2024年2月20日、ついにLe Mans UltimateがStudio397からリリースされ、発売当日にはSteam同時接続数が4500人を超える盛況となったようです。価格は昨今の円安背景を汲んだ3,680円となっており、アーリーアクセスとして考えると少し割高な気もしますが、悪くない価格帯に収まっているのではないでしょうか。
さてアーリーアクセスのゲームでは、どうしてもバグはつきものです。しかし、LMUはrFactor2がベースとなっているゲームですので、Discordや配信などで伝えられるバグの多くについてはrF2でも予てより発生している問題が中心となっています。
例えば日本語IMEを使用するとクリックできないとか、UIが重い際はVsyncをOnにすると解決するとか、一部のウィルス対策ソフトでは例外に指定しないとすぐにゲームがシャットダウンするなどは、既にrF2でも既に発生した過去があり対策が判明しているものとなります。
手前味噌ではありますが上記のようなバグに遭遇した場合は、谷間鯖ウェブサイトで用意しているrF2用FAQが何かしらのお役に立つかと思います。よろしければリンク先もご確認ください。
S397はゲーム発売に合わせLMU専用フォーラムを立ち上げており、そちらには発売直後から判明しているKnown issues(既知の問題)がまとめられております。これらの問題はおそらくアーリーアクス中に解決されていくものと予想されますので、バグにお困りの方はご確認いただき、必要があればフォーラムにも足を運んでみてください。
下記は2月20日時点で判明しているKnown issues(仕様説明を含む)の和訳となります。ご参考になれば幸いです。注:一部重複する内容がありますが原文通りとしています。
Very Important & General
- 幾つかのアンチウィルスソフトにおいて、ゲームexeを監視対象から外す必要があります。Windows Deffenderに関してはこちらのリンク先をご参照ください。
- MSI AfterburnerやRivaTuner Statics(及び同様のアプリケーション)が、パフォーマンス問題を引き起こすことが報告されています。現在、これらについては対策を行っていますが、現時点ではこれらのソフトは無効にすることを推奨します。
- VRヘッドセットが接続されている状態で使用されていない場合、ゲームUIやコース上で深刻なグラフィック問題を起こす可能性があります。これは他のデバイスに起因する可能性もありますが、現時点で原因は分かっていません。
- 稀に、ユーザーはゲームプレイ中の頻繁なスタッター(もたつき・カクつき)がに悩まされることがあります。そのような場合、LMUのインストールフォルダ
\LeMansUltimate\UserData\playerのsettings.jsonを開き、
"Record To Memory"をtrueに設定してみてください(falseから変更)。 - オンラインプラクティスサーバーを終了後、次のレースにログインをすると、イベント間のメモリがリセットされず、頻繁にCTDが発生してしまいます。これはゲームを再起動することで回避が可能です。
- 3画面環境調整(Triple Screen settings)は、現在調整できません。
- 注:これらが改善されるまで、ユーザーはconfig_dx11.iniを直接編集することで変更が可能です。
UI
- General
- Windows11ユーザーは、OSの抱えるスレッド問題によりUIのパフォーマンスが低下する可能性があります。この問題が発生した際はVsyncを使用してください。
- 一部ユーザーにおいて、アニメーション動作時にページ移行が非常に遅くなることがあります。
- 幾つかのimperial数値はゲーム内のメートル法と異なっています。
- 低解像度設定において、幾つかのテキストにノイズが発生します。
- レースウィークエンド設定
- デフォルトレースウィークエンド設定は、最初のゲームスタート時、もしくはゲームリスタート時に正しくロードされない問題があります(ユーザーによって異なるレースがクリックされると正しくロードされます)。この結果、グリップレベルが不正確になり、セッション距離が反映されなくなることがあります。
- 最短レース長さ(時間)はリアルレースの5%となります。例えばスパの場合、最短は18分です。
- セブリングのレースは周回数ではなく時間に設定されます。
- アドバンスオプションで"RealRoad Wet"(スタート時に路面が濡れる状態)を設定しても、正しく適用されません。
- ユーザーは雨が降らない天候(晴れや曇り)でも"rain chance"を設定することができてしまいます。
- クイック設定のレースセッションの最短距離は、ユーザーが最後に設定した数値になります(これはアドバンスオプションに移行するか、クリックで数値を増加させることで修復が可能です)。
- レース中
- 稀に、ユーザーはゲームプレイ中の頻繁なカクつき(スタッター)がに悩まされることがあります。そのような場合、LMUのインストールフォルダ
\LeMansUltimate\UserData\playerのsettings.jsonを開き、
"Record To Memory"をtrueに設定してみてください(falseから変更)。 - 失格になった場合、UI内で通知されません。
- スタビリティコントロールは、稀にユーザーが設定しなくても"On"に設定されることがあります。
- オンライン
- オンラインがグレーアウトされる場合、下記の理由が考えられます:
- オンラインアカウントの作成が必要、及び/もしくは利用規約と競技ルールに同意する必要があります-これを変更するにはプロフィールをクリックしてください。
- Steam認証の期限が切れています-Steamを再起動してください(ウィンドウを閉じるだけではなく、確実にシステム自体を終了させてください)。
- デイリーレースは最初の初期化のみで必ず表示されず、別ページに移動し戻るとリロードされます。
- セブリングのロゴがメニューカードに表示されることがあります。
- ペースカーが登録画面前でドライブ可能な車両としてリストに表示されます。
- セッションをロードする際のUIは、全車両がロードされユーザーがガレージに配置されるまで正しく表示されません。
- チャットがセッション間で持続しクリアされません。
- 幾つかのセッションでは、レースモニターの左側が表示されません。
- レーススタートまでのカウントダウンがありません(デフォルトでは予選後、セッション移行からファストローリングスタートまで2分となっています)
- オンラインがグレーアウトされる場合、下記の理由が考えられます:
- レースモニター
- タブ切替の際、スタッターが発生することがあります。
- セットアップ
- 角度記号(°)が"??"と表示されてしまいます。
- 車両のワイヤフレームがユーザーがプレイする車両を反映していません。
- セットアップ保存画面では、誤ったコース名のリストが表示されます。
- 稀に、ユーザーはゲームプレイ中の頻繁なカクつき(スタッター)がに悩まされることがあります。そのような場合、LMUのインストールフォルダ
- ローカリゼーション
- UIの翻訳では、テキストの位置がずれたり、クリッピングが発生することがあります。
- 一部のフレーズは翻訳の再検討が必要です。
- 一部の単語やフレーズは誤った翻訳となっています。
-
On-track and AI
- On-track
- ファストローリングスタート時、ユーザーはフォーメーション前に移動できます(但しテレポートでダミーグリッドに戻されます)。
- これによりダメージを負った場合、その後もダメージが残ります。
- Ultra設定は非常に重く、期待するフレームレートを下回る可能性があります。
- サーバー移動時にウォッチモードになっている場合、ウォッチモードでスタックしてしまいます。
- ファストローリングスタート時、ユーザーはフォーメーション前に移動できます(但しテレポートでダミーグリッドに戻されます)。
- AI
- プラクティスセッションと予選では、AIがピットにおいて間隔を保てず他車に衝突してしまいます。
- レースウィークエンド中、ユーザーがプラクティスや予選を走らなかった場合、AIはピットストラテジが設定できず燃料切れになってしまいます。
- ウェットコンディションでは、AIのグリップが弱すぎます。
- レーススタート時、AIドライバーがスタート/フィニッシュラインでスピンすることがあります。
- On-track
-
サーキット
- コース上のスコアボードは現在正しく表示されません。
- Sebring International Raceway
- IMSA用ピット入口(1コーナー後の本来のホームストレート側)とメインストレートの間には見えない壁があります。
- ピット入口はレース用ではなく、リアルイベントのプラクティスで使用されたバージョンです。
- Fuji Speedway
- ピットアセットが若干浮いています。
- Algarve International Circuit (Portimão)
- ピットアセットが若干浮いています。
- Spa Francorchamps
- 稀にAIがピット入口で飛び出します。
-
車両
- General
- “headlight pulse”(パッシング)を使用するとフロントとリアライトの両方がフラッシュします。
- BoPはこれが最終ではなく、アプリケーション、コース毎にアップデートされます。
- HUDのバーチャルエネルギー消費量計算は、ミスリードを招く可能性があります。
- セッションスタート時、フロントガラスが既に汚れていることがあります。
- コクピットシート調整は他のカメラ視点に影響を与えることがあります。
- TCSを最高値に設定するとトップスピードが大幅に下がります(常にスロットルが全開にならなくなります)。
- Hypercars
- Cadillac V-LMdH
- 注:この車両のサスペンションジオメトリにより、ステアリングが舵角方向に引っ張られることがあります。
- Ferrari 499P LMH
- 注:この車両のサスペンションジオメトリにより、ステアリングが舵角方向に引っ張られることがあります。
- リム(ホイール)ブラーがハード及びウェットタイヤで機能しません。
- Peugeot 9X8 LMH
- リム(ホイール)ブラーがハード及びウェットタイヤで機能しません。
- Porsche 963 LMdH
- ステアリングホイール上のテキストがオーバーラップします。
- Toyota GR010 LMG
- 雨天時にフロントガラスが濡れません。
- Vanwall Vandervell LMH
- エレクトロニクスメニューのブレーキマップ表示が誤っています(動作しません)。
- Cadillac V-LMdH
- LMP2
- Oreca 07 LMP2
- リアライトが点灯しません(オンライン時のみ)
- ギアチェンジを防護するギアボックスプロテクションの欠落により、車両速度が速すぎる場合でも、ニュートラルからリバース、もしくは1速へのギアチェンジが発生します。
- Oreca 07 LMP2
- GTE
- ウェットタイヤグラフィックに問題があります。
- ギアチェンジを防護するギアボックスプロテクションの欠落により、車両速度が速すぎる場合でも、ニュートラルからリバース、もしくは1速へのギアチェンジが発生します。
- Porsche 911 RSR GTE
- 複数のちらつきがホイール上に現れます。
- General
-
Input Devices
- コントローラ(パッド)ユーザはタイヤデグラデーションが大きくなる可能性があります。
- 下記のデフォルトコントローラプロパティでは、ユーザーによって"invert FFB"を設定する必要があります。
- Simucube 2 Pro
- Simucube 2 Sport
- Simucube 2 Ultimate
- SimXperience Accuforce
- VRS DirectForce Pro
- Sim Steering
- 筆者追記:Logicool社製コントローラ全般
- コントローラでは、スクリーン停止時を含むメニュー操作ができません。
- コントローラの振動を加減するには、"Force Feedback"を調整する必要があります。
- 複数メーカーのSDKsはディスプレイやLEDとの互換を持たせるため、開発チームによるアップデートが必要となる可能性があります。
- 一部コントローラはゲームによってピックアップされず、そのような場合は報告をください。対策までの間、ユーザーは自身でコントローラをアサインすることができます。
- Fanatec GT DD Pro-"Brake migration Forward"と"Brake Bias Forward"に任意のボタンをアサインすると、ボタンが繰り返し押される状態になります。筆者注記:rF2の経験上、他のステアリングやコントローラでも起こり得ます。
- ワイヤレスコントローラは、ポーズメニューやレース後でも振動を続けることがあります。
-
Online
- UI
- デイリーレースは最初の初期化のみで必ず表示されず、別ページに移動し戻るとリロードされます。
- ペースカーが登録画面前でドライブ可能な車両としてリストに表示されます。
- トラックリミットはレースで"Default"に設定される際、UIでは"relaxed"と表示されます。
- セッションをロードする際のUIは、全車両がロードされユーザーがガレージに配置されるまで正しく表示されません。
- 幾つかのセッションでは、レースモニターの左側が表示されません。
- レーススタートまでのカウントダウンがありません(デフォルトでは予選後、セッション移行からファストローリングスタートまで2分となっています)
- Profile
- 次のレースに既に登録している場合、ユーザーフラッグはすぐに更新されません。
- ユーザーは3ヶ月に一度のみ名前を変更できますが、警告には表示されません。
- もし同盟ユーザーが複数となった場合、ユーザーには4桁の数値がランダムに割り当てられます(例:Joe Bloggs#1234)。
- レース結果
- 失格となった場合、レースリザルトではDNFと表示されます。
- Contacts
- 接触レポートにおいて他者名を記載しなければならない際、自身も報告に含まれる。
- On-track
- プラクティス及び予選セッション時、ユーザーが後からログインするとTemporary carが表示されます。これは現在、どのカテゴリでもポルシェ911GTEが表示されます。セットアップ画面に戻るとこれは解決します。または、ユーザーは“load vehicles”ボタンを割り当てることで、車両を読み込むこともできます。重要:画面がフリーズすることがあるため、運転中には使用しないでください。
- レーススタートまでのカウントダウンがありません(デフォルトでは予選後、セッション移行からファストローリングスタートまで2分となっています)
- UI