レオン  1994年 | 私の備忘録(映画・TV・小説等のレビュー)

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日々接した情報の保管場所として・・・・基本ネタバレです(陳謝)

監督 リュック:ベッソン

 

キャスト
レオン          ジャン・レノ
スタンフィールド     ゲイリー・オールドマン
マチルダ         ナタリー・ポートマン
トニー          ダニー・アイエロ

 

予告編

 

 

感想
新春特番を録画してずっと放置していたもの。
有名な映画だが、観たことはなかった。
イントロの、レオンが仕事をこなすシーンでは、手際の良さがストレートで小気味良かった。それに引き換え、全く平凡な毎日。
マチルダも、父親に良く怒られるどこにでも居そうな女の子。

それが突然、家族が皆殺しにされるという事で急変する。オヤジ、やっぱり隠してたんじゃん!
突然少女を抱え込んでしまった殺し屋。この対比は実に面白い。銃の取扱い、射撃等でメキメキと腕を上げるマチルダ。

しかし遠方射撃の練習で、マラソンランナーに絵の具を撃ち込む場面、あれはない。射程百メートル以上はある筈だから、そこに弾道が変わらず到達させるためには、相当な初速が必要の筈だから、人間の胸に当ったら、とてもタダでは済まない(水鉄砲とは違うのだよ)。

しかし後半に行くにつれ、このマチルダがドキっとするぐらい美しい表情をするのにちょっと感動。まあ、これを描きたかったという事なのだろう。彼女は「スター・ウォーズ」のパドメ役としての記憶が強い。完璧な菜食主義者らしい。

 

スタンフィールド役のゲイリー・オールドマン、「フィフス・エレメント」で武器商人のゾーグ役をやっていた。この軽薄さはある意味貴重。

 

何と言ってもエンディング曲がいい。

Sting 「Shape Of My Heart」

 

 

あらすじ
レオンは一流の殺し屋。毎日2パックの牛乳を飲み、腹筋のトレーニングを欠かさず、部屋では観葉植物を育てている。

 

そんなレオンが暮らすアパートの同階に住むマチルダ。父親に良く殴られて通路に出されていた。全寮制の厚生施設に行く筈が、2週間も不登校が続いていた。時々言葉を交わす2人。
ある日マチルダの家に男数人が押しかけ、父親と口論に。父親が預かったヘロインの量が足りないというもの。明日の正午までに盗んだ奴を見つけろと言って去って行った。

 

翌日、マチルダはレオンに声をかけ、買い物のついでにミルクを買ってあげると言って出かけた。その間に武装した男たちがマチルダの家に押しかけて妻、娘を銃殺し、ヘロインの件について父親を問い詰める。
隙を見てショットガンで反撃し、手下を殺すも、射殺される父親。男らはマチルダの4歳の弟も殺していた。
買い物を終えて部屋の前に来たマチルダ。全てを察して見張りの男をやり過ごし、レオンの部屋のベルを押す。
関わりを避けたかったレオンだが、やむを得ずマチルダを中に入れる。
家の中からヘロインを探し出し、男たちは去って行った。

 

やっかい者を抱え込んだレオン。その夜マチルダを撃ち殺そうと銃を向けたが、出来なかった。
翌日、話の中でレオンが殺し屋だと知ったマチルダは、殺し屋になりたいと懇願した。
レオンはすぐに引越し、昔からのつきあいで、仕事を回してくれるトニーのところで、マチルダの訓練用のライフルを調達した。
殺しのセオリーを教える代わりに、レオンに読み書きを教え、家事をする事で始まった奇妙な共同生活。
訓練の中で非凡な才能を見せるマチルダ。

 

ある日、偶然父親を殺した男がDEA(麻薬取締局)の捜査官、スタンフィールドである事を知るマチルダ。職務を利用して麻薬の商売をしているスタンフィールド。仇を討つため、食品の配達人を装ってDEAの建物に入るマチルダ。トイレに入るスタンフィールドの後に続く。

使用中のドアの前に立つが、実はスタンフィールドはマチルダに気付いており、入口ドアの裏に隠れていた。
マチルダがスタンフィールドに撃たれる寸前、手下がレオンに撃ち殺された事を知る。辛くも助かるマチルダ。
マチルダは、スタンフィールドを殺しに行く事、自分が死んだらこの2万ドル(家から持ち出して来た金)で仇を討って欲しいという置手紙をしていた。
スタンフィールドの手下を皆殺しにした後、DEAに押しかけ、マチルダを奪還するレオン。

 

スタンフィールドはトニーの所へネジ込みに行き、彼の素性を突き止める。

買い物帰りのマチルダを襲う武装集団。マチルダに部屋のノックの合図を聞くが、マチルダは嘘を教える。
マチルダから奪った鍵で中に入る4人ほどの男は、全てレオンに殺された。
レオンは人質に取られているマチルダのところまで出向き、彼女を取り返す。

部屋に戻るが、スタンフィールドは警察部隊全部を投入してアパートを包囲。もう逃げ場所はない。
レオンは壁の換気扇のところを斧で破壊。そこは通風路になっており、マチルダの体格なら何とか降りられる。
泣いて抵抗するマチルダにトニーの所で1時間後に、愛してる」と言って押し込んだ直後、部隊の打ち込んだ爆弾が爆発。

 

爆発の煙が収まって、部隊の者が押しかけた時、倒された男の1人がゆっくり手を上げた。
「生存者がいるぞ」との言葉と共に、その男は助けられながら階下に降りて行った。
生存者に化けて逃げる寸前、それを見破っていたスタンフィールドに背後から撃たれるレオン。
瀕死のレオンは、最後に「マチルダからプレゼントがある」と言ってスタンフィールドにあるものを握らせた。レオンが腹に巻きつけていた手榴弾のピンだった。爆死した2人。

 

マチルダはトニーのところへ行き、殺し屋にしてくれと頼むが、断られる。
厚生施設に入ったマチルダ。レオンの育てていた観葉植物をその庭に植えた。