モーガン・フリーマン 時空を超えて「死後の世界はあるのか?」7/22放送 | 私の備忘録(映画・TV・小説等のレビュー)

私の備忘録(映画・TV・小説等のレビュー)

日々接した情報の保管場所として・・・・基本ネタバレです(陳謝)

番組紹介
http://www4.nhk.or.jp/P3452/x/2016-07-22/31/15373/1988018/

 

感想
最初題名見て「あ、例の臨死体験かー」とスルーしようとしたが、録画チェックで結局全部観る事になった。

マイクロチューブルによる情報処理の解明の中で、離れた場所へ情報が伝わるという話には非常に惹かれる。
その辺りの真偽についてはまだまだ研究の余地があるだろうが、ショパンの楽譜の件は、なんだか切ない感じ。

 

紙の情報でも感情が伝わる・・・・今こうやってBlogを書いている事も、一応電脳社会で生きているという事か。
本人そのままでなくとも「コロナ」成分ぐらいは伝わっている、かなぁ。

 

追加情報 
スチュワート・ハメロフ
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%83%81%E3%83%A5%E3%83%AF%E3%83%BC%E3%83%88%E3%83%BB%E3%83%8F%E3%83%A1%E3%83%AD%E3%83%95

クリストフ・コッホ『意識をめぐる冒険』
http://d.hatena.ne.jp/mmpolo/20141012/1413079094

 

 

内容

人間の魂はとは何か(内なる何か)。生き続けるのか。

いずれ誰もが直面する問題。

 

モーガンの経験
六歳の時、祖母を亡くした。なぜ突然居なくなったのか判らなかった。魂はどこかで生き続けるのか。

 

エベン・アレグザンダー(脳神経学者)
急性細菌性髄膜炎で脳の表面が膿で包まれ、大脳皮質が麻痺し7日間昏睡状態が続いた。その後回復。
昏睡時には「ミミズから見た世界」を経験(汚い土の中)。
その後くるくる回るものが現れ、美しい野原に出た。自分が蝶の一羽となり、群れの中を飛んでいる。暖かく神聖なもの(神、宇宙)を感じる体験をした。超越的なものが存在する。自分の体験を科学的に説明出来ない。

 

ブルース・グレイソン(脳神経学者)
臨死体験の調査を行った。肉体からの離脱、光、神聖な存在を見る→多くは幻覚。1970年代、パイロットにGを掛ける実験が行われた。気を失う時、まぶしい光を感じ、自分自身を高い所から見る感覚があった。ただし神聖な存在との出会いはなかった。

臨死体験の壁。なぜ記憶しているのか。死の先に何かがある印なのか。
魂を科学的に解明する必要がある。意識とは何かがポイント。

 

スチュワート・ハメロフ(意識研究センター所長)
脳の活動と意識の関係性を調べる。
マイクロチューブル(脳の中の細胞骨格)。脳細胞をコンピューターの一種と考える(量子コンピューター)。量子もつれが意識と深い関係にある。脳の離れた場所で反応する。何もないところでも伝わる→外の空間と繋がる可能性がある。

意識は宇宙の構成物質で出来ている?
脳の機能が停止するとマイクロチューブル内の物質が散らばる。意識を取り戻すと戻る。量子情報は魂のまま浮遊する?
脳死患者のモニター。脳のニューロンが爆発的に活動→量子論で説明可能?

 

意識はどこから来てどこへ行くのか。
脳の活動パターンで意識を捉える。
脳に意識が宿っている。死んだ時、眠りに落ちた時、脳に何が起きるのか。

 

ジュリオ・トノーニ(神経科学者)
意識の謎の解明。寝ていても脳は活発に動いている(意識はない)。
パターン化。関係性の情報(炎のようなもの)。
実験:意識を失った脳を調べる。大脳皮質が電流にどう反応するか。
一つの刺激が反応を生む→目覚めている。
意識がない時。情報を共有する力がない。例えば会議のようなもの。意識がある時は話し合っている状態。
昏睡状態で意識は存在しているのか→ない事は判る。意識を生み出すために必要なものは何か。

魂とは何か。エネルギー?重さはあるのか。
物質なら原子で出来ている。原子ならリサイクル可能。

 

クリストフ・コッホ
ニューロンのネットワークにより意識が生まれる。永遠の魂は存在しない。不変の魂はない。常に変化する。肉体よりも長くは生きない。

 

ダグラス・ホフスタッター(認知科学者)
認知機能のモデル化に成功。
モデル化とは。例えばコショー入れ。すぐに認識出来る(モデルがある)。
蜂→太陽と巣の位置が判る。ヒヒは群れの序列が判る。人間は自分が何者かを知っている(作り上げる)。精神のフィードバックループ。
カメラでTVを写す(画面の重積)。
人間以外にも魂はある。魂を人工的に作る。

多くの宗教は「肉体は魂の入れ物」と説く。
脳のコピーにも魂が生まれるか。脳の模倣は難しい。

 

スティーブ・ポッター(神経工学者)
生きたニューロンとコンピューターを繋ぐ(半分機械、半分生体)。多電極アレイ培養皿。これが意識を持っているか→yes。どうやって知るか。会話をして、相手を信じるしかない。

肉体は亡びても魂を残せると考える。

 

ダグラス・ホフスタッター。
意識とは、情報により複雑な思考パターンを作り出すこと。
ショパンの楽譜。感情が現れている(魂の一部)→生き続けている。永遠の魂を獲得。
死は皆既日食の様なもの。月に隠れてメインの光は遮られるが、その周辺(コロナ)は淡い輝きが残っている。
妻キャロルの死。イタリアの旅行中に脳腫瘍で倒れ、翌日に昏睡状態(その後死亡)。
妻の一部だけでも生き続けられないかとの願い。

モザイク画。破壊されてもコピーは出来る、概要は伝えられる。
出会った人の中で生き続ける。人々の心の中以外で生き続けられるか。

 

ジュリオ・トノーニ。死ねば消え去る。

必要なのは、何を信じるか。