The 2022 UI Update for rFactor 2 - Coming Soon
1月22日、Studio397よりrFactor2のUIが大幅アップデートされることが発表されました(リリース原文はこちらをご覧ください)。実は昨日、Studio397のDiscordがかなり活発化しており、何かしらの大きな発表があるとは聞いていたのですが…てっきり新車発表のことかと思いきや、これはかなり予想外でした(^o^;)
Key Highlights
詳細は動画でも説明されていますが、私は正直言って英語があまりちゃんと聞き取れる方ではありませんので、まずはキーハイライトを読んでその内容を確認してみましょう。
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ビジュアル及びオーディオデザインを全て一新。
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メインメニューの改善により更にクリアなナビゲーション、CTA、そして新規ユーザーにも分かりやすいレイアウト。
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全てのシングルプレーヤー関連機能を一つにまとめ、ユーザーフローを最適化し、このエリアのどこからも、そしてどこのページへのナビゲーションが可能。
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あらゆるページのレイアウトを強化し、ユーザーフローを改善。そしてシンプルなインタラクションを実現。
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設定メニューは大きくアップデートされ、より少ないページ数でクリアなナビゲーション、簡単なレイアウト、シンプルなユーザーフローを実現。
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セットアップエリアは大きくアップデートされ、より少ないページ数でクリアなナビゲーション、簡単なレイアウト、シンプルなユーザーフローを実現。
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イベントスクリーンを最適化し、ユーザーフローを改善。
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2つの新しいショールーム。
以上のハイライトは、今回リリースされる"第一弾"のUIアップデートの一部に過ぎないとのことで、これから更に多くの変更点が盛り込まれるとのことです。
それでは、これらのハイライトから、具体的にはどのような変更がもたらされるのでしょうか。Studio397のリリースと動画のスクリーンショットから読み解き、現在のUIと比較してみましょう。
アップデート内容
動画の前半で見られる左の画像が、トップメニューになりそうです。画面ではシングルプレーヤー、マルチプレーヤー、そしてコンペティションシステムへのリンクタイルが大きく配置され、下部にはStudio397ニュース(公式HPリリース)へのリンクが表示されているようです。
また、リプレイ、フォーラム、コンテンツマネージャー、そして設定へのリンクはメニュー上部のタブとして表示され、現在のUIでは画面の上にあるメニューバーは廃止されるようです。
ぱっと見た感じ、現UIでは重複していたメニューバーとタイルが簡素化されており、目的に応じて選択しやすくなった印象を受けます。さらに単色でのっぺりとしたタイルは一掃され、いかにも最新ゲームっぽいスタイリッシュな印象を受けます。
ちなみにこのデザインの感じ、どこかのStudio397フォーラムで見たことがある気がするのは気のせいでしょうか。NextGenUIは、ちょうど先日の人員募集前後以降からアップデートもありませんし、もしかしたら、もしかするかもしれませんね。
動画では"CONTENT&SETTHINGS"のタブがクリックされ、上のようなページに移行しています。このページはコンテンツ(Mod)管理やゲーム設定、そしてプロフィールの設定などが行えるようです。タイルのビジュアル効果もあり、こちらも好印象です。
また、DLC購入やワークショップへのアクセスもこちらから行えるようになっているようで、将来的には他シム(ATSなど)のように、DLCやワークショップアイテムのインストールが今よりも簡単になる可能性もありそうです(今回導入される可能性は低そうですが)。
動画は"SETTINGS"画面に進みました。これまでのUIでは、まるで老眼の進んだyashimaに配慮したかのような大きな文字と白抜きスペースにより、ページ数が増えてまとまりのない設定画面でしたが、今回は右のような無駄なトップページもなくなり、背景にはカッコいいコルベットが浮かび上がり、かなりスッキリした印象です。
特にリプレイ設定、ネットワーク設定、プラグインの切替は、これまではrFactor1時代の名残から別々のページに配置されていましたが、これでようやく無駄な余白にツッコミを入れる作業からも開放されそうです。
DIFFICULTYの設定項目にはプリセットも用意されており、これはrFactor2を初めて遊ぶ方には親切設計になることでしょう。もちろん、数値を変えればカスタムも可能なようです。
また、これまでのUIでは数値を変動させる際、ずっと<>ボタンをクリックし続ける必要がありましたが、今回は数値変動がある場所にはスライドバーが配置されています。これにより大きな数値変更時の時間はかなり短縮され、0から100までずっとクリックし続けて人差し指が攣ってしまうことからも解放されそうですね(๑•̀ㅂ•́)و✧
グラフィック設定画面では、これまでは別ページで扱われていたモニターコンフィグとゲーム内設定が、同じ画面に統一されています。
rFactor2のモニターコンフィグは、当初はゲーム起動前に設定しなければならなかったので、現UIではゲーム内で設定を変更しても、実際にはrFactor2がプチ再起動する状態となっており、環境によってはrFactor2が落ちる現象が報告されていました。
しかし、もし今回の変更によりシームレスに全てを変更できるようになってくれているとしたら、これまでは描写変更のたびに2つのページを行ったり来たり、下手すれば一度rFactor2を落としてSTEAMライブラリからのコンフィグ起動を必要としていた作業が、この画面一つで完了することになります。
今回の説明画面ではその辺りがどうなっているのかは判別できませんが、ぜひそのようになっていてもらいたいものです。
"SINGLEPLAYER"画面もとても分かりやすくなりました。これまでのRACE設定画面では、レースシリーズ(rfmod)、コース、車種、セッションセッティング、天候設定は全てバラバラのページになっており、これは既存ユーザーにとっても大変分かりにくいものだったのですが、今回はこの画面一つで全てを把握できるようになっています。
タイヤ燃費倍率などの細かい設定については上のタブから設定する必要もありそうですが、以前よりはだいぶ使いやすく改善された印象です。
動画では車のアイコンをクリックし、車種選択画面に移行しました(現UIではアイコンクリックでは移行しませんでした)。
この画面はこれまでと左右が変わった程度ですが、現在は車種やコースを選択したあと左下の"apply"ボタンをクリックしないと選択が反映されなかったものが、今回は車種を選択した瞬間に反映されるように変わっています。これで「あれ?さっき選んだ車/コースと違う?」みたいな現象ともおさらばです😂
"CUSTOMIZE"をクリックすると、これまで通りショールームに入ります。
現在はどこかの広い工場跡地に置かれていた車両は、今回は撮影用リングライトのおかれたスタジオに移動したようです(選択肢が増えたようです)。
マウスカーソルを画面上部に移動させると、アップグレードやカラーリングカスタム画面が表示されます。今回はUPGRADE、EDIT SKIN、CREATE CARの選択はアイコンとなりました。できること自体は現在と変わりは無さそうです。
セッティング画面も現状から一新され、かなりコンパクトにまとまったようです。
現在は「なんでこの項目だけ別ページ扱いなの?」みたいなセッティング画面も多かったのですが、例えば上画像の"POWERTRAIN"では、燃料、エンジン、ギア、ディファレンシャル(LSD)、そして電子制御の設定が一つにまとまり、相関性の高い項目が一覧として把握できるようになっています。
サスペンションやエアロなどでは、ビジュアル的な描写がないので初心者の方には少しハードルは高そうです。ただ、こちらも相関するセッティング項目がかなりまとまっているので、実写のセッティングシート的な見方ができると思います。
個人的にはラジエータとエアロがちゃんと別々になったところは評価できると思います。できればキャンバー角もサスペンションに入れておいて欲しいものですが…(ー_ー;)
動画の最後ではサーバーリストが紹介されています。こちらも背景画像がゲーム画像に置き換わり、サーバー選択時の色変化なども分かりやすくなりました。
個人的には現在はそこそこ便利に使えている"FAVORITE"(お気に入り)の扱いがどうなるのかが気になるところではあるのですが、まぁ元々国内サーバーはPingでソートすればだいたい一番上に出てきてくれるので、あまり困ることはないことでしょう。
アップデート概要
さて、Studio397は今回のアップデートにおいて、これら4つの柱を掲げています。
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形より機能。
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簡素化:クリック数とマウス移動量の低減、ボタン配置の一貫性。
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ビジュアル向上:少ないページ数とスクロール低減、そしてカテゴリの明確化。画面下部領域のクリア化。
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パフォーマンス向上:フレームレートの改善(最終段階ではない)。
そして、このアプデではrFactor2を購入したばかりの新規ユーザーにはもちろんのこと、現UIの難解さと重さに苦しまされ、直近は減少の一途を辿っていた既存ユーザーの回復を狙ったものになり、両者が他のシムでどのような操作を期待しているかを反映したものであるとしています。
確かに、トップページなどではビジュアル面の向上が図られており、この辺りは他シムでもおなじみとなっているゲーミング要素が取り入れられている一方、セッティング画面ではとても簡素で情報がまとまった感が強くなり、これはどちらかというとコア層が集まるrF2らしい"玄人向けの数字の羅列"にもなっています。
個人的には車種やセッティングをCGTVのようにナレーションしてくれる古◯徹さんがいたり、「ドライビング解説上手な高木さん」がいたりする初心者向けUIも大好物なのですが、この辺りは予算の都合もあり実現可能性は皆無なことでしょう。
それはともかく、今回のUIでは多くのメニュー画面でEXITボタンを表す"X"が右上に表示されるなど、既存ユーザーも待ち望んでいた機能が多く含まれそうな予感がします。
気になるリリース日
それでは、このUIアップデートはいつリリースされるのでしょうか。ここ1年ほどのrFactor2では、"Release Candidate"(リリース候補版)というベータ版をSteamベータにアップし、ユーザーからのフィードバックによる改修を経て正式リリースされていました。
しかし、このUIは十分な内部テストで結果が得られているとのことで、リリース候補版を経ずに1月27日に正式リリースされるそうです。ええ、いつもどおり…谷間鯖の開催日である、木曜日なんですorz
谷間鯖は以前より、rFactor2の人柱ならぬ"鯖柱"として、木曜夕方から夜といったレース開始直前の時間帯に大きなアップデートの憂き目に合う大変ありがたい経験をさせてもらっています。もし、今回もオランダ時間の27日正午頃になるとしたら、こちらの夜8時頃になってしまうことでしょう。でも、Studio397さんが「これは大丈夫!」って言ってくださっていることですし、紹介動画を見る限りはかなりイイ感じですし、きっと何も問題がないに決まって…ますよね(・_・;)
なお、今回の新UIの発表は、昨年末にリリースが予告されていた"Big Update"の一つと考えられます。バーチャルルマンの直前ということもあり、当初の予定通りに事が進まなかった感は否めませんが、これでrFactor2本体や未だ発表のない新車"M4 GT3"の開発にも弾みがつくことを期待したいところです。
※この記事は動画からの推測かつyashimaの希望が多分に含まれており、間違っている可能性が非常に高くなっております。ご注意ください。