サイエンスZERO「謎の回遊魚!ウナギのミステリーツアー」NHK 7/30放送 | 私の備忘録(映画・TV・小説等のレビュー)

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日々接した情報の保管場所として・・・・基本ネタバレです(陳謝)

 

感想
うなぎの完全養殖は未だに実用化されておらず「シラスウナギ(稚魚)」を育てて食用にまで持って来る事は知っていたが、こうやって生態を細かく知ってみると、ホント不思議な魚。
今回判明した生態から完全養殖のためのヒントが得られれば、私たちも安価に美味を堪能出来るかナ?

こういうお勉強の場もある(養鰻場ドットコム)

 


内容
6,000キロを旅する謎の魚。
西マリアナ海嶺で生まれる(分かったのは2009年)
それが日本の川にまで行き成長(栄養が豊富のため)
そして産卵のために再びマリアナへ行く(それぞれ一匹で!)
迷わずどうやって行く?



水産技術研究所 研究員 福田 野歩人さんの説明。


海へ放して追いかける(超音波発信機を腹に入れる)

電波(GPS)では海水で減衰して使い物にならない)
超音波でも半径1キロしか届かないため小型船で24時間追跡。
11ケ所から放流し、そのうち10匹が迷わず目的地に着いた。


その中で2回、回転運動をしたものがいる(11~13時)

太陽を嫌っている。

水深は400mまで到達(光を感知出来る)
太陽と軌道を目印にして目的地に向かう。

産卵場所近くのうなぎは目が大きい(光を得やすくするため)

うなぎは上下に泳ぐ(昼は深く夜は浅く)→大型の敵を避ける。

この動きには他の目的もあった。→海水に秘密が。
実験→水温変化で再現。昼深く(12℃)夜浅く(25℃)。

1年繰り返すと生殖ホルモンが2.2倍になった。

水温変化のストレスで成熟した。

オスの腹が膨らむ(精巣が体重の40%に)

産卵して一生を終える。オスとメスが出会う「約束の場所」
夏の新月の夜に邂逅。数万~数十万ほどが集まっている。

生まれた赤ちゃん(レプトセファルス)は透明。

海流に乗るため体は平べったい。

問題児(食欲ゼロ)
研究では光を当てて無理やり食べさせている。
何を食べている? 海で採取したレプトセファルスの腸の中味を調べた(遺伝子解析)→見つかったのは植物プランクトン。
常識を覆す(他の稚魚は動物性がほとんど)

あるものにそっくり→ただの海水。

海水を飲んでエサにしている。

いわば栄養ドリンク。人工飼育では出来ない(粒子が腐る)
再現が難しい。

 

 

 

今日の一曲
何ともアヤしい映像ダ(笑)
Opus III - It's A Fine Day 1983

 

ティシューのCMにもなった様だ(松坂慶子が若い!)