ヒューマニエンスQ BSP「死」4/6 「がん」4/13 「ウイルス」4/20 「皮膚」4/27 | 私の備忘録(映画・TV・小説等のレビュー)

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日々接した情報の保管場所として・・・・基本ネタバレです(陳謝)

ヒューマニエンスQ(クエスト)

昨年放送した「ヒューマニエンス(1時間番組)」のオープニングのみ撮り下ろして30分番組に編集したもの。番組HP
1時間ものの「ヒューマニエンス」も「選」として同時期に放送されているが、微妙にカブっていないので視聴している(忙しい・・・)
ざくっと箇条書きにまとめた。

 

 

「“死” 生命最大の謎」4/6放送

・スティーブ・ジョブズの言葉「死は生命最大の発明」
・短期に死を断定できない(24時間以内の火葬・埋葬禁止)
・臨死体験者の幸福感はエンドルフィン(脳内麻薬)の放出
・テロメアを修復する操作で「ガン化」が起こる
・生殖期が終わっても長く生きるのは人間だけ→サポート役
・生殖細胞だけはガン化しない。体は単に遺伝子の乗り物
感想:人体は単に遺伝子の乗り物というのが何とも清々しい
個体としての生にこだわる必要はない・・・のだ


「“がん” それは宿命との戦い」4/13放送

・ガンは多細胞生物の宿命(呪い)
・ガンを引き起こすSrc(サーク)遺伝子は細胞増殖に不可欠
・細胞中遺伝子25,000個のうち100~200はコピーミスを起こす
・細胞が持つ防御システム(チョイ悪を排除する)
・ゾウの細胞数は人の40倍でもガン死率は1/4(抑制メカニズム有)
・抑制関与のp53遺伝子が人1組に対しゾウ20組
・マウスでp53を増やしたら短命だった(まだ研究途上)
感想:元々p53は腫瘍マーカーと認識していたが、要は修復遺伝子が増えるからこそ、どこかで早期ガンが起きているという事か(なるほど)


「“ウイルス” それは悪魔か天使か」4/20放送

・赤潮の大量発生抑制を制御しているのはウイルス
・ウイルス側から見た生物は「家」→自身で増える事ができず
・相手の遺伝子を改変して増殖させる(変異ができ易い)
・哺乳類の出産の仕組みはウイルス由来(PEG10
・他のウイルス由来遺伝子 RTL1:脳、SASPase:肌バリア

・ヒトは健康時でも39種のウイルスと共存(ヘルペス)
・ウイルスも我々から貰っている。生き残るのは「結果」
感想:「進化論」で言われている突然変異も、ウイルス由来が含まれているとはオドロキ。1H番組のコチラから切り出し


「“皮膚” 0番目の脳」4/278放送

・成人男子は面積一畳、重さ3キロの皮膚を持つ
・胎児のうちから手で子宮壁、自分の体を触る(自他の認識)
・胎児は妊娠七週目頃から触る行動を始める
・皮膚同士の接触で親、子ともにオキシトシン分泌(快感)
・新生児の実験では①皮膚 ②視覚 ③聴覚の順で脳が活性化
・皮膚で光を感じる(青い光は回復遅れ、赤い光は促進)
・皮膚で音を感じる(可聴外の高周波:報酬系が活性化)
感想:胎児のうちから周囲を触って距離感を把握する姿には感動。音楽マニアが可聴域外の音が分かると言っているのは皮膚が聞いているのかも知れない。

 

 

今日の一曲
Bobby Hebb - Sunny (1966)
POPS洗礼のかなり初期に影響を受けた・・・