荒野の用心棒 1964年  イタリア | 私の備忘録(映画・TV・小説等のレビュー)

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原題:A Fistful of Dollars

監督 セルジオ・レオーネ 
脚本 ヴィクトル・アンドレス・カテナ 

音楽   エンニオ・モリコーネ

興行収入 1,100万ドル(12,4億円)

キャスト
クリント・イーストウッド      - ジョー、よそ者(「名無しの男」)
ジャン・マリア・ヴォロンテ   - ラモン・ロホ
マリアンネ・コッホ         - マリソル
ホセ・カルヴォ           - カルロス
ヨゼフ・エッガー          - 棺桶屋
アントニオ・プリエート      - ドン・ミゲル・ベニート・ロホ
ジークハルト・ルップ       - エステバン・ロホ
ウォルフガング・ルスキー   - ジョン・バクスター保安官
マルガリータ・ロサノ        - ドナ・コンスエラ・バクスター
ブルーノ・カロテヌート       - アントニオ・バクスター

映画ダイジェスト~さすらいの口笛


感想
いわゆる「マカロニ・ウェスタン」として日本で公開された最初の作品。
まだ駆け出しでギャラの安かったクリント・イーストウッドを起用して大ヒット。その後イーストウッドは急速に売れて行く。
さて本編
ならず者と保安官のグループが対立する街に立ち寄った流れ者のジョーが、両者の間をうまく渡り歩いて共倒れさせる。
単純な撃ち合い、殺し合いかと思いきやけっこう話の設定が複雑で、良く練った脚本だと思ったら元ネタは黒澤明の「用心棒」
一番の見せ場はラモンがジョーの心臓を狙って撃っても倒れないこと。
腕がいいばかりに心臓撃ちにこだわるラモン。
これって何かヘン。頭を狙えばそれで終わりなのに(まあいいけど・・・)

あらすじ
流れ者のガンマン、ジョーがメキシコ国境近くの町に立ち寄る。

道を挟んで子供が向こうに行きたがっているが、行けない事情がある。
酒場のおやじカルロスから、この町の二大勢力ドン・ミゲルとバクスター保安官の縄張り争いの事を聞くジョー。儲けるのは棺桶屋ばかり。

最初ミゲル側についたジョーだが、ミゲルの息子ラモンが帰って来てバクスターとの停戦をまとめたため用済みと考え、カルロスの家に居候する。
ラモンの愛人マリソル。無理やり愛人にされている。

先の子供は彼女の息子。
アメリカの騎兵隊とラモン一味が国境沿いで取引きする現場をたまたま見てしまったカルロスとジョー。

ラモンたちは取引きを反古にし、騎兵隊を機関銃で皆殺しにして金を奪い、メキシコ軍がやったように工作した。
カルロスとジョーは、その後死体を墓にもたれさせて生きている様に見せかけ、その後バクスター側にラモンたちの所業をタレ込む。

ラモン一味とバクスターとの銃撃戦が始まり、その隙に騎兵隊から奪った金を探すジョーは、その時マリソルが監禁されている事を知る。
ラモンたちが宴会をしている隙にマリソルを逃がすジョーだが、それが見つかり利き腕の左手を痛めつけられる。
辛くも逃げ出したジョー。それを棺桶屋が匿った。右手で銃の練習を始めるジョーだが、そこにあった鉄板に目をつける。

ラモンたちは保安官を襲って潰滅状態にし、カルロスを人質にした。

現れるジョー。

腕に絶対の自信を持つラモンはジョーの心臓を狙って撃つが倒れない。続けて撃っても倒れず狼狽するラモンを撃ち殺すジョー。
ジョーはマントの下に鉄板をぶら下げていた。


町の平和を見届け去って行くジョー。
 

 

今日の一曲
I'm Not In Love 10cc (1975)