NHK モーガン・フリーマン 時空を超えて「宇宙は生きているのか?」7/1放送 | 私の備忘録(映画・TV・小説等のレビュー)

私の備忘録(映画・TV・小説等のレビュー)

日々接した情報の保管場所として・・・・基本ネタバレです(陳謝)

番組紹介
http://www4.nhk.or.jp/P3452/x/2016-07-01/31/34352/1988005/

 

生命の定義とは?
宇宙を一つの生命体として見る考え方。
幼い頃、ホタルを見る機会があった。星も生きているように見えた。生きているというのはどういう事か。

 

ユルゲン・シュミットバウアー(コンピューター学者)。生命の定義は拡大解釈されつつある。
自動車は工場プログラムによって作られている→生きているとも言える。
スワームボット。個々は簡単なプログラムで動くが、複数になって行動すると複雑な動きが出来る。アリはフェロモンによって統一行動を取る。スワームボットのそれは電気メッセージ。宇宙は超個体。

 

ジェフリー・ウエスト(素粒子物理学者)。代謝の概念は都市にも当て嵌まる。人、高速道路、電線等により都市機能が維持されている→生命体に繋がる。ネットワーク構造。
生きるために、体内にどれぐらいのエネルギーが必要かが判る(数学と物理学による算出)。クジラの拍動は6回/分。ネズミは500回/分。
都市にも当て嵌まる。ラッシュという形で2回/日の拍動。

 

宇宙が生きているとしたら、その拍動はあるのか。
ステファン・アレクザンダー(理論物理学者)。宇宙の鼓動を聞くことが出来る(特有のパターン)。ビッグバンで生まれた→ビッグバウンズ(跳ね返り現象)。収縮と膨張を繰り返す。今は膨張の時期。膨張しきると今度は重力が増し、収縮に転ずる。収縮しきって特異点に陥ると光も逃れられない。

ビッグバウンズ理論では特異点には達しない。ニュートリノの存在(反発力がある)。ニュートリノは重力がなく、物質を通り抜けられる。鼓動を打たせている存在。圧縮すると超流動体となる。何兆年にも亘り収縮、膨張を繰り返す。それらを経てもニュートリノは生き残る。
ビッグバウンズは芋虫から蝶への変態に例えられる(分子の材料が同じで、構造が変わる)。

 

宇宙も生命体なら子孫を残すのか。共通しているのは「何かから生まれた」。
リー・スモーリン(理論物理学者)。人間は単純なものから進化。宇宙も同じ。
宇宙に祖先はいるか?。いくつかの方法が選択されて今の形になった。自然の選択。鍵を握るのはブラックホール。

 

量子重力理論。
恒星の爆発により新しい宇宙が生まれる。無限大の密度になる前に膨張する→新たな宇宙。物理法則が異なる。多くのブラックホールを生み出す物理法則の方が有利。系統樹。
ブラックホールは太陽の20倍以上の恒星が崩壊する時に出来る。冷却材に用いられるのが一酸化炭素。炭素、水素も構成材。

 

宇宙が生きているかどうかの見極め→頭脳があるかどうか。原子を用いたコンピュータ。
セス・ロイド(量子コンピュータ学者)。量子コンピュータは同時に複数の処理が出来る。量子力学では同時に複数の場所に存在出来る(常識を超えている)。20年続けた研究。
量子コンピュータはまだ簡単な計算しか出来ない。宇宙は巨大な量子コンピュータ(知的生命体)。その考えを読み解けるのか。
ユルゲン・シュミットバウアー。模様を描くプログラム。1個は単純だが、組み合わせて複雑なものになる。

宇宙観は、そもそも絵空事かも知れない。あなたが現在存在していると言えるか。宇宙も例外ではない。

 

ロバート・ランサ(生物工学者)。動物クローンを多く作って来た。
宇宙観は脳内で生じた産物。生命中心主義。
電磁波は人には見えない。人に赤く見えるものが動物にはオレンジに見える。

量子力学では、素粒子は観察した時、初めて位置が決まる→時間に関する情報はなくなる。
森で木が倒れたらどうなる?→観察者が居る事で存在する。考えを閉ざせば空間も時間も消える。

セス・ロイド(機械工学教授)。ビッグバン以降の宇宙はコンピュータが計算したもの。
宇宙は細かなゆらぎを経て時々大きく増幅する。生命が誕生した事で違う道を歩んでいる。

 

感想
最近宇宙がらみの話が多くてやや「お腹いっぱい」状態かな?
宇宙が意識体である、というのは小松左京が「果しなき流れの果に」で提唱した考え方。当時はそのバカげた壮大さに違和感もあったが、時代がこうなってみると、別に誇張でも何でもなかったという感じがして来る。

 

果しなき流れの果に 書評
http://ameblo.jp/yashima1505/entry-10001270695.html
ガイド版
http://ameblo.jp/yashima1505/entry-10001313897.html

 

原子という単位で見れば、人体なんて空間だらけのスカスカ状態。宇宙そのものが生物だったとしても不思議ではない。

宇宙という生命体の中の一単位としての地球は、一体何の役割りを担っているのか。

 

文献

スウォーマノイド
http://wired.jp/2007/05/15/%e7%be%a4%e8%a1%8c%e5%8b%95%e3%83%ad%e3%83%9c%e3%83%83%e3%83%88%e3%81%ae%e9%80%b2%e5%8c%96%e5%bd%a2%ef

%bc%9a%e3%82%b9%e3%82%a6%e3%82%a9%e3%83%bc%e3%83%9e%e3%83%8e%e3%82%a4%e3%83%89/

量子重力理論
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%87%8F%E5%AD%90%E9%87%8D%E5%8A%9B%E7%90%86%E8%AB%96

ループ量子重力理論の説明
http://blog.livedoor.jp/dogon23/archives/29551837.html

セス・ロイド
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BB%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%83%AD%E3%82%A4%E3%83%89

量子重力が予言するビッグバウンス宇宙
http://www.nikkei-science.com/page/magazine/0901/200901_040.html

サイクリック宇宙論(ビッグバウンス)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B5%E3%82%A4%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%83%83%E3%82%AF%E5%AE%87%E5%AE%99%E8%AB%96

ビッグバウンスとブラックホール
http://sonokininatte55.blog.fc2.com/blog-entry-190.html