10月18日、Studio397は11月のQ4アップデートで正式採用予定のOctober Release Candidate (Build1131)をリリースしました。
このバージョンではrF2の基幹コード修正が行われており、目には見えない部分の調整がメインとなっています。分かりやすい例を挙げると、AIのスロットルとステアリングワークやライン取りが大幅に改善されています。
また、UIやDLCストアに関する変更、ヘッドライトのパッシング機能、トラックリミットインフォメーションの改善なども行われており、実際に使用する機能面における改善が充実しているようです。
本記事ではリリースノートの和訳を行い、内容について簡単にまとめていきます。また、今後のリリース候補版のアップデートの際は、できるだけ早く記事を更新する予定です。いつものように、誤訳や間違いがあれば、こっそりお教えいただけると幸いです。
RC版への変更方法
リリース候補版を遊ぶためには、SteamライブラリのrFactor2のプロパティ(ゲームタイトル上で右クリック)を開き、ベータタブから”release-candidate…”を選択してください。
注:RC版はバグ報告用のお試し版です。稀にゲーム動作が不安定になることもありますのでご注意ください。
October 2022 Release Candidate Notes
Client: 9737077
Dedi: 9737090
General
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Alt+F4、もしくは(ウィンドウモードの)Xにて、ゲームが終了するようになりました。
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様々なクロスコンパイラの問題を修正しました。
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カメラを変更する際、稀にゲームがクラッシュする問題を修正しました。
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HDVファイルの読込を再調整しました。
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キーアサインに"Freelook Mouse Control"を追加しました。
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開発時においてupgradesファイルが壊れてしまう問題を修正しました。
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パッケージインストールが高速になりました。
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DRSは初期設定では全てのゾーンで規制され、非DRSゾーンでは使用できなくなりました。
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RFMパラメータに、非DRSゾーンでの使用を許可する"RearFlapNoZonesAllowed" が追加されました。
Studio397フォーラムより引用 次の記述をrfmに追加すると、お好みの機能が得られます。 RearFlapZoneSessions=0 RearFlapNoZonesAllowed=1
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オンライン用テンプカーが、夜間に正しく光らない問題を修正しました。
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ピットボックスマーカーが夜間でも見やすくなるよう改善しました。
Track Limits
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トラックリミットモードに"Relaxed"を追加しました。
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ペナルティのみの表示モードを追加しました。
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GDB設定のTest Dayサポートを追加しました(プラクティス設定経由)。
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イリーガルパッシングペナルティを強化し、ポジション返還時間を増加しました。
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Dev Modeで(トラックリミット)モードが変更できるようになりました。
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ピットレーンの総合的な修正、ピットレーン内での不必要な報告の削除、および、正しくコンテンツが設定されている際のピット出口ラインカット検出を修正しました。
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トラックリミットダイアログを再作成し、HUDフォントを使用、インジケータストリップを追加しました。
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トラックリミットディスプレイをアップデートし、全てのワーニングとペナルティがメッセージ経由で表示されるようになりました。
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メッセージディスプレイの一般的な整理と、バグフィックスを行いました。
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AIエディタがピットレーンからメインパスに接続する際、接続してはならない場所に接続する問題を修正しました(ウェイポイントが問題の場合もあり)。
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ペナルティが課される前に再コースアウトすると、調査が継続されない問題を修正しました。
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HUDにトラックリミット表示設定機能を追加しましたが、(HUDに)設定がない場合は、(ディスプレイが)表示されるように修正しました。
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HUDオプションにTrack Limit Infoディスプレイのポジション設定を追加しました。これを設定した際は、HUDの設定箇所に表示されるようになります。また、マニュアルで別の場所に移動させることも可能です。
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デフォルトHUDにサンプルパラメータを追加しました。
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ModDevからloose fontsを削除し、masファイルからのフォント読込を修正しました。
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HUDエディタにTrack Limitエレメントのサポートを追加しました。
Headlights
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パッシング機能(Headlights pulse)を追加しました。デフォルトでは"J"キー。作動させるとヘッドライトは1秒間に4回点滅します。ヘッドライトは点滅前の状態を維持し、ヘッドライト要件に問題を起こすことはありません。
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オートヘッドライトは、光が必要のない夜間で点灯するようになりました。
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ドライバー交代時、ヘッドライトアサインがキープされない問題を修正しました。
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PLRファイルの"Max Headlights"が反映されなかった問題を修正しました。
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ヘッドライトは選択された車両の位置に応じて適用されるようになりました。注:フリールックモードにおいてヘッドライトがレンダリングされない問題が発生した場合、フォーカスした車両が選択されているかどうかを確認してください。
HUD / Graphics
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VRでの露出を改善しました。
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Omniが無効化されているオブジェクトにおいてomni lightsが誤って適用されている問題を修正しました。
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Terrainシェーダーにエミッシブマップ設定を追加しました。遠方の照明を地面に表示することを意図しています。
UI
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下記操作により、UIはさらに早く調整できるようになりました:
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マウス右ボタン:10倍
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マウス中央ボタン:50倍
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マウス左ボタンをホールド:
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2秒後に5倍
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4秒後に10倍
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車両セッティング画面は、調整できないセッティング(名称と数値を含む)をグレーアウトするようになりました。
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キャンバーセッティングの説明文を修正しました。
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イベントスクリーンの気象と路面温度は、selected unitによって摂氏/華氏で表示されるようになりました。
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MultiViewモニターのサイドアングル設定は、グラフィック設定によって90度に制限されるようになりました。
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セットアップリストのリフレッシュをアップデートしました。
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初回起動ウィザードで、「全」コンテンツにサブスクライブされていた状態を修正しました。
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ステップ数値の一つが"N/A"の場合、セッティングがグレーアウトする問題を修正しました。
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マルチプレーヤー管理者のセッションコントロールを修正しました。
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次のレース距離設定を修正しました(注:新しいレース距離は他のセッションに切替えると表示されます。例:プラクティス→予選)。
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リスタートレースボタンが、レースセッション中に使用できない問題を修正しました。
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シングルプレーヤーの"Race time"設定において、"Race criteria"が"% Track Time”か”% Track Default"と表示されている場合、パーセンテージで表示されるように修正しました。
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”Torque split”の説明文を修正しました(read wheels→rear wheels)。
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ストアをリリース候補版に統合しました。
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マルチプレーヤーセッションコントロールにおいて、複数名のスペクテータが存在する場合に一人が選択できない問題を修正しました。
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サーバーに同名のドライバー、スペクテータが存在する場合、ドライバー/スペクテータをマルチプレーヤーセッションコントロールで選択できるように修正しました。
AI
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不規則なスロットルとブレーキ入力を修正しました。
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ウェイポイントの先読みを調整し、ギクシャクしたステアリングモーションを改善しました。
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ドライブラインのノイズを修正し、AIが部分的にコースオフしてブレーキ/スピンしたり、カットしすぎたりする問題を修正しました。
Physics
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エンジンコードを再調整しました。
Modding
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IBL Standard、およびIBL Standard Blendシェーダのスクロールとステップオプションにおいて、任意マップのUVWアニメーションが可能になりました。
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ModDevのデバッグスクリーンテレメトリにおいて、バグり気味の背景を修正しました。
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LED値、および車両コクピット読出しのデバッグのため、OnScreen ModDev Tweakerを追加しました。
Known issues
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パッケージインストール画面のSkip updatesボタンが機能しません。
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ISI Formula 2が、正しく読み込まれません。
Hotfix#1 (2022/10/22)
9770325 // 9770334
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アップグレード内の存在しないエンジンファイルの扱いを修正しました(現在は以前のようにオリジナルエンジンが読み込まれます)。
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アップグレード内のSteeringInnerTableの扱いを修正しました。
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ドライバー交代後にデルタが正しくリセットされない問題を修正しました。
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新サウンドシステムを使用するAI車両のローディング時、稀にゲームがクラッシュする問題を修正しました。
Hotfix#2(2022/10/26)
Client: 9797209
Server: 9797217
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MAS Tool.exeでレースイベント作成する際、Pkginfo.datのサイズ/日付に関わらず高速化しました。
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一番目のモニターとは異なる解像度を持つ三番目のモニターにて、ボーダレスでゲームを表示させようとすると、ゲームがクラッシュする問題を修正しました。
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ボーダレスで他の画面に表示する際、一番目の画面の解像度を使用するように修正しました。
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フルスクリーン時、モニターを変更するとクラッシュする問題を修正しました。
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ウィンドウモードにおける解像度の変更を修正しました。
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解像度を元に戻す際、誤った解像度が適用される問題を修正しました。最初と同じ幅が適用されます。
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IBL Road Shader:RDT.bを介し代替ノーマルマップをブレンドする機能を追加しました。
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IBL Vegetation Shader: 拡張ブレンドオプションを備えた詳細マップを追加しました。
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ギアグラフを修正しました。
Hotfix#3(2022/11/3)
Client: 9847777
Server: 9847786
※印は#2までに修正され、今回、再修正された模様。
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MAS Tool.exeでレースイベント作成する際、Pkginfo.datのサイズ/日付に関わらず高速化しました(※)。
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プレーヤーがファイルに記述される前にサーバーから離脱した際、results.xmlに匿名のSteamIDが報告される問題を修正しました。
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controller.jsonに"null"が存在する場合、ゲームがクラッシュする問題を修正しました。
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ESCを押してモニターに戻る際、ゲームがクラッシュする問題を修正しました。
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(Player.jsonの)"Max Headligts"設定が20を下回る場合、ヘッドライトアサインに発生する問題を修正しました。
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最初の画面と異なる解像度を利用し、3番目の画面をボーダレスで使用しようとすると、ゲームがクラッシュする問題を修正しました(※)。
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ボーダレスで他の画面を使用する場合、最初の画面の解像度が使用される問題を修正しました(※)。
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フルスクリーンにてモニターを変更すると、クラッシュする問題を修正しました(※)。
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windowedモードでの解像度の変更を修正しました(※)。
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解像度を戻す際、誤った解像度に戻る問題を修正しました。最初の画面と同じ幅を選択します(※)。
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リストの一番上にあるリプレイファイルが削除できない問題を修正しました。
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コース上のウェイポイントをロストする、または誤った方向へドライブしてスタックする、問題のある行動を取るRC版のAIを修正しました。
Hotfix#4(2022/11/4)
9862842 / 9862850
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DLCコンテンツがオフラインで利用できない問題を修正しました。
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ターボローディングのエラーを修正しました。
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サウンドが消失する問題を修正しました。
Hotfix#5(2022/11/5)
9871587 // 9871594
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オンラインでセッティングが読めない問題を修正しました。
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UI上のタイヤ温度が正しく表示されなかった問題を修正しました。
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一部車種で発生していた、スパークの不具合を修正しました。