10月21日、Studio397はBuild1131よりrFacto2ゲーム内に新たに設置する、DLC用ストアの開設を発表しました。
このゲーム内ストアは以前よりユーザーから要望の高かった機能の一つであり、S397としても2019年のRaceDepartmentで行われたMarcel Offerman(当時のS397代表)へのインタビューにおいてその構想が述べられているなど、過去数年間にわたって取り組まれてきた改善の一つとなっています。
このストアは、購入のしやすさ、所有アイテムの表示、バンドルによる割引紹介などのユーザビリティの向上が目的とされており、Steamの設定によってはゲーム内で購入したDLCがrF2を再起動しなくてもダウンロードとインストールが行われるようになります。
なお、10月22日現在、ストアはReleace Candidateのレビュー用として開設されており、RC版を使用することで既に購入可能な状態となっています。
rFactor 2 Store – Key Features
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一貫性があり操作が簡単な、わかりやすいデザイン。
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既に所有しているコンテンツを明確に表示。
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所有コンテンツとバスケット内アイテムに基づき、ストアは最安価格を提示。
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コンテンツ一覧において、ページ先頭には所有していないコンテンツを表示。
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バスケットをレビューする際、ストアは類似・関連アイテムを表示。
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シングルアイテムを集めた場合、ストアは最も安いパックを提示。
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購入後、コンテンツはすぐにダウンロード&インストール開始。
アイテム(DLC)をゲーム内でインストールさせる設定方法
現在、rFactor2のストアはSteamと同期しているため、初期設定では一度rF2を再起動しないと購入したアイテムがダウンロード&インストールされることはありません。
しかし、下記のSteam設定を変更することで、ゲーム内ストアで購入したアイテムが自動インストールされるようになります。
1.(Steamメイン画面などから)Steamの"設定"を開く
2.設定のダウンロードタブを開く
3."ゲーム中のダウンロードを許可"にチェックを入れる
4.ゲーム内でアイテムを購入すると、自動インストールが始まります
ゲーム内ストアの今後の展開
現在使用されているSteamアイテムストアは、ユーザーが既に所有しているアイテムが重複購入できてしまったり、Steamストアでは発売直後のアイテムが表示されないなど、rFactor2のように多数のアイテムを販売するゲームには、実は不向きな構造となっています。
さらに、直近ではインベントリからの再インストールも不可能になる(Steam側の仕様変更による)など、ユーザーにとっては不便な状況が続いてきた経緯もあります。
しかし、このゲーム内ストアではそれらの多くが解消され、またSteam側の設定を変更することで購入からインストールまでの全ての行程がゲーム内で完結できるようになるなど、他ゲームでは当たり前に行われてきた動作が、ようやくrFactor2でも可能になったといえます。
そして、今後のストアの展開についてですが、上記youtube動画のユーザーコメントに対するS397からの返信には、今後は全ての車両が保有されていなくても、オンラインレースに参加できるゲームの再構成が検討されているとコメントがあります。おそらく将来的には、rFactor2においてもiRacingやR3Eのように、Steamとは切り離された独立ストア販売が計画されているものと推測されます。
また、コメント返信にはDLCのテスト走行ができるようにして欲しいとのユーザー希望に対し前向きな返答もあり、これらも今後のストア展開に好影響を及ぼしてくれることになりそうです。
Build1131から始まるゲーム内ストアは、我々一般ユーザーとしてはおそらくQ4コンテンツの購入あたりからお世話になる機会が増えていくものと思われます。これまで、アイテムの場所が分かりにくかったり、所有しているコンテンツの確認が面倒だったり、間違って2つ同じものを買ってしまう(経験あり)こともあったrFactor2のアイテムストアですが、今後はユーザビリティの向上が期待できそうです。