冬の足音が徐々に近づき、今年もあと1ヶ月に迫ろうとしております。そろそろ大掃除や年賀状のことも考えないといけませんね。
今月はSTGT最終戦が月末開催となってしまったため、どらいばーずみーてぃんぐの発行が11月末に間に合わず、12月号と合併することにしました。そこでこの記事では、今のうちにrFactor2のニュースだけをピックアップしてまとめておこうと思います。一部(大部分?)、11・12月合併号に掲載する内容と被ることがあるかと思いますが、お気になさらないようお願いします。
※なお、この記事の大半は"ネタ"です。真面目に読んでもいいこと無いのでご注意ください。
目次
シルバーストンが無くなる!?
rFactor2 Q4 UPDATE
Steamオータムセール
シルバーストンが無くなる!?
ちょうどこの記事の後半2つを書き終え、あとは25日正午のリリースに向けて投稿予約を済ませていたいた11月23日の夜、Studio397から衝撃的なニュースが飛び込んできた。
この11月25日をもって、この10年間、rFactor2のサーキットの一線を担ってきたシルバーストンが、rF2のSteamWorkshopから削除されることが発表されたのだ。
Note to all users - Silverstone will be removed from the Steam Workshop on Friday, November 25th.
— rFactor 2 (@rFactor2) November 23, 2022
Full statement here: https://t.co/8xKnuuGynK
以下はフォーラムでのリリースノートの和訳(機械翻訳)となる。
"Due to a change in licencing agreements, this Friday, November 25th, Studio 397 have been instructed to remove access to the Silverstone circuit in the rFactor 2 Steam Workshop."
"ライセンス契約の変更により、今週金曜日(11月25日)、Studio 397は、rFactor 2 Steam Workshopのシルバーストーン・サーキットへのアクセスを削除するように指示されました。"
ISIがrF2を最初にリリースしてから今日まで、シルバーストンは幾度ものアップデートが施されており、S397が開発した新技術が優先的に投入される基準点的なサーキットでもあっただけに、これには古くからrF2を楽しむ国内外ユーザーも驚きを隠せないでいる。
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ネックになったのは…
今回、契約が更新されなかった背景について、Discord内でポール氏は「更新に向けた話し合いにおいて、シルバーストンの契約料はあまりにも高額になりすぎた。この契約に合意する場合、rF2にとって最も高いライセンス料を支払うことになる」と発言しており、どうやらrF2側(S397かMSG)とシルバーストンの双方が、契約金額で折り合いがつかなかったようだ。
これまでの10年間、シルバーストンを使用してきた契約が旧ISI時代のものであったことは間違いなく、その契約をそのまま更新することは不可能に近い。また、別のS397メンバーによれば「独占権のないライセンス契約によりコンテンツが消滅する多くの場合、契約者のどちらかの強欲さが原因である。ライセンスホルダーが原因とは限らないが、あり得る話だ」との指摘もあった。
しかし、どちらにせよこれは双方の契約問題であり、金額でいえばrF2の規模の問題でもある。予てより人口の多い人気タイトルならともかく、最近はLFMのおかげもありようやく人口が増えつつあるrF2にとって、シルバーストンは回収の見込みが立たないほどに"高嶺の花"になっていたということだろう。
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シルバーストンの今後
さて、現在のシルバーストンModについてだが、ポール氏によればrFactor2のワークショップ一覧からは消えるものの、ワークショップアイテムとしては残り続けるため、サブスクライブ済みのユーザーに影響はないとのこと。
そして、この削除はあくまで"アクセス"に対するものであるため、25日以降、ユーザーがシルバーストン自体やそのリンクを使用し続けることについても特に問題は無さそうだ。
おそらくシルバーストンはISI時代のコンテンツのように、"かつて公式コンテンツであったMod"として、アップデートされない状況で放置されることになるのだろう。
そして、心配になるのが他の無料コンテンツについてだが、そちらについては「他の無料コンテンツは全て"ライフタイムライセンス"であり、このようなことは起こらない」と明言されている。
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直前発表の背景
それにしても、何故こんな直前のリリースになったのか。これは筆者も疑問を抱いていたのだが、どうやらこの指示は直近に出されたものであった可能性が高そうだ。
DicordでのS397関係者の発言を見ていくと、S397が主催するコンペティションシステム(BTCCなど)でも、シルバーストンの開催を他コース(デイトナなど)に変更する手続きに追われているようだ。
そして、シルバーストンの今後に関する情報が徐々に発表されていることからも、おそらくはS397も契約が更新される確信、そして誤算があったのではないだろうか。
S397の声明では、シルバーストンに代わる別の無料サーキットのリリースを検討中とのこと。また、シルバーストンの将来的な復活に向け、交渉を続けるとの発表もある。きっと近い将来、レースの象徴とも言える偉大なサーキットが、さらなる進化を遂げて帰ってくることに期待したい。
rFactor2 Q4 Update
先月号のリリース候補版記事でもお伝えした通り、rFactor2は11月の大型アップデートによりBuild1131にアップデートされた。
今回のアップデートはコード整理に主眼が置かれたものではあるものの、その中ではゲーム内ストアの開設やAI挙動の大幅な修正、フラッシュボタン新設など目に見える改善も行われている。未だ安定しないサウンド面など幾つかの不安要素は内包されているものの、リリース候補版の時に比べればかなり修正が進んでいるようだ。
また、今回から追加されたトラックリミットモードの"Relaxed"についてだが、ようやくその内容が判明したので、この記事においてもご紹介しておきたい。
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コース外走行時間やコースから大きく離れて走る場合など、様々な計算が大らかになる。
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レースセッション中のコース外追越時、ペナルティポイントは40%削減される。
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ウォールライディングの計算が、50%緩くなる。
以上は、"Default"設定との相違点である。かなり大雑把に書かれているが、実はこれはS397の公式サイトに掲載されている説明をそのまま和訳したものであり、決して著者がてきとうに書き散らしたものではないことをご理解いただきたい。
なお、これ以外の設定については、谷間鯖公式サイトのRACE(Game Settings)ページにまとめており、そちらもご参照いただきたい次第だ。
Steamオータムセール
11月22日、Steamはオータムセールを開始した。この大型セールでは毎年、実に様々なタイトルやコンテンツがお安く販売されており、既に何かしらのアイテムを購入された方も多いことだろう。
rFactor2も例に漏れず、今年もゲーム本体や幾つかのDLCやバンドルを値引きしているので、この記事でも簡単に内容をご紹介したい。
なお、販売リンクや正確な価格は、ゲーム内ストアかSteamにてご確認いただきたい。
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rFactor2 約1,675円
この記事をご覧の大半の方は既に所有されていることだろうが、一応ご紹介。
ここ最近のセールでは常に1,000円を下回っていたrFactor2本体だが、つい先日のハロウィンセールで大安売りした直後でもあり、今回は控えめの割引となっている。
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GT3 PACK 約3,220円
筆者的にこの秋一番のオススメは、このGT3パックとなる。今回はなんと40%引きとかなりのお買い得になっており、一台あたりに換算すると僅か230円程度。GT3を保有していない方には是非とも購入していただきたい次第だ。
正直にいえばrF2のGT3は車種も古く、ここ最近は挙動更新もされていないが、それでもGT3というカテゴリを楽しむ参加者やサーバーはまだまだ多い。
S397としてもGT3の更新を諦めたわけではないようで、現在、更新リストの上位に位置しているとのこと。また、GT3は2年後にはWECに登場することからも、今後も多くの機会で使用されることは間違いない。
お目当ての車種がない方には残念なことだが、面白いマシンが多種多様に揃うGT3パック。きっと楽しんでもらえることだろう。
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KARTSIM ESPORTS PACK 約3,000円
カートシムは、rF2の純正カートではなく、他社で販売されているカートゲームを、rF2に導入したものである。
まれにMSGに買収されたKartKraftと混同したり、S397純正DLCと勘違いしている人もいるようだが、これはReizaPackのように外部制作されたDLCとなり、S397は制作には関わっていない。
筆者は他のカートシムを遊んだ経験がないためあまり比較はできないのだが、このカートシムのカートは、"ISIが作ったものよりはまともに動く"と言った表現ができるだろう。
それなりにカート経験を積んだ筆者としては、「これがカートである」と言い難い部分が多数にある。しかし、レンタルカートに関しては実際に楽しむ方から好感触な評価もあり、カートシムに興味を持たれている方であれば、この機会に買っておいても悪くはないと思われる。
ただ、サーキットに関しては海外のコースばかりなので、あまり馴染みはない。KSC以外で走らない方にとっては、車両パック(約1,830円)の購入を検討されると良いだろう。
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LMVS 2022 PACK 約6,580円
サマーセール時にも落胆したのだが、戦犯はS397なのかMSGなのか、とにかく最近のrF2のセールではイマイチなパックが多い。
というのも、このLMVSパックを購入したところで、例えば表題になっているルマンシリーズの公式イベントや海外のシリーズなど、どこのレースにも出場することは出来ないのだ。
このバンドルにはOrecaP2の他にGTEが"4車種"含まれているのだが、人気のコルベットのC7RとC8Rが除外されており、オンラインレースに参加するためには別途購入が必要となる(rF2では全車種を保有していないとサーバーに入れないため)。
また、他シリーズではヴァンウォールLMHやキャデラックP1、リジェP2、P3の2車種が投入されることもあり、例えばこれからrF2を買ってオンラインレースに出る人が居たとしても、素直にオススメできないのが実状だ。
もちろん、このパックは決して高すぎるものではない。事実、品質の良いDLCサーキット(スパ、モンツァ、セブリング、ルマン、バーレーン)が5つ、そしてWECの5車種が含まれていることから、価格だけで見ればかなりお安い部類に入る(全てを単体購入すると、サーキットが約6,820円、車両が3,625円、全部で10,445円!)。
とはいえ、円安の影響もあり決して安くはない価格帯となったLMVSパック。購入を考えられている方には、慎重にご検討いただきたい次第だ。