感想
水陸両用車をここまでまともに観察したのは初めて。
やっぱ残存台数が少ないから、引取り価格も高い。
パッと見程度が良さそうだったが、塗装剥がしたらズタボロ状態。
それを、痛んだところは切り取って板金を当てて溶接して行くエド。
でもこれモノコックボディだから、こんなに切った張ったして大丈夫か?
あれで水上に出るのは相当勇気が要る・・・
意外に高額で売れてこっちも安心。
今回マイクは木製オールを作っただけか・・・
内容
1960年代、ドイツで4,000台弱作られた。エンジンはトライアンフ製。
会社は倒産。どこで探すか? フロリダで見つけた。
試乗では水上走行も可能(マイクごきげん)
値引きには一切応じず3,5000ドルで購入。
エド憧れの車でもあり喜んだのもつかの間、スチール製のボディはかなり状態が悪い。内装を全て外して確認。相当腐食部分があるのと、中途半端なパッチ当てで状態を悪くしている。
錆びの程度を確認するため「ソーダブラスター」で塗装を全部剥離。
サンドブラスターよりは優しく地金を痛めない。
マイクは緊急用のパドル作り。
帯ノコで整えグラインダーで整形後塗装。
エドは腐食部分をグラインダーで切り取り、その場所に新しいパネルを溶接して行く。ブラケットも新作しスエジ加工(フランジ出し)を行う。
排水用のビルジポンプのチェック。使えるが安全のため新品に交換。
排水口がオリジナルとは別の場所にあったため、元の場所に戻す。
本機は欧州で船舶として認められていないため、検査をパスして許可を得る必要がある。海水仕様の燃料経路。
燃料タンク改造。気化ガス排出用キャップ設置。
燃料遮断バルブ設置。電気全遮断用スイッチ設置。バッテリーを防水ケースに格納。
最後にボート機能の検査員チェック→OK
費用一覧 円換算(\153/£)
Car 21,000 3,213,000
Shipping & Travel 2,500 382,500
Spare Parts 800 122,400
Stripping & Re-Spray 5,500 841,500
Safety mods & Fees 800 122,400
Total £30,600 \4,681,800
二人で川へ行き進水式。ワインで乾杯(飲まずに車にかける)
だが水上走行途中にエンスト。ボートでけん引されて戻る。
原因はインプットシャフトのニードルベアリング破損。35ポンド。
海外にも広告を打ったら、オランダからロイさんが訪れる。運河で乗りたいとのこと。提示価格は4万ポンド。
交渉の結果35,200ポンドで成立。