アバター (映画)   2009年 | 私の備忘録(映画・TV・小説等のレビュー)

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続編 アバター:ウェイ・オブ・ウォーター

監督・脚本  ジェームズ・キャメロン

キャスト
地球人
ジェイク・サリー                     - サム・ワーシントン
グレイス・オーガスティン博士   - シガニー・ウィーバー
マイルズ・クオリッチ               - スティーヴン・ラング
トゥルーディ・チャコン              - ミシェル・ロドリゲス
パーカー・セルフリッジ            - ジョヴァンニ・リビシ 
ノーム・スペルマン         - ジョエル・デヴィッド・ムーア
マックス・パテル博士             - ディリープ・ラオ

ナヴィ
ネイティリ                            - ゾーイ・サルダナ
モアト(ネイティリの母)           - CCH・パウンダー
ツーテイ                             - ラズ・アロンソ
エイトゥカン(ネイティリの父)  - ウェス・ステュディ
アクウェイ                            - ピーター・メンサー

 

予告編

あらすじ映像(日本語字幕:58分)

感想
これ、実は公開時には観ていない(ヘソ曲がりなので・・・・)
数年経ってレンタルで観て、そのCGの表現力にびっくり。
映画「デスノート」での、リュークの実物感にも感心したが、こちらの本物らしさには目を瞠るものがある。
特に浮かぶ島々や、エクランに乗って飛翔する姿は、まるで自分自身が空に居るような高揚感があり、なんで劇場で観なかったのかと後悔。

基本的な構築や技術については、今までのSFの寄せ集め的印象がある。
擬似生体との神経接続は「エヴァンゲリオン」だし、戦士たちが乗るモビルスーツは「ガンダム」(実写では「マトリックス」辺りで良く見る。
ただ、それらを高いレベルで再構築し、単なる物まねになっていないところがイイ。

さて本編
戦傷により障害者となったジェイクが、アバターの体を得て喜び、走り回る様(特に足の指で土を掴む様子)には感激。
次第にこの体にのめり込んで行く気持ちが良く判る。
ネイティリについては、最初鼻が平べったくてブサイクだな、と思っていたが、ドラマが進むにつれてジェイクと心を通わせて行くうちに、だんだん可愛く見えて行くから不思議(アバターもえくぼってか・・・・)

ところで、人類が鉱物目当てでこの星の開発を行おうとしたのは理解するが、そもそもアバターによる神経接続を行うぐらいだから、エイワが行う植物系の神経ネットワークには十分興味がある筈だろう。
そういう事には興味がない会社側と、研究者側が全く相容れなかったのが悲劇。
またエイワが鉱物の真上に位置していたのは、何か特別な理由があったのだろう。
それを前提にすれば、魂の木を倒して鉱物を手に入れる事自体がナンセンス。

ツッコミ
ジェイクがトゥルークを支配したのは、要するに背後からの不意打ち。

真のマクトとして正面から戦って得たものではない。

「おまえ、それズルいだろう!」

この続編が来年(2021年)公開される様だ。
ラストで身も心もアバターになった筈のジェイクだが、予告映像で人間の姿もあるようだし、ちょっと内容が楽しみ。
アバター2予告



あらすじ
アルファ・ケンタウリ系の衛星パンドラ。

 

この地下に希少鉱物「アンオブタニウム」があり、人類はこの星に進出した。
だがそこにはナヴィという先住民が住んでおり、この者たちとの交渉が必要だった。
資源開発を担うRDA社は、その交渉を進めるため地球人とナヴィのDNAを掛け合わせた人工生命体「アバター」を運用してナヴィと接触する「アバター計画」を進める。

元海兵隊員のジェイク・サリー。アバター計画の一員だった双子の兄が急死した事で、RDA社から兄の仕事を引き継ぐオファーを受ける。

アバターはDNAを掛け合わせた本人とシンクロする事で本人と同等に動く事が出来、兄とDNAが一致するジェイクがアバター操作の可能性があるとして選ばれた。ジェイクは戦傷で下半身不随。

パンドラに到着したジェイクは「アバター計画」の責任者グレイス・オーガスティン博士の下で働く事になった。

 

兄のアバターとのシンクロは問題なく、足も含め自由に動かせる体に感激するジェイクは、喜びのあまり農園を暴走してヒンシュクを買う。


一方傭兵部隊の隊長クオリッチ大佐から、アバターに関する情報を流す様指示を受けるジェイク(成功したら足の治療が出来るとの甘言)。
グレイスたちはナヴィの中のオマティカヤ族と接触して学校を作り、アバターを通して地球に関する知識を与えていた。
だが肝心の鉱物採掘に関して計画に進展がなく、RDA社の責任者パーカーがあせっていた。

現地の森で活動を行っていた、ジェイクたちアバターの一行は巨大動物に遭遇し、ジェイクだけが取り残され滝に落ちる。
夜になって松明に火を点け、動物たちとの争いを続けるところへ助けに入ったナヴィの女性。
名をネイティリと言い、片言の英語が話せた。アバターの学校との接触があった。助けるつもりはなかったが、森の精に好意を持たれている事を知り、ジェイクを村に連れて行くネイティリ。
彼らは人類をスカイ・ピープルと言って警戒する。
オマティカヤ族の村で厳しく詮議を受けるジェイクだが、海兵隊員としての行動を見て興味を持ったネイティリの父エイトゥカンに許されて、修行する事となった(指導はネイティリ)。
反発する部隊リーダーのツーテイ。

ハンターとしての修行を積むジェイク。夜の就寝時にはグレイスたちに状況を報告。その一方でクオリッチ大佐にも情報を流すジェイク。
ナヴィの行動規範を支えているのはエイワという魂の木。鉱床の真上にあり、ある種の電気信号によるネットワークで惑星全体を覆っている。

動物たちと、髪の延長の触手を繋ぐ事で、心を通わせて操縦するナヴィ。特に翼竜のイクランとは、一度絆を結び合ったら死ぬまで同じ相手と続く。


ある日巨大な翼竜に出会うジェイク。それはトゥルークだとネイティリが教える。ナヴィの歴史の中でもそれに乗れる「トゥルーク・マクト」は数えるほどしかおらず、部族を統合出来るほどの尊敬を得る。

修行も進み、部族の信頼を得たジェイクは「兄弟」としての儀式を経て部族の正式な一員と認められた。
エイワの木のふもとで愛し合うジェイクとネイティリ。


計画が進まないことに怒るパーカーとクオリッチ大佐との思いが一致し、ブルドーザーによる森への攻撃が始まった。空からの爆撃も加わる。
ブルドーザーのカメラを破壊した事でクオリッチの怒りを買うジェイク。
ナヴィたちの中でも吊し上げを食うジェイクだが、突然接続を切られて倒れる。クオリッチたちの侵入でリンク装置が破壊された。

監禁されるジェイク、グレイスたち。
だがパイロットのトゥルーディの協力で脱出。ヘリでリンク装置を積んだコンテナを安全な場所へ運搬してアバターの再接続。

だが脱出の時グレイスが重傷を負う。
このまま部族に戻っても彼らの信頼は得られない。

エクランに乗ってトゥルークに近づくジェイク。

恐れる者がないという事は、背後には注意が向いていない・・・・

トゥルーク・マクトとして村人の前に現れたジェイクは、再び信頼を取り戻す事が出来た。

 

ジェイクはグレイスをエイワの力で助けて欲しい、とネイティリの母モアトに頼む。

村人全員による祈り。だがダメージが大きすぎてそれは叶わなかった。
ジェイクは村人のために戦うと宣言。

他の部族も集めて対抗する準備を進める。


ナヴィたちの集結を知ったクオリッチは、航空部隊で魂の木への攻撃を仕掛ける。

ジェイクはエクランによる飛行部隊の強力な槍でヘリを撃墜して行く。
だが地上部隊はモビルスーツや戦車の威力に押されて形勢不利。

そんな時、森に棲む巨大怪獣が団結して敵に攻撃を仕掛けた。誰の味方もぜず、バランスを保つだけと思われていたエイワによる加勢。

爆弾を積んでいる爆撃機にとり付いたジェイクは、ファンに手榴弾を投げ込んで墜落させる。

中にいたクオリッチはモビルスーツに乗って墜落寸前の機体から脱出。
降りたところはリンク装置を積んだコンテナの近くだった。


装置を破壊しようとするクオリッチを止めようとしたネイティリだが、歯が立たない。次いでジェイクが駆け付けて戦いを続けるが、なおもリンク装置を破壊するクオリッチ。接続を切られて倒れるジェイク。
そこにネイティリの矢がクオリッチの胸を貫いた。
破壊されたリンク装置から出て酸素マスクを取ろうとするジェイクだが、途中で気を失う。
気配を感じてリンク装置に駆け寄ったネイティリが、人の姿のジェイクにマスクを付ける。
息を吹き返すジェイク。

傭兵の残党、RDA社で攻撃に関わった者たちは地球に送り返された。
一連の始末が終わってから、ジェイクは元の居住区を離れ、ナヴィの村に行く。
アバターのジェイクと人のジェイクを並べて、エイワの木のふもとで皆が祈りを捧げる。


そして力強く目を開くアバターのジェイク。