SEASON 1 (1~12話)
感想
久しぶりのTV版ガンダムなので、何とか頑張って毎週視聴。
スレッタの母親プロスペラが様々な事象の黒幕だとSEASON1で示唆されていたが、超巨大データストーム構築体「クワイエット・ゼロ」を運用する事で娘エリクトを蘇らせたかった。
この「人間同士が瞬時に理解し合える」というキーワードは、どこか「人類補完計画」の匂いも感じさせる。
結局プロスペラが復讐にこだわったのが、どうも物語のスケールを矮小化している様な感じ。
個人的な恨みはおいといて、理念で攻める方が彼女らしい。
元々ガンダムシリーズは40話超が前提なので、ひょっとしたらSEASON3まであるのかな?と思っていたが、この終わり方だと「ないな」
あらすじ
第13話「大地からの使者」4/9放送
プラント・クエタ襲撃から2週間。父デリングの意識は戻らず、付き添うミオリネ。
事件は隠蔽され株式会社ガンダムも自粛状態。
シャディクが計画推進のために「フォルドの夜明け」のソフィとノレアを学園へ転入させた。
裏でデータ集めをする二人を咎めるニカだが、逆に口封じのため殺されそうになる。事情を知らないまま止めるスレッタ。
それを守らせるため、決闘を申し込んだスレッタ。
プロスペラがミオリネに接触し、「クワイエット・ゼロ」を引き継いで欲しいと持ち掛ける。それはデリンクも共に進めていた。
14話「彼女たちのネガイ」4/16放送
クワイエット・ゼロとは、膨大な情報を圧縮し送り込むデータストーム現象を利用して行う、ネットワークの瞬時構築。個々のヒトがここに繋がれば相互理解が促され、紛争は全てなくなる。否定的だったミオリネだが、これの発案者がデリングとその妻ノートレット(つまりミオリネの母)だと知り、結局プロスペラが渡すデータを受け取った。
学園で行われるエキシビジョンマッチ。ホルダーであるスレッタも参加。だがそこにシャディクの指示で武装したソフィとノレアのガンダムが乱入し、無差別攻撃を行った。多数の死傷者が出る中、シャディクは、ベネリットグループのトップとなった義父サリウスを拉致。
エアリアルで応戦するスレッタ。厳しい戦いの中でソフィがデータストームにより命を落とす。憎しみの言葉を残し去るノレア。
第15話「父と子と」4/23放送
拉致したサリウスに、己の行動がベネリットグループの利権の元である地球圏での戦争を抑止するため、と明かしたシャディク。
一方フォルドの夜明けに拉致されていたグエルは戦闘のさなか、父と自分を繋ぐものを守るため、宇宙に戻ることを決意する。
一方ミオリネは、デリングの部下 ラジャンにクワイエット・ゼロについて聞いた。
第16話「罪過の輪」4/30放送
ベルメリアがプロスペラに問い質した。エアリアルの中にいるのは、21年前4歳だった娘のエリクト。その生体データがエアリアルの中に取り込まれており、クワイエット・ゼロがエリーに自由を与える唯一の方法だと言うプロスペラ。
襲撃事件は世間の知るところとなり、グループでは不在のデリングに代わる総裁を選出する選挙を決定。シャディクが立候補。
グエルはこのタイミングで学園に戻り、留守を守っていた弟ラウダに再会。ジェターク社の再建に動き出す。
エラン5号は、エアリアル奪取のためそのコックピットに入るが、データストーム現象に襲われ、エリクトの姿を見る。
学園に戻ったミオリネはあの言葉を詫びるつもりだったが、スレッタが母プロスペラに影響されすぎている事に驚愕。プロスペラに詰め寄るが、逆に父デリングが彼女の夫を殺したと聞き沈黙。
クワイエット・ゼロ計画推進のため、ミオリネに総裁選に出るよう持ち掛けるプロスペラ。
第17話「大切なもの」5/7放送
プロスペラがスレッタを巻き込まない事を条件にクワイエット・ゼロを引き継ぐと決めたミオリネは、その実現のため総裁選に立候補。
学園に戻ったグエルは、前に進む事の重要さを教えられたとスレッタに感謝する。そんなミオリネに、グエルと決闘するよう頼んだミオリネ。総裁選のためには、グエルを婚約者に戻して援助を受ける必要がある。そして決闘は始められた。
父を殺したトラウマに苦しむグエルだが奮戦。スレッタ有利の中、ミオリネの操作で突然停止するエアリアル。
スレッタは敗北した。
「あなたはもういらない」とミオリネに宣告されるスレッタ。
第18話「空っぽな私たち」5/21放送
見放されたスレッタは沈んだ生活を送る。心配する仲間。
一方ミオリネは出馬が遅く票集めに難航。そこで険悪になっていたアーシアンとの関係改善を図るため、エアリアルを製品説明用に持参する事を計画(プロスペラの進言)
その出発を前にスレッタが仲間に連れられて来訪。プロスペラは娘の秘密を暴露。スレッタはプロスペラの実の娘エリクトのクローンであり、エアリアル内に取り込まれたエリクトの人格を呼び覚ますための道具の位置付けだった。今となってはスレッタなしでの運用が可能であり、母の復讐には関わるなと突き放す。
一人ノーマルスーツで泣きながら宇宙空間を漂うスレッタ。
第19話「一番じゃないやり方」5/28放送
地球へ交渉に向かったミオリネ、グエルとプロスペラ(エアリアルパイロットとして)
グエルは別行動を行い、子供たちの情報からプラント・クエタ、学園襲撃の首謀者がシャディクだと確信し、学園に戻る。
ミオリネは一人で反スペーシア団体との対話を始めていた。
一方プロスペラはエアリアルを使い現地デモ隊の戦車をハッキングして攻撃させ、それを口実にオックスアース社のガンダムを多数破壊。21年前の「ヴァナディース事変」で襲撃の裏にいたオックスアースは、宇宙議会連合会の支援を受けて生き延び、パイロットを使い捨てにする開発を行って来た。今回はその復讐。
ミオリネの交渉は失敗し、逆に糾弾される。
事件を知ったスレッタは、母とエアリアルが離れた理由を知る。
第20話「望みの果て」6/4放送
失意の極みだったスレッタだが、空腹に耐えられず出て来た。
それを温かく迎えるチュチュたち。
グエルが学園に戻ることを見越して迎撃するシャディク。
両者の戦いはグエルが制し、シャディクは拘束される。
学園ではエラン、ニカ、ノレアが解放され、ノレアはスペーシアンへの憎しみから学園を無差別攻撃する。
それを止めたエランだが、隙を見せたノレアは狙撃され亡くなる。ショックで逃亡したエラン。
学園は大きく破壊され、死傷者も出る。
第21話「今、できることを」6/11放送
ボロボロになった学園で積極的に動くスレッタ。トマトを配る。
地球から戻ったミオリネは父の元で自分を責める。
そんな中、ペイル社が平和を盾に宇宙連合議会と手を組み、ベネリットグループへ強制介入を始める。
宇宙議会連合のメンバーがスレッタを訪ね、プロスペラの説得を依頼するが、自分は本当の娘ではないと話し出すスレッタ。
スレッタは、母の実の子エリクトの遺伝子情報から作られたレプリチャイルド。過酷な水星の環境に耐えられず命の危機を迎えたエリクトの生体コードをエアリアルに移したプロスペラ。
自分はこの計画までの繋ぎ、だから私の言うことなど聞かない・・・
打開のためガンダム「キャリバーン」に乗って欲しいとの依頼。
データストームのフィルターが一切ない機体。リスク高過ぎ。
乗る決意を固めるスレッタ。
クワイエット・ゼロがエアリアルに接続され起動した。それを抑え込もうと議会連合が艦隊を差し向ける。現れた巨大な要塞。
データストームの波が艦隊全部を包み込み、システムをオーバーライドさせて機能停止させた。
その攻撃はMSのコックピットを正確に撃ち抜いた。
第22話「紡がれる道」6/18放送
追加で差し向けられたミサイルもオーバーライドされ制御不能。
だがクワイエット・ゼロ側も反応炉の再活性化のため休止。
チュチュたちも攻撃に加わろうと行動を始める。
ミオリネの元に向かったスレッタ。それを遮るグエル。決闘で勝ったら会わせると言いフェンシングを仕掛ける。スレッタ勝利。
ドア越しのミオリネにクワイエット・ゼロへ向かう事を告げる。
都合のいい言葉なんてあげられない、と言いつつも自らドアを開けてその手を握るミオリネ。
デミバーディングを改造してクワイエット・ゼロに向かう作戦を進めるミオリネたち。それをサポートするのがスレッタのキャリバーン。
リンクを接続するスレッタ。オーバーライド回避にはパーメットスコア5以上が必要。耐性はあるものの高負荷がかかる。
何とかクリア。
そこに立ちはだかるエアリアル。肩先にエリクト。
「どうして来たの?スレッタ」「止めに来たのよ、二人を」
第23話「譲れない優しさ」6/18放送
プラント・クエタに近付くクワイエット・ゼロ。ユニットを加える事で地球圏もデータストームで囲うことができるが、そこになかった。
大量のビット攻撃を躱して戦うキャリバーン。「お母さんの邪魔をしないで」とエリクト。だが突然データストームが弱まる。
ミオリネを護るグエルと戦うラウダ。
「なんであんな女の側にいる?」
議会連合が「惑星間レーザー送電システム「ILTS」を使ってプラント・クエタを含むラグランジュ1ごとクワイエット・ゼロの消滅を企てていた。その裏でベイル社が後の政権を取る予定。
ラウダのビームがグエルに向かう。敢えて攻撃を受けるグエル。
幼い頃、ラウダと初めて会った時の記憶が蘇る。
爆発しそうだったグエルのディランザだったが、フェルシーが冷却材を撃ち込んで収まった。
「兄弟げんかで死ぬなんて笑えないっす」
クワイエット・ゼロ内部に侵入したミオリネたち。端末に辿り着き停止コードを入れるが「エラー」
プロスペラが来て更新済みと告げる。
あの子の居場所をつくらなくちゃと言うプロスペラに
「スレッタはどうでもいいわけ?」とミオリネ。
「あの子にはあなたたちがいる」
コードをプログラムから見直すミオリネ。ベルメリアが時間稼ぎをして引き延ばす。
銃弾がプロスペラのヘルメットを吹き飛ばした。
ミオリネがプログラム内に見つけたトマトのアカウント。
以前トマトにしこまれていた記号を文字コードに変換。
「I Love You From Mom」封鎖が解け、データストーム消失。
「進めば2つ、はアンタの言葉でしょ。だったら進みなさいよ。私たち家族になるんだから」とミオリネ。
「君たち企業は大きくなりすぎた」と話す議会連合幹部。
そして「ILTS」が照射された。それを受け止めるエアリアル。
「エリー!やめなさい!」叫ぶプロスペラ。
ビームが集中する。そしてビームが停止。沈黙のエアリアル。
第24話「目一杯の祝福を君に」6/25放送
攻撃を受け止めたエアリアルは大破。スレッタにもダメージ。
「ILTS」は再起動に時間がかかる。大儀を振り回す議会連合。
ミオリネたちが捕まる。エアリアルを渡せと迫るプロスペラに
「言われなくても来るわよ」とミオリネ。エアリアルの推進システムをキャリバーンに肩代わりさせて向かうスレッタ。
「来たよ、お母さん」
エアリアルを再びクワイエット・ゼロに接続すればエリーは目を覚ますと言うプロスペラに
「やだ、エリクトは渡せない」とスレッタ。
プロスペラは、データストーム汚染で体の自由が利かなくなっていた。GUNDで紡ぐ世界で自由を手に入れると言う母。
「違うよ母さん」とスレッタ。お母さんを失いたくない。それはエリクトも同じ思い。だからクワイエット・ゼロなんかなくしちゃって・・・
動き始めるが「やめなさいスレッタ!あなたには無理よ」
そして限界が来る。だがその時、エラン(4号)が姿を現す。
ここには強化人士のデータが組み込まれているという。4号が手を差し伸べ、それを受けるキャリバーン。頷くエリクト。
クワイエット・ゼロが再び狙われている状況でミオリネが発信。
ベネリットグループは、先ほどグループ解体と清算手続きの申請を行った。資産は地球側の企業へ売却もしくは合併で合意。
更に一連の事件に関与していたシャリク・ゼネリの供述を得た。
議会連合は「ILTS」へのエネルギー充填を継続していた。
「スレッタ、逃げろ!」「止めてみせます!」
スレッタはパーメットスコア8に到達し「ILTS」も含めオーバーライドして強制停止させた。
だがその行為のために、クワイエット・ゼロを含むオーバーライドに関わった機器が全て粒子化して消えて行った。
ノーマルスーツのまま漂うスレッタを回収に来たミオリネ。
エピローグ(3年後)
各人各様の「その後」が語られる。
エリクトはデータ回収され、人形を介して話せる。
グエルはジェターク社の再建に多忙。
地上で子供たちと遊ぶスレッタ。農業をやっている。
車イスのプロスペラもここを気に入っている様子。