セカンドバージン 2010年 NHK | 私の備忘録(映画・TV・小説等のレビュー)

私の備忘録(映画・TV・小説等のレビュー)

日々接した情報の保管場所として・・・・基本ネタバレです(陳謝)

脚本       大石静
演出       黒崎博、柳川強
主題歌  「あなただけが」倖田來未
 
キャスト
中村るい                          - 鈴木京香
鈴木万理江                         - 深田恭子
鈴木行(すずきこう)          - 長谷川博己
中村亮                               - 綾野剛
愛子                                  - YOU
秋夫・ウィリアム・ターナー  - 布施明
眞垣秀月                             - 草笛光子
向井肇                                - 段田安則




各話タイトル
第1回「不実な指」     第2回「キスして」
第3回「正直な体」     第4回「二番目の女」
第5回「愚かな女」     第6回「うずく背中」
第7回「のぞかれた夜」   第8回「愛しているのは私」
第9回「最後の一夜」    第10回<終>「誇り高き女たち」

映画版予告


感想
この番組がNHKの「ドラマ10」シリーズの最初だったと思う。
何の気なしに観始めたのだが、けっこうハマって全話観た。
当時TV界ではほとんど無名だった長谷川博己と、ベテランの鈴木京香。そして深キョンの組合せ。
初め、ただカワイイだけの深キョンではなー、と思っていたが中盤辺りからどんどん存在感が増し、結局万里江のドラマでもあったんだとナットク。
題名の「セカンドバージン」は、最初の亭主で懲りて仕事一筋打ち込んで来たるい自身。

男っ気のない自分が二回目のバージンを迎えている(身も心も)

るいの恋愛としては、いささか不完全燃焼の嫌いがある。
行が失踪してからの一年、そして死んでからの一年。
そんな状況で手紙を読まされても、気持ちとしては・・・ナー
でも脚本の大石静は「その部分」に重きを置いている。
それが「映画版」という事か(観てないけど・・・)
予告編観ると、映画が見たくなる(うまいナー)

この時の共演をきっかけにして親しくなった、鈴木京香と長谷川博己。
10年も続き、この度「完全同居」の報道がある。
これも刷り込み、だなぁ・・・


あらすじ
文壇の重鎮・眞垣秀月のバックアップを受け「新海社」で活躍する敏腕編集者・中村るいは、若く野心的な金融庁の官僚・鈴木行と出会う。

彼の著作に関わるうちに、十七歳も年下のに惹かれて行くるいは、若い時結婚に失敗していた。その息子亮の存在。

まっすぐで無防備な

恋に落ちたるいだが、行には妻 万里江がいた。

そして偶然にも鈴木夫婦はるいの家の向かいに引っ越して来た。
の妻とは知らず、万里江との近所づきあいを始めたるい
への思いは深いが、るいは別れを決心する。
仕事でシンガポールを訪れたるい

ホテルの部屋をノックしたのはだった。


シンガポールで結ばれたるい

だがるいは別れを決意していた。
 

子供を欲しがらない行に悩む万里江は、夫への説得をるいに頼む。

るいの息子 亮が年上の恋人 愛子を連れてやって来た晩、万里江がケンカの仲裁を求めて飛び込んで来た。

その背後に立つ男、を見て凍りつくるい

別れを切り出したに、逆上して手首を切る万里江。

大騒ぎの末、彼女の両親まで上京。
一方秀月が紹介した、医師で作家の秋夫・ウィリアム・ターナーから交際を求められたるい
万里江から相談を受けたるいは、妊娠を告げられた。


万里江は想像妊娠だったが、それでも演技をやめない。
うろたえるに、姿を見たくないから引っ越して、と言うるいは自宅を避けてホテルで外泊。
そんな頃、行き違いから秀月を怒らせたるいは「全作品を新海社から引き上げる」とまで言われる。

秀月の一件を、自身が降格することで収めたるい

そこに亮とケンカした愛子が、居候させてくれと転がり込む。
イギリスに帰国する秋夫から、一緒に来て欲しいと言われたるい
一方は、証券会社買収に絡み、危ない橋を渡ろうとしていた。

万里江に嘘をついて密会を重ねるるい

だが万里江は全てを知っていた。
るいの愛猫が消え、編集部にも嫌がらせが始まった。
が狙う証券会社の買収が進む中、るいの事が週刊誌にスクープされた。
マスコミの取材攻勢を受けた万里江は、それが原因で流産したとに言った。

東京地検に金融商品取引法違反で逮捕されたは、取り調べを受けて憔悴。週刊誌は更に報道を加速。
逮捕の決め手となった情報を流したのは万里江。

面会出来るのは妻の私だけ、と勝ち誇る。
拘置所の行に手紙を書くるい

仮出所しただが、万里江は家を引き払い行方知れず。

るいと暮らし始めただが、損害を与えた中国資本から狙われ、闇の世界への誘いが。
一方るいは対照的に仕事が好調。

新しい女性誌の編集長にも抜擢され、とはちぐはぐに。
万里江は実家でペット向けの事業を立ち上げ、生き生きと暮らしていた。
 

に執行猶予付きの判決が出た。社長の向井は、に話題性があるうちにと、自叙伝を書くようるいに勧める。
を狙う一味から、るいを狙うと脅されていたはその夜、本を出すことも約束して彼女と愛し合ったが、姿を消した。
そして一年が過ぎた。

仕事で出掛けたシンガポールで行を見かけたるい

だがその目の前で中国マフィアに撃たれて倒れる

そして「好きだよ」の言葉を残して逝った。


帰国したるいからの遺骨を受け取り、妻として葬儀を出した万里江は、事業で大きく成功していた。

一年後、るいは新海社の社長となるが、取次会社の倒産で窮地に陥る。
離婚しそうな芸能人に暴露本を書かせ、万里江にまで本を書かないかと勧めた結果、何とか社を立て直するい
そのつながりで、の最後の手紙を万里江から受け取った。

あの時去ったのは、貴女を守るため。

M&Aに失敗した代償として金儲けのアイデア出しを迫られ、違法スレスレの事を続けた。
だが今回の仕事は、日本の金融を混乱に落とし入れるものであり、断った。だから僕の命はあと1、2日。
るいさんに会えたことを感謝している。僕の分まで生きてください。
さようなら。愛しています。