名車再生!クラシックカー・ディーラーズ
「TVR S2」BS11 7/9放送
感想
TVRは以前サーブラウのレビューを行ったが、そちらもシャーシにFRPボディの組合せで、腐食によりシャーシ交換(!)
今回のシャーシは大丈夫だったのだろう。
勉強になったのは「アライメントテスター」 計器を前輪に付け、後輪には確認用ゲージを着けてLEDのポインターで角度チェックを行う。車は直進性を保つためトーインが常識だと思っていたが、基準値が2.5度のトーアウトだとはびっくり。
内容
独特のフォルム、究極の走り。'80年代の車。S2は人気モデル。
掲示板サイトから始めオークションサイトを覗く。
ヨークシャー地方にある車。遠いは見に行くしかない・・・
ユーザはレンさん。外観はいい。整備履歴が残っている。
窓開閉が調子悪いとの事。エンジンはフォードの2.6ℓ。
試乗するマイク。「この走り、コーフンする!」
FRPの軽量ボディ。だがくたびれた内装(パーツが取れた!)
問題が隠れてるかも。クセのある車。信頼性が低い。
オークションに参加するといって一旦去るマイク。
3,145ポンドまで出す予定→2,550ポンドで落札!
喜びも束の間、持ち帰りの途中でオーバーヒート気味に。
少し休ませて牧草地で水を調達。
音も外観も見事だな。スポーツカーらしい(エド)
マイクの情報により冷却システムのチェックから入る。
上部関係は問題なし。下からラジエターを確認すると液が流れた跡を発見。ラジエターを外すと本体に穴。
代替品はなく修理するしかない→専門家に頼む。
ブレーキの利きが甘い件はブレーキブースターの穴空き。交換が必要であり他社製で代用。
マスターシリンダーも交換するが、リザーブタンクと一体型のため位置変更。
ラジエターが戻ったので組み込む(コアを交換した)
ステアリングの不調を調べる(本機はパワステなし)
まずボールジョイントの確認。アッパー、ロアとも問題なし。
ステアリングラックもOK。タイヤを動かすと右側のタイロッドエンド摩耗の傾向→両方交換とする。
タイロッドエンド交換により、アライメントテスターでトーインの調整を行う。現状は左右の合計で13度のトーアウト。
タイロッドエンドのネジを締めて調整。ポールが手伝い。
基準値は2.5度。
これによりタイヤの摩耗を抑え、燃費も向上する。
シート修理の工房に赴くマイク。職人もマイクさん。
状況説明に対し「やれるよ」と頼もしい回答。
電気系統のチェックを専門家に依頼するエド。(FRP製ボディではトラブルが起こりがち) ハザードSW、配線コネクタ、アンテナに問題あり。それらを修理するエド。
パワーウィンドについては、電気系統の問題だと費用が嵩む。
とりあえずメカ部を露出させてシリコンスプレー→成功
戻って来たシートの取付け。
費用一覧 円換算(¥160/£)
CAR 2,550 408,000
BRAKE SERVO 115 18,400
RADIATOR 120 19,200
TRACK ROD END 35 5,600
ELECTRICS 80 12,800
RE-TRIMMING 140 22,400
TOTAL £3,040 ¥486,400
テストドライブ。ステアリングの問題が解決し満足のマイク。
広告を出したが反応はいまひとつ。
スティーブさんが来るが「予算オーバー」
2日後ロブさんが来る。大変気に入ったが4,250までしか出せないという。「現金で? 大事にしてくれる?・・・」
握手するマイク。
今日の一曲
ラムゼイ・ルイス「処女航海」
Ramsey Lewis - Maiden Voyage
ハービーの五重奏団が有名だが、こっちの方が先。
バッキング・ヴォーカルをミニー・リパートンがやっているらしい(贅沢な使い方)