バイオハザード・ザ・ファイナル 2016年 | 私の備忘録(映画・TV・小説等のレビュー)

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過去作総レビュー

 

監督  ポール・W・S・アンダーソン

 

キャスト
アリス     (ミラ・ジョヴォヴィッチ)
クレア     (アリ・ラーター)

アイザックス  (イアン・グレン)
ウェスカー   (ショーン・ロバーツ)
レッドクイーン (エヴァ・アンダーソン)
アリシア    (ミラ・ジョヴォヴィッチ)
ドク      (オーエン・マッケン)
コバルト    (ローラ)

 

予告編

 

感想
良くも悪くも、やっと終わった、という感じか。
冒頭でアリス自身が話す物語の経緯には「それちょっと違うんじゃね?」と突っ込みたくなる。
そもそもTウィルス開発のいきさつは第二作で、アシュフォード博士が自分の娘が歩けるように、と作ったものをアンブレラ社が利用したと理解していたが・・・・
展開で言えば、第五作における海底の都市シミュレーション基地での出来事が、全くなかったものとされているのにも、ちょっと不満はある。
ただ、あまり内容を知らない者も含めた公約数的な落しどころを考えての事なのだろう。

 

前作までで、あれほど君臨していたウェスカーが、単にアリスを待っているだけで、地下本部で対峙しても戦いの場面はなく、レッドクィーンにあっけなく潰されてしまったのは何ともザンネン。

 

オリジナルのアリスも実はクローンだったというオチは、ちょっと拍子抜け感がある。予告でアリスが婆さんになった姿が出ていたので、Tウィルスの副作用によるものか、と思っていた。

アクション映画としては、まあまあだと思うが、期待が大きい分「こんなもんか」という印象も。

 

さすがに第一作から10年以上経っているので、アリスの動きも衰えている筈だが、よく頑張っている。また、顔が確実に優しくなっているのは、子供が出来たためもあるのかも。

 

何か続編ブームっぽい雰囲気だが、今年公開予定の「ブレードランナー2049」も楽しみ。

 

 

アリスの独白による今までのあらすじ
アンブレラ社は、アレクサンダー・アイザックス博士とジェームズ・マーカス博士が50%ずつの出資で共同設立したバイオベンチャー。
元々「早老病」の治療薬として開発されたTウィルス。

マーカス博士の娘アリシアがこの病気に罹っていた。
Tウィルスの発売後、人間、動物をアンデッド化してしまう副作用が判明。
発売中止を訴えるマーカスをアイザックスが殺し、アリシアの後見人となる。
コンピュータシステム「レッドクィーン」はアリシアの脳内データを利用したもの。

 

 

あらすじ

ホワイトハウスでの闘いで一人生き残ったアリス。

散発的に出て来るアンデッドと戦いながら立ち入った建物の中で、端末映像のレッドクィーンと対峙する。
現在残された人類は数千人足らず。

アンデッド達が殺到して全滅するまでの猶予は48時間。
ラクーンシティ地下の研究所「ハイブ」にあるTウィルス用ワクチンを撒布する事でアンデッドは死滅すると言うレッドクィーン。
相手を信じきれないが、今打てる手は他になく、その作戦に乗るアリス。

途中、アイザックスの指揮する装甲車に捕まるが、何とか脱出。その時、アイザックスの左手首を切り落とす。

 

ラクーンシティーに到着した時、知らない敵に襲われ、気絶するアリス。

目覚めたアリスは、アンデッドに対抗する組織に捕まっていた、仲間だと言っても信用されない。組織のボスはドク。
険悪な雰囲気の中で、以前の仲間だったクレアがアリスを見つけ、拘束を解かれる。

アリスの機転で一度はアンデッドたちの攻撃を退けたが、次は持ち堪えられない。アリスはワクチンの話を彼らにして、一人で行くと言ったが、クレア始め数人が助っ人を志願。

そのメンバーでハイブへ潜入。

 

ハイブ入り口に何とか辿り着き、そこでアイザックスが役員会議で演説する動画を見つける。
環境破壊等により、人類は早晩亡びる。

その速度をTウィルスにより速めて、残った世界を少数のアンブレラ関係者が支配するという図式。

ハイブ内でアリスたちを持ち構えるウェスカー。レッドクィーンに各種の指示を出す。表面上は従うレッドクィーン。

アンブレラ社々員には逆らえないようプログラムされている。

ワクチン奪取も、自分で手を下せないためアリスに頼った。
ウェスカーは、冬眠装置を作動して、ある人間を覚醒させた。

それはアイザックス博士。この男がオリジナル。

数々のトラップをかわして地下の本部に向かうアリスとドク。

途中冷凍睡眠されたアンブレラ社幹部のエリアを抜ける。

 

本部に辿り着くと、ウェスカーとアイザックスが待っていた。

アイザックスはワクチンを手に持っている。

そこに車イスで入って来た老女。アリシアだった。

Tウィルスによりいったん早老病の進行は止まったが、それは一時的なものだった。
またアリスがアリシアのクローンだった事をアイザックスが暴露。アリスに幼少の記憶がないのは、記憶喪失ではなかった。
また仲間の筈だったドクがアリスに銃を向ける。アンブレラ社側のスパイだった。

絶体絶命の中、アリシアはウェスカーの解雇を通告。

経営者としての命令を受け、社員でなくなったウェスカーを、レッドクィーンが攻撃し、ウェスカーは扉に半身を潰される。
慌ててドクが発砲したが空砲。アリスが事前に疑って弾を抜いていた。何故だ!と問うドクに「死ななかったからよ」と返すアリス。アリスは手を下さなかったが、後から到着したクレアが止めをさした。
アリシアは自らを犠牲にして、冷凍冬眠されている幹部もろとも地下の施設を爆破。

 

逃げ出すアイザックスを追うアリス。レーザーの廊下で、施設を知り尽くしたアイザックスに指を切り落とされるが、ポケットに手榴弾を押し込んで爆破させ、何とかワクチンを奪う。
地上に出てワクチン容器を破壊しようとしたアリスだが、再びアイザックスが追って来る。
支援システムの作用で容易に倒す事が出来ない。
その時、アンデッドを引き連れて、先に腕を切り落とされたクローンのアイザックスが到着。

アイザックスに、お前はクローンだ、と言われても信用せず、強烈な意思でオリジナルを倒してしまう。
そのクローンもアンデッドに食われる。
アンデッドに囲まれ、襲われる寸前にワクチン容器が破壊され、周辺のアンデッドは即刻死亡、どんどん広がって行った。
自身の消滅を覚悟して目を閉じるアリス。

 

目を開けたアリスに寄り添うクレア。Tウィルスは死滅したが、正常な細胞は壊れなかったため、死ななかったという。
アリシアは死ぬ前に自分の記憶をレッドクィーンに移植しており、それがアリスにも移植された。涙を流すアリス。

ワクチンが世界中に行き渡るまで、まだ数年かかる。

そう言ってバイクで走り去るアリス。
エンドロールの後、レッドクィーンの声で「ここで、みんな死ぬことになるわ」