クリスマスの約束 2014年 | 私の備忘録(映画・TV・小説等のレビュー)

私の備忘録(映画・TV・小説等のレビュー)

日々接した情報の保管場所として・・・・基本ネタバレです(陳謝)

小田和正がプロデュースする音楽番組(TBS:深夜枠で放送)。今回は12月25日深夜の放送。
毎年楽しみにしているが、今回はオープニングで全員集合による「最後のニュース」(井上陽水の持ち歌)。
だが、それが終わってから、この企画を振り返る特集へと突入。

 

2001年(第1回)
元々はTBSの出した企画を小田が受けた形。同じ時代を生きて音楽を作って来た人たちの7曲を、一緒に演奏したいという趣旨で、一人ひとりに直筆の手紙を出したが、結局競演しようという者は一人も出なかった。
たとえ誰も来なくても、作者に敬意を表して原曲に近く歌う覚悟。TBSとの編集会議。出演者ゼロで総崩れした時どうするか。そんな時山下達郎からの手紙。小田さんが自分の歌を唄う、こんな時代が来たんだな、と。小田は言う。一時期は憎みあっていた様な時期もあった。
その時1人で唄った7曲。
「言葉にできない」「夜空ノムコウ(スガシカオ)」「ひこうき雲(荒井由美)」「春夏秋冬(泉谷しげる)」「Automatic(宇多田ヒカル)」「Tommorrow never knows(桜井和寿)」「クリスマス・イヴ(山下達郎)」

 

2002年(第2回)
この回もゲストなし。曲の紹介は「化粧(中島みゆき)」「ギプス(椎名林檎)」「決して忘れない(桜井和寿)」
桜井和寿からの手紙。参加しない事の理由①TBSに対する不信感②チャリティーでない事。

 

2003年(第3回)
初めてゲストが参加。
曲紹介 「夏色(ゆず)」「青春の影(財津和夫)」「木蘭の涙(根本要)」「HERO(桜井和寿)」

 

2004年(第4回)省略

 

2005年(第5回)
ゲストに中居正広。「夜空ノムコウ」

 

2006年(第6回)
曲紹介 「SAKURA(いきものがかり)」「全力少年(スキマスイッチ)」

 

2007年(第7回)
競演のパターンが定着。
「風になりたい(宮沢和史)」「たとえば(さだまさし)」「ばらの花(くるり)」「恋バス(矢井田瞳)」「SOMEDAY(佐野元春)」

 

2008年(第8回)
松たか子/佐橋佳幸夫妻ゲスト「おやすみ」

 

2009年(第9回)
小田の構想。大勢のアーティストを一堂に集め、1曲づつ全員で唄うメドレー。小田に賛同して集まるが、スレ違い。長く聴くのに耐えられるか、なぜみんなで唄うのか。一方ですごいわかる、の声も。
番組スタッフとの打ち合わせ。話が8年前に遡る。どうしてやるのか(気持ちが入らない)。最初は1人でやった。出演者がないと番組にならないのか。リスクがなければ新しいものは出来ない。番組の目的を求めるスタッフ。その先を求めている小田。
9月からリハーサルが始まった。
そして本番。22分50秒に亘るメドレー。
TRUE LOVE / 藤井フミヤ, 今夜だけきっと (スターダストレビュー) / 根本要, ロマンスの神様 / 広瀬香美, 明日がくるなら(JUJU with JAY'ED) / JUJU, 明日、春が来たら / 松たか子, 友達の詩 / 中村中, La La La (Sing Like Talking) / 佐藤竹善, 恋におちたら / Crystal Kay, Story / AI, 夢で逢えたら (ラッツ&スター) / 鈴木雅之, ハナミズキ / 一青窈, 翼をください (赤い鳥) / 山本潤子, HOME / 清水翔太, YES-YES-YES / 小田和正, LIFE / キマグレン, 虹 (Aqua Timez) / 太志, 全力少年 (スキマスイッチ) / 大橋卓弥, Jupiter / 平原綾香, 涙そうそう / 夏川りみ, 青春の影 (チューリップ) / 財津和夫, 帰りたくなったよ (いきものがかり) / 吉岡聖恵

 

2010年(第10回)
小ぢんまりとやった。
「TODAY」コーラス。「Hello,Again(JuJu)」「冷たい雨(山本潤子)」「長い間(Kiroro)」「君が好き(清水翔太)」「小さな恋のうた(モンパチ、キヨサク)」「my home town(小田和正)」

 

2011年(第11回)
「この日のこと」コーラス。曲紹介「空はまるで(Monkey Majic)」「FEVER(トライセラトプス、和田唱)」「ヒーロー(ファンモン)」

 

2012年(第12回)
「風が吹いている」コーラス。曲紹介「ツヨク想う(絢香)」「夕陽を追いかけて(財津の曲、小田が唄う)」

 

2013年(第13回)
ゲスト吉田拓郎。曲紹介「落陽」「人生を語らず」


この企画のために作った曲「この日のこと」に対する思い。かけがえのない思いを込めて。


2014年に戻る(最後の20分)
細野晴臣の紹介。目黒のそば屋、ホテルのレストラン、と偶然会う機会が重なった(縁がある)。それだけで出演したわけではない。同い年だと知ったので、葬式の時には出ようと思う。それで来てもらった。
「SMILE」細野、小田にサポートとして松たか子、JUJU。

 

新聞でも「14回目」とフツーに表示してあったので観始めたのだが、その中味はこの企画の歴史を辿るのが主体で、今年のものとしてはたった2曲。半分「詐欺」やなーという印象はある。
こういう振り返りを行うのであれば、別の時間帯で特番組むべき。翌日仕事がある者だって居る。10年以上行っている恒例行事であり「回想版」との表記もないのであれば、ここでは今年のプログラムをぶつけるべきだったろう。

 

結果論だが、今日になってWebチェックしてみると、今回の前兆はそこそこあった様だ。
http://matome.naver.jp/odai/2140851484059952201
http://natalie.mu/music/news/134601
http://day-start.biz/?p=892


来年、小田氏がどう立て直すか(それとも打ち止めか)興味がある。