原題: A View to a Kill
監督 ジョン・グレン
脚本 リチャード・メイボーム、マイケル・G・ウィルソン
原作 イアン・フレミング
音楽 ジョン・バリー
主題歌 「A View to a Kill」デュラン・デュラン
テーマ曲とあらすじ映像
興行収入 1.52億ドル
キャスト
ジェームズ・ボンド - ロジャー・ムーア
ステイシー・サットン - タニア・ロバーツ
マックス・ゾリン - クリストファー・ウォーケン
メイデイ - グレース・ジョーンズ
カール・モートナー博士 - ウィロビー・グレイ
M - ロバート・ブラウン
Q - デスモンド・リュウェリン
マネーペニー - ロイス・マクスウェル
感想
ロジャー・ムーア版の最後となる作品。
シリコンバレーを水没させるとは壮大な話だが、海面が1.8m上昇するとIT大手の事務所は水没するらしい→コチラ
敵役のクリストファー・ウォーケンが大物すぎて、ちょっとバランスが悪い感じ。
今回のもう一人のボンドガール「メイデイ」役のグレース・ジョーンズは迫力あり過ぎて少しビビった。それでも寝るのか!(笑)
今回最新兵器という点ではやや地味だったが消防車やら、車が真っ二つになって前輪だけで走ったりと、なかなか見せ場は作ってくれた。
デュラン・デュランのテーマ曲は中ヒット程度か。
また、マネーペニー役のロイス・マクスウェルの出演もこれが最後。ボンドとの恋愛関係を匂わせるにはちょっと高齢すぎる。
あらすじ
諜報員の003が雪山で亡くなる。彼が持っていたICチップを回収したボンドはソ連の追撃を受けるが、敵を倒して辛くも脱する。
そのチップは核爆発による電磁力にも耐えるものであり、製造メーカのゾリン社への内偵を始めるボンド。社長のマックス・ゾリンは持ち馬が勝つことで莫大な利益を上げている。
常勝を怪しむ者が仕向けた探偵と知り合うボンド。
その探偵が、ゾリンの側近で愛人のメイデイに殺された。
それを見たボンドはエッフェル塔に上って追うが、パラグライダーで逃げられる。
更に追うボンドだが、車はズタズタになり結局逃げられる。
馬のオークションにゾリンが出品する事を知り、彼の馬を求めて多くの馬主が集まった。その中の一人としてゾリンに近づくボンドは、ゾリンが金髪美女に小切手を渡すのを見る。
その後の調べで小切手の額は500万ドルと判明。
さっきの美女と話そうとするボンドだが、例のメイデイが来て彼女を連れ去ってしまう。
その夜厩舎を調べに行くボンド。馬を薬剤で強化しているのを知るボンドだが、警備の者との戦いになり、ゾリンに侵入が知られてしまう。
翌日ゾリンは、ボンドを諜報員と知った上で馬乗りに誘う。レースにかこつけて様々なトラップを仕掛けられるボンドだが、何とかかわす。
最終的にメイデイに、ボンドの始末が命じられる。
車ごと川に沈められるが辛くも脱するボンド。
関連する事業者を集め、自身がシリコンバレーを水没させて半導体事業を独占する計画を話すゾリン。
計画に反対した少数の者は離席を命じられ、秘密裡に殺された。
ゾリンの住居に侵入中に、以前会った美女ステイシーに再会するボンド。銃撃から彼女を守った事で身の上を話すステイシー。
地質調査員としてゾリンに近づいているが、父の会社が不正に乗っ取られたという。ゾリン打倒に協力すると言うステイシー。
地下鉱山の坑道に湖の水を通して、シリコンバレーを水没させるための工事が進められている。大量の爆薬で断層に水を導く。
計画の詳細を調べる途中、市役所で捕えられるボンドとステイシー。
脱出したものの火を点けられていたため警察から追われる二人は、消防車を奪って逃走。
計画の最終段階で、地下坑道の作業員を皆殺しにして爆薬のタイマーを作動させるゾリン。
脱出したボンドとステイシーも地下坑道に向かっていたが、爆破で生じた洪水に流されそうになる。そこにゾリンに裏切られたメイデイも居た。
最終的に最大の爆発を起こす必要があるのを知っていたメイデイは、その時限爆弾を引き上げ、トロッコで遠くに運び出すがその途中で爆死。
計画が頓挫した事を悟ったゾリンは、ステイシーを連れて飛行船で脱出。ボンドはロープ一本でそこにぶら下がる。
飛行船がゴールデン・ゲート・ブリッジにさしかかった時、ロープを橋柱に結び付けたボンドは橋柱上でゾリンと戦う。
結局ゾリンは落ちて死に、ボンドはステイシーを助け出す。
船室の中からダイナマイトを投げようとした男が、ボンドが切ったロープの反動で転ぶ。
船室が大爆発し飛行船は落ちて行った。
KGBのゴゴール将軍がボンドに勲章を持って来るが、彼は安否不明。涙を流すマネーペニー。
Qが最新の偵察機器で、ある家の探索を行っていた。その先のシャワールームで抱き合っているボンドとステイシーを見つける。