NHKスペシャル シリーズ 巨大危機 #3「ウイルス大感染時代」 1/14放送 | 私の備忘録(映画・TV・小説等のレビュー)

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MEGA CRISIS 巨大危機 ~脅威と闘う者たち~
 第3集 ウイルス“大感染時代” ~忍び寄るパンデミック~

 

番組情報
https://www6.nhk.or.jp/special/detail/index.html?aid=20170114

番組詳報
http://tvtopic.goo.ne.jp/program/nhk/1009/1028095/

 

要約
鳥インフルエンザ。鳥→ヒトへの感染はしないというのが通例だが、エジプトで死者35名。
人への感染の障壁:①温度。鳥の体温42℃。ヒトの体温36℃との差が障壁。その間を取り持つのが豚(体温42℃)。豚の体内でウイルスの遺伝子が混ざり合う→ヒトでも増殖。
障壁②受容体の形状。現在は結合遺伝子の数:4と少ないが、突然変異で感染能力がアップするリスク有。

 

我々がいつも罹るもの→季節性インフルエンザ(2~3日寝ていれば治る)。病原性インフルエンザ→1~3日で発症。4~5日で死亡。
最悪のシナリオ。感染1人から2週間後に感染35万人。外出の自粛、社会機能マヒ、物流停止、食べ物の入手困難。外国の支援期待出来ず(世界中で感染拡大)。
日本人の1/4感染。火葬追いつかず空き地に埋葬。致死率2%で死者64万人。パンデミックは避けられない。致死率0.1%でも数万人死ぬ。
ワクチンもパンデミックの数ケ月後にしか出来ない(初期に間に合わない)。

 

対応は「いかにうつさないか」。日本人は会社に行ってしまう→NG。法律出来た(新型インフルエンザ等対策特別措置法)。場合により非常事態宣言を出す。

 

パンデミックの脅威はインフルエンザだけではない。
MERS→中東から拡大(2012年)。エボラ出血熱→アフリカから(2014年)。 
リスクを高める要因→温暖化。
①シベリアの永久凍土が溶けて未知のウイルスが放出。3万年前の地層からモリウイルス。
②蚊の生息域・生息数の拡大。ジカウイルス→ウガンダから(1952年)。ネッタイシマカにより媒介。日本ではヒトスジシマカにより媒介の可能性。現時点ではリスク小→気温上昇により成長早くなり、個体数アップ。

米国でのウイルス撲滅の取り組み→遺伝子組み換え。
オスの蚊幼虫に寿命が短くなる遺伝子組み込み。メスと交尾して出来た幼虫は短寿命→世代交代前に死ぬので個体数激減。ただし生態系に影響を与える(慎重さが必要)。

 

どうすればいいか
アフリカでの未知のウイルス調査、解析。ワクチン開発に繋げる。
新型インフルエンザの対策→ワクチン大量生産。現状は鶏の卵使用→質にバラツキ。
犬、サルの腎臓細胞を使って作る→従来の200倍の速さでかつ高品質。ワクチン製造の時間短縮。

追いかけっこ。
日本人はいったんは大騒ぎするが、忘れてしまう。長い目(10~20年)でのリスクを理解して対策を考える必要がある。
今年日本でジカウイルスの感染が拡大する確率→8%。


感想
「シリーズ 巨大危機」は、昨年9月に#1、#2をやってからずいぶん間が空いていたので、見逃してしまった。今回別の手段で#3を視聴。

 

ウイルス感染の話は、先日「バイオハザード」で認識したが、今度は実生活でのリスク。
インフルエンザについて、基礎知識が乏しかったため、ココでおさらい。
基本はA,B,Cと3タイプあり、鳥インフルも人インフルもAに分類される。その中で毎年流行しそうなものを予測してインフルエンザワクチンが供給されるという事。鳥インフルエンザは高病原性のものがあるため、こちらの方から変異して人に感染するものが出来ると、大変な事になる、というのが今回の前半の話。

 

いずれにしても、シーズン中は手洗い、うがい、部屋の加湿を忘れないように。