開催日 2024年7月27,28日の2日間
歴史
1977年に第一回開催(主催は読売テレビ)
発祥はイギリスで1971年に「Birdman Rally」として始まった。
感想
多分始まった頃から観ているが、当初は滑空機部門だけ。
人力プロペラ機部門が出始めて賑やかにはなったが、記録が伸びるにつれて旋回させる必要が出て来て、今や二回ターンの設定。
一時期「コミックエントリー」として飛行とは関係なく、ただウケ狙いの部門も設定された時は、イヤ気がさして離れた。
最近はシリアス部門だけとなっている。
滑空機部門
発航ステージの高さは10m。高性能グライダーの滑空比が30程度だから500mも飛ぶのは驚異だが、地面効果や気象コンディションが味方になるのだろう。
今回優勝の大木氏は素晴らしかった。かなりの横風で不利だと思われていたのが、発航を見事にクリヤーして風に乗せた。
ティモンディ高岸の参加は、TV局としての「にぎやかし」ではあるが、学校が授業として取り組んでいるものとの合体。
高岸の取り組みはマジメで、ハンググライダーでも訓練。
当日は風のせいか左に流れ、いい記録が出なかったのが残念。
都立産技高専の女性パイロットは、幼い頃からの飛行機好きで、グライダーの飛行免許まで取って自身が飛んでおり、ハンググライダーの腕前も確か。だが発航前のジョイスティック操作が大き過ぎて、ちょっと不安を感じた。結果は突っ込みから回復出来ずに、100mも行かなかった。あれだけの技量があるのに対応出来なかったのは、スティック操作に対して舵の動きが少なすぎたか、元々の取付角差が不適切だったか。
とにかくさんざん持ち上げた後だったので、可哀そうだった。
人力プロペラ機部門
記録的には低調で、あまり気分が乗らず。
上位の選手がみな終盤で足がつっていたので、何か練習法や食事、水分摂取の方法とがに課題があるのでは?
また最長の70キロを飛行するとタイムは2時間半ほどにもなり、2日間取るとはいえ、日程的にはもう厳しい状況だろう。
内容
滑空機部門
過去最長記録は2022年達成
チームあざみ野 清水総一郎の533.58m
今回成績
優勝 三鷹茂原下横田 大木祥資 645.15m(歴代最長)
二位 東京都立大学 MaPPL 428.16m
三位 九州大学 鳥人間チーム 414.62m
暫定順位(上位以外)
優勝 大木祥資のフライト
当初強風で中止も検討される中、風速が一瞬3m/秒台に落ちたところで即発航。
やや向かい風で機速が得られたら右方からの風に合わせ方向を変え、背風に乗って距離を稼いだ。
「ミスター鳥人間」大木祥資(54歳)の歴史
2023年。460.76mで7年振り14度目の優勝を果たした。
初参加は26歳の時。1996年(第20回)275.71m(2位)
彼が言う鳥人間とは「オトナの自由研究」
トピック
①
ティモンディ高岸の参加
機体製作:愛知総合工科高校 専攻科 with T
パイロットの体格に苦戦。
昨年のパイロット 165cm 55kg
高岸 186.8cm 93.5kg
通常はパイロット込みで 90kg
今回はパイロット込みで167kg
記録 102.32m
②
都立産技高専 Team RTR
女性パイロット 橋村菜乃子。グライダーの単独飛行もこなす。
発航時、突っ込んで記録 31.89m
人力プロペラ機部門
今回コースは全長70km(旋回2回)
過去最長記録は2023年
BIRDMAN HOUSE 伊賀 渡邊悠太の69,682.42m
今回成績
優勝 東北大学 Windnauts 21,823.69m
二位 早稲田大学宇宙航空研究会 WASA 15,646.60m
三位 東京工業大学 Meister 14,207.46m
暫定順位(上位以外)