名車再生!クラシックカーディーラーズ
「MG・MGA」BS11 12/9放送
感想
イギリス人は体格が大きい割にこうした小さいクルマを好む。
彼らがこの地を作業場に選んだのは、天気が良く腐食した車を掴まされる確率が低いからだろう。
この車もサビの状況についてはほぼ及第。
エドのオイル漏れ対策は的確で徹底している。
スポークホイールに履き替えたらグッと良くなった。
しかしこのところの円安のスゴさよ。昨年の3月にレビューした「BMW2002tii」の時は¥115/$だった(今は¥143/$)
内容
魅力的なイギリス車。1959年製が16,750ドル。
すぐ見に行くマイク。ロサンゼルスの工業地帯。
ディーラーのアレックスさん。所有180台。趣味が高じてビジネスになったとか。
ボディ下に腐食があるが、本車特有のトラブル。
シート、ボンネットはくたびれている。リビルトエンジン搭載。
テストドライブに出るマイク。機械的には問題ない・・・
ブレーキがロックする。
戻って値段交渉(マイクの希望14,000ドル)
最初拒否していた相手だが、結局交渉成立。
このクルマはオイルが漏れ易いと言うエド。走りはイイと言うマイクは高級感を出したいと言った(予算は5000ドル程度)
オイル漏れを確認するエド。上と違い下周りはオイルまみれ。
クランクシャフトのオイルシール確認のため、エンジンを外す。
Bタイプエンジン1.6ℓ、80ps。オイルパンを外した。
ベアリングシェルを外して厚みを計る→劣化はしていない。
ピストン、コンロッドも新品でありリビルトエンジンは良品。
漏れの原因はオイルシールと断定された。
クランクプーリーのオイルシール漏れ。
根本解決はエンジン載せ替えだが、エンジンプレートの加工で新シールが取り付けられれば現エンジンが使える。
エドに頼まれシールの加工に向かうマイク。
専門の工場でジェレミーさんに依頼。
加工が済んでからシールガイドを加工し、Oリング組込み。
トランクのサビを除去するエド(幸い表面だけの問題)
ジェルの塗布でサビは除去され耐久性UP。その後塗装。
補修したエンジンプレートを確認するエド。
プレートを取付けてからフライホイール取付け。
シリコンでシール強化して、これでオイル漏れ対策は万全。
塗装についてマイクと話すエド。元々この車は黒だった・・・
エドに任せると言うマイク。
ブレーキのチェックに入るエド。
表面の歪みチェックの結果、楕円に変形している事が判明。
タイヤを新品のスポークホイールにする事もあり、ドラムも新品に。その前にハブを交換。
ボディはオリジナルの黒にしたと言うエド(気に入っている)
ボディ乾燥に2日かけて部品取付けに万全を期した。
クローム部品はみな再メッキ。ダッシュボードにも皮を張った。
メーターは一部交換。ドア開閉用ワイヤー(内側にあり、ノブはない)のたるみを部品交換で解決。
ドアパネル、シート、ステアリングも交換。
費用一覧 円換算(¥143/$)
Car 14,000 2,002,000
Engine 450 64,350
Paint & Chrome 6,300 900,900
Interior 2,700 386,100
Wheels 1,500 214,500
Total $24,950 ¥3,567,850
クルマを見て「黒で正解だ。エド、サイコーだよ」とマイク。
ハリウッドヒルズでのテストドライブ。
「いくらで売るの?」と訊くエドに「3万5千ドル!」
この辺のセレブにあたってくれ・・・・
広告は大反響を呼んだ。代理人のスティーブさんが来る。
「いいものだったら価格は一任すると言われている・・・」
「値引き交渉はしたくないです。3万5千ドルで」とマイク。
「異存ありません」そして握手♪