling start location, recommended lines and fast rolling start grid spacing.

スパ・フランコルシャン​

  • コース上のピット出口のブルーライトを更新しました(レーススタート時はピット出口は長時間クローズが維持されます)。