2023年1月20日(日本時間21日)、Studio397は本年最初の大型アップデート候補版(v1132)となるJanuary 2023 Release CandidateをrFactor2 Steam BETASに展開しました。
このリリース候補版では、配信用カメラワーク設定、フォトモード実装、グラフィック改善、Mod管理システムの見直しなどが行われており、ユーザビリティ向上に主眼が置かれたアップデートとなっています。
本稿ではリリースノートを和訳し、内容について簡単にまとめていきます。また、今後のリリース候補版のアップデート情報は、この記事にて更新していく予定です。いつものように、誤訳や間違いがあればこっそりお教えいただけると幸いです。
※rFactor2のRelease Candidateは最終テスト用の"オープンベータ版"であり、製作者が予期しないエラーや動作が発生する可能性が高くなります。トラブルなどに自力で対処できない方は、正式版リリースまで待たれることをお勧めします。またエラーを発見した場合は、S397ディスコードやrF2フォーラムなどに連絡してください。
Race Against Unowned Content Feature Released to RC
2月11日更新
IMPORTANT NOTE 未所有コンテンツがインストールされた状態で旧ビルド(B1131以前)に戻すと、そのコンテンツは使用できませんのでご注意ください。さらに旧ビルドはゲームを起動するたびに、未所有コンテンツをインストールしようとします。これは旧ビルドでは解決できない問題ですので、未所有コンテンツがある状態で旧ビルドを使用しないことをお勧めします。
Build: 10517321 Dedi: 10524732
Release Candidate fixes:
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フォトモードにおいてマウスコントロールによるアラウンドビューが動作しなかった問題を修正しました。
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フォトモードにおいてカメラ変更時に設定がリセットされる問題を修正しました。
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FreeMoveが動作可能な場合、車両スイッチング時にグラフィックが消えてしまう問題を修正しました。
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コントロールアサイン後、フォトモードでキーが動作しない問題を修正しました。
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スタートフィニッシュライン上のサイクルモードにおいて、オルタナティブトラッキングカメラが切り替わる問題を修正しました。
General
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ステアリング設定ページを見直し、non-wheelデバイスを使用する場合、wheel-only設定をnon-wheel関連設定に置き換えました。
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ステアリングレート調整を再導入しました。
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ゲームパッドステアリングフィルターの選択を追加しました。
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両方のステアリングフィルター調整が独立して調整できるようになりました。
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ステアリングレート設定にスナッピネススライダーを追加しました-0%がオリジナル動作となり、より高い%はステアリングレートを上げずに素早くなります。
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新steering sensitivity filterは、更にダイレクトになりました。
Physics
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hdv/engineファイルによるブレーキマップ読込バグを修正しました。現在、11エントリー以下の定義は再読込されます。
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車両セッティングにおいて非標準のステアリングロックを使用する場合、低速でのステアリングロックの見た目不一致を修正しました。
AI
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AIが他車後方に入り込む問題を修正しました。
UI
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コンテンツスクリーンテーブルのチェックボックスをやや大きくしました。
Known Issues
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モーションブラーは、非動作時に時々動作してしまいます。
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Cancel updatesボタンが反応しません。
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アイテムのアップグレードを行うと、コンテンツは正しくアンインストールされません。一部MASファイルが残ってしまうことがあります。
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フォトモードUIマウスコントロール/ビジュアルUIは、cameras moveキーがアサインされていない場合、逆転してしまいます。
Race Against Content You Don’t Own
これはrFactor2にとってとても重要な追加であり、Studio397は2月21日の完全なV1パブリックビルドの前に、新リリース候補版においてこの機能を展開できることを喜んでいます。ここでは本機能のキーハイライトをここに示し、完全な詳細発表記事は2023Q1アップデート日にアナウンスします。重要な注意点の一つは-この機能はオンライン、オフラインの双方において適用されることになります。
Key Features
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未所有コンテンツは、コンテンツマネージメントページにおいてインストールが可能です。
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車両、サーキットリストでは、未所有の車両とサーキットはグレーアウトし、そのアイテムのストアページにアクセスするボタンが追加されました。
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コンテンツがインストールされていれば、もし何も所有していなくてもあらゆるレースを観戦することが可能です。
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レースは所有する車両とサーキットでのみ行うことが可能です。
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サーバージョイン時、未所有車両はグレーアウトします。
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パッセンジャースワッピングでは、自身が所有する車両のみが選択され、乗車できるようになります。
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ジョインエラーページでは、サーバージョインに必要なコンテンツの情報が追加されます。
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スペクテートポップアップにおいて、未所有車両はグレーアウトされます。
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未所有車両においては、リプレイの"Resume"ボタンが無効化されます。
この新機能は、最新の"Release Candidate"ビルドにおいて展開され、S397は2月21日、完全なリリース候補版をパブリックバージョンに移行することを目指しています。
Release Candidate Update 2 Now Available
2月4日(現地時間3日)更新
Client: 10464249
Dedi: 10464259
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サーバーフィルタの欠如を修正しました。
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リプレイにおいて、ソフトトラッキング変更が機能しない問題を修正しました。
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VRミラーの初期設定をtrue(オン)にしました。
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IBL Water Shaderの様々な問題を修正しました。
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Modの関連リスト表示と特定のアイテムを使用するModリスト表示を追加しました。
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ダウンロードポップアップのオープン状態を維持する場合、インストールするコンテンツ用パッケージが自動的にダウンロードされるようになります。
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Modが使用するアイテムは、アンインストールボタンで無効化しグレーアウトするようになりました。
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回生レベル、電動モーターマップ、P2Pのコントロール設定が追加されました。
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ピットストップ設定を、新しい"Strategy"タブに移動しました。
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いくつかの数値が正しく補間されなかったバグを修正しました。特にエンジンボリュームに影響します。
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RegenerationLevelをRegenerationMapに改名しました。
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(Manage Contentの)update pendingに、ITEM ORIGIN列を追加しました。
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各コンテンツ一覧は、リフレッシュ後もソートを記憶するようになりました。
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関連性の無いアイテムがコンテンツ一覧にて複数選択できるようになりました。
General
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コントローラとキーボードコントロールをリワークし、スピードセンシティビティのスマートバージョンのような動作をするステアリングフィルタを常設しました。
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"Inaccessible steering rate configuration"を"Steering aggression slider"に変更し、どの程度のターンインアグレッシブを許容するかを、新しいフィルターがコントロールするようになりました。
Physics
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プラグインAPIを更新、挙動出力が追加されました(下記plugin例を参照してください):
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Battery charge
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torque
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rpm
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motor temperature
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water temperature (if applicable)
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motor state (inactive, propulsion, regenerate)
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hdv/engineファイルのブレーキマップの読込バグを修正しました。11を下回るエントリーは再読込されるようになります。
Photo Mode
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リプレイ画面上において、Photo mode UIがアクセス可能になりました。設定オプション、キーヒントを備えています。
Modding
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ttoolのパフォーマンスを大幅に改善しました。現在、2倍以上は早くなっています。checksumは異なりますが、結果はほぼ同じとなります。
Known Issues
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コンテンツページからアイテムをインストールするためには、"update"ページから再リクエストする必要があります。
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更新キャンセルボタンが動作しません。
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モーションブラーは、SSRミディアム以上でのみ動作します。
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コースがルーブする際、稀にモーションブラーが発生しない条件で発生することがあります。
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フォトモードのコントロールをキーボードにアサインした後、別画面に移動するまでキーボード入力が正しく動作しないことがあります。
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カメラを切り替えた際、フォトモード設定は失われてしまいます。
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Trackside Camera Group Cycle使用時、スタートフィニッシュライン上の現在カメラを維持できません。
未所有コンテンツとのレース(実装延期)
現在、このrFactor2にとって重要な変更の開発は順調に進んでおり、メイン基盤コードの大部分は完成しています。しかし、我々はソフトウェアにおけるユーザー満足度のさらなる向上を行うため、リリース候補版への投入を1週間遅らせることを決定しましたー正式版のリリース予定日は2月21日のスケジュールを維持しています。
1月28日更新
Build: 10419030
Dedi: 10419038
Details
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モーションブラートグルを追加しました。
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モーションブラーマスクに不足していたマテリアルを追加しました。
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ワークショップアイテムUIの誤表示(名前)を修正しました。
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ワークショップアイテム名のスクレイピング機能を実装しました。
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rF2の再起動後にローカルコンテンツを再インストールしようとする問題、そしてアンインストールに失敗したワークショップアイテムが残留する問題を修正しました。
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オートアップデート無効時、起動ポップアップがスタックする問題を修正しました。
General
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VRを使用してゲームを起動する際の、"+VR"コマンドラインオプションを追加しました。これに伴い、ゲーム起動時の新たなスチームオプションを追加しました。
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Multiplayer.jsonに"Steam Machmaking Broadcast"オプションを追加しました。これによりサーバーをマッチメーカーに表示しないことが可能になります。現在のマッチメイキング状態は、Dedi鯖UIに表示されます。
Physics
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(BTCC車両で使用される)新電動モーターを実装しました:
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電動モーターマップを追加、オンボードコントロールを追加しました(GUI未実装)。
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リジェネレーションマップを追加、オンボードコントロールを追加しました(GUI未実装)。
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プッシュトゥパスを追加、オンボードコントロールを追加しました(GUI未実装)。
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P2Pシステムを更新し、BTCCに対応する新オプションを追加しました:
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1周あたりの時間制限
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作動に要する最低ギア
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作動に要する最小時間間隔
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スタート/フィニッシュライン通過時のターンオフ
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SteeringInnerTableが正しく適用されないバグを修正しました。
Graphics
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TVカメラ被写界深度をよりリアルにするため、ポストエフェクトプロパティを微調整しました。
AI
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燃料計算管理を改善し、有効周回完了時のみ更新を行うようになりました。
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燃料スカラーによるデフォルト計算のエラーを修正しました。AIは余剰燃料を搭載しませんでした。
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プラクティスと予選セッションにおいて、車両がピットアウトする際のロジックを修正しました。AIは全周回数を使用するように誘導され、ショートセッションでもタイムを記録するようになります。
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レース周回におけるピットイン時、AIがオーバーテイクしなくなる問題を修正しました。
HUD
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コクピットディスプレイのブレーキバイアスが、フロント%として正常に表示されるようになりました。
Package Management
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パッケージステータスが進行中の場合、ステータスがオレンジ表示されるようになりました。
Modding
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ModDevのDebugスクリーン(ドライバー、車両)に燃料が追加されました。
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新たなコクピットエレメントが追加されました:
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BoostMotorTempDigit
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BatteryLevelDigit
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P2PActivationsThisLap
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P2PActiveTimeThisLap
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P2PACTIVE_LED
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P2PAVAILABLE_LED
Known issues
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コンテンツページからアイテムをインストールするためには、"update"ページから再リクエストする必要があります。
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更新キャンセルボタンが動作しません。
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モーションブラーは、SSRミディアム以上でのみ動作します。
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稀にモーションブラーが発生しない条件で発生することがあります。
※ゲームが更新チェックで停止した場合、"userdata/player/localstorage"フォルダを削除してみてください。
1月20日リリース分
Client: 10369103
Dedi: 10369112
General
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トラックリミット:ピットレーン入口近辺のスイッチングパス感度を減少させました。また、Strictでのピットレーン出口違反をドライブスルーから1ポイントペナルティに変更しました。
Cinematics
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車両選択(変更)時のソフトブレンドを追加しました。
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現在のカメラ保持機能を追加しました。
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車両追跡の一時停止機能を追加しました。機能が有効な際にSHIFTキーを押すと、一時停止した場所に最も近いポイントでリセットされます。
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近接移動するカメラグループ追跡機能を追加、初期状態ではレースセッションでのみ有効です。
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(カメラ選択を)サイクル方式にしている場合、前周のスタート/フィニッシュラインカメラを有効にすることが可能になりました。これにより、S/Fラインでは別カメラが使用できるようになります。
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この機能を使用すると、カメラの揺れ効果が減少します。
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外部モードを使用しなくても、TVカメラ視点でのズームイン/アウト/リセットを有効にしました。オプションでカメラ変更後もこれを維持することが可能です。
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よりスムースな移動のため、Freelookに加速、減速を追加しました。
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"/Userdata/Cameras"からカスタムカメラをロードする機能を追加しました。
Photo Mode
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Freelookカメラから(絞り、露出、焦点)オプションを分離、Photo Modeに分割しました。
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Photo Modeは通常のFreelookオプションに加え、ビジュアル設定が可能になります。ただし、ドライビング時は利用できません。
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専用UIが追加される予定です。
Graphics
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ウェット路面変化がよりリニアになるよう、ビジュアルプログレッションを修正しました。
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SSRの正確な反射を行うため、新たなIBL Water Shaderを追加しました。
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モーションブラーを追加しました。
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Live TV Screens(コースサイドスクリーン):無効オプションが追加されました。16:9以外のモニターを使用している場合のアスペクト比が修正されました。シェーダーが改善されました。
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マルチGPUを使用するデバイス(ノートPCなど)を使用する場合、GPUのハイパワー使用を強制するようになりました。
UI
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シングルプレーヤーセッション設定にて、レースを2周以下に設定できる問題を修正しました。
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シングルプレーヤーのクイックイベントレイアウトが、ページロード時に壊れる問題を修正しました。
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Assign controlsに"Cinematic cameras"タブを追加しました。
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このタブには、新たなcinematic設定と既存のコントロール設定が含まれます。
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"Cameras & seat"タブは"Driving cameras & seat"にリネームされ、アサイン可能なコントロールを再編成しました。
Package Management
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UI内にて、ストアアイテム(DLC)のアンサブスクライブ/リサブスクライブが可能な新たなシステムが利用可能になりました。
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UIを再起動しなくても、パッケージのバックグラウンドダウンロードが可能になりました。
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ワークショップ及びストアアイテムは、それぞれグループ化されました。
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コンテンツダウンロード時、インストールUIは最小化が可能です。
Modding
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Mod DevとScene ViewerにPBR Debugを追加しました。この機能はPBRパイプラインのコンポーネント出力をデバッグします。
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SSR反射に使用するIBL Water Shaderを追加しました。
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カメラエディタにて稀に発生する車両追跡の異常を修正しました。
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Vehicle folderからRCDファイルをロードするようMod Devを更新しました。
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AIエディタの改善:
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一度に複数のパスを消去できるようになりました。
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AIWパス調整を安定させました。
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ピットパスウェイポイントポジションのエディットを修正しました。
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ウェイポイントポジションのエディット時、パスポジションの更新を修正しました。
Known issues
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Workshop/storeアイテムヘッダーの名前が間違っています。
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コンテンツページからアイテムをインストールするためには、"update"ページから再リクエストする必要があります。
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更新キャンセルボタンは動作しません。
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モーションブラーは、SSRミディアム以上じゃないと動作しません。
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もしゲームが更新チェックで停止した場合、"userdata/player/localstorage"フォルダを削除してみてください。
リリース候補版へのアクセス方法
リリース候補版に変更するには、SteamライブラリのrFactor2を右クリックし、プロパティからBETASタブを選択してください。
Opt-Out
正式リリース版です。通常はこちらを使用してください。
Release-Candidate
リリース候補版です。このビルドは事前にStudio397によってレビューが行われていますが、ユーザーのアーリーアクセスを可能とすることで、S397が予期する/しない問題を報告する機会を提供します。
Previous-Build
このブランチは、一つ前の正式リリース版となります。何らかの理由で以前のバージョンが必要な場合、こちらを選択できます。
今後数週間はrFactor2のソーシャルメディアとStudio397のウェブサイトに注目し、追加コンテンツの詳細、Q1アップデートに関する詳細を確認してください。