NHK クローズアップ現代+「アインシュタイン“最後の宿題”が解けた!」 6/29放送 | 私の備忘録(映画・TV・小説等のレビュー)

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日々接した情報の保管場所として・・・・基本ネタバレです(陳謝)

番組紹介
http://www.nhk.or.jp/gendai/articles/3830/

 

番組詳報
http://o.x0.com/m/277790

 

要点
13億光年離れた宇宙に2つのブラックホールが連なって回っている。引き合い、最後に合体。その時の空間歪みが宇宙全体に広がる。それが今回初めて観測された。

空間の歪みはアインシュタインの一般相対性理論で説明される。左項:空間の歪み、右項:物質の重さ・エネルギー。エネルギーがあると空間が歪む。
その歪みは極端に小さく、アインシュタインは見つけられないだろうと言った。

 

米施設「LIGO(重力波望遠鏡):Laser Interferometer Gravitational-Wave Observatory」リーダー:デイビッド・ライック教授。
全長4kmの真空の管2組が端の方で直角に交差。空間に歪みがあると、管内を通る粒子の速度に差が出て検出出来る。
課題はノイズ。1000km先の振動も影響を与える。海岸の波でさえ観測の邪魔になる。
観測用の鏡も動く→誤検出。振動のキャンセルのため、鏡を吊るす。4段振り子でキャンセル。ノイズ除去に貢献した日本人科学者:河邊径太。
原子の1億分の1の歪みの検出に成功。1000人以上の科学者の執念。革命的な発見を促す。
ブラックホールの観測が可能になる。波形により距離や重さが把握出来る。先のブラックホールの重さは太陽の36倍。
宇宙初期の形の解析に貢献する。

京大 研究グループ。
宇宙誕生から間もなくガス・塵が集まりファーストスターが誕生。それが自らの重みで潰れ、ブラックホールになった。
原始重力波は今でも存在している。重力波でビッグバンそのものが見える。他にも施設を作る事で方角が判る。日本での開発「KAGRA」。

 

感想
重力波の観測に成功したというニュースは2月頃だったか。当時新聞でも取り上げられていたが、一時の興奮で、ちょっと経つと何の事だったか忘れてしまう。
ただ、この重力波測定により、宇宙の姿が次第に解明されるという時代に生を得ているのは非常にラッキーな事。それについてはゲストの中川翔子に同感(ちょっとはしゃぎすぎではあるが)。
先日のパラレルワールドの話も含め、注目して行こう。


参考サイト

 

河邊径太によるLIGOの説明
https://dcc.ligo.org/public/0038/G060164/000/G060164-00.pdf

 

KAGRA
https://ja.wikipedia.org/wiki/KAGRA